上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
災害の不安を増幅させるのは,お金に関する心配事。
この不安を取り除くことも,実は,緊急事態に不可欠の対応だ。
安心できれば,自分の命を守ることだけに集中できる。

九州財務局は,いち早く地元の銀行,証券会社,保険会社などの金融機関に要請を行って,万全を期した(阪神・淡路大震災のときの日銀神戸支店の遠藤支店長の徹底した被災者目線の対応が思い出される!)
だから,安心して欲しい。
(→くわしくはこちら

◆通帳や印鑑がなくなっても,払い戻しはできる。

◆証券を紛失しても,再発行してくれる。

◆定期預金も,保険も,迅速に支払ってくれる。

◆厳しい状況であっても特別の条件で融資してくれる。

◆被災ローンも「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」で,減免などの解決の途がひらけた。

◆とにかく被災者目線で対応するよう配意する。

そのほか,大事だと思うことを,書き連ねておこう。

1 被災した方は,家の「被害状況が分かる写真等」を撮っておくことをお勧めする。
 益城町HPによれば「罹災証明の即時発行が可能」になるとのこと。(→こちら


2 「災害救助法」に基づく,「避難所」や「食品・飲物」や「日用品」の支給について,国が自治体に補助する金額は,例えば食費は一人1日1080円と書いてあるが(→こちらが大臣告知),状況次第でこれを上回る補助も出る。
言うまでもなく,お金よりも命が大切だから,自治体は弾力的運用に努め,被災者は我慢せずにニーズを出していくことだ。


3 国が発行している「被災者支援に関する各種制度の概要」は,現在のところ平成27年11月1日版が最新版だ。
関係者は把握しておくべきである。(→こちら


4 地震被害を受けた住宅のローン(いわゆる二重ローン)等を減免するガイドラインができたばかり。国も,地元金融機関に,手続きや効果等の説明や相談を呼び掛けた。(→こちら
家が壊れたのにローンだけが残ってしまうという事態に,解決の目処がついた。


5 行政や医療,ボランティアの支援は,すぐにやってくる。
 不安だと思いますが「何とかなる」ことを信じよう。
 地元としては,他からの支援の受入れ体制を準備する。それが被災した方々の早期の安心回復につながるはずだ。
... 続きを読む
スポンサーサイト
 2014年3月に「組織罰を考える勉強会」を立ち上げた。

 JR福知山線事故の御遺族の大森重美さんらの熱意に打たれて,事務局を担う形で協力をさせていただいたのがきっかけだ。

 この2年の間に,12回にわたって公開勉強会を行ってきた。
koube1.jpg
(神戸新聞HPより引用 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201602/0008842953.shtml

 JR福知山線事故だけでなく,笹子トンネル崩落事故の御遺族,福知山花火大会事故の被害者家族の参加も得たほか,福島原発事故の被害者の方や,明石歩道橋事故の御遺族のお話も聞いた。

 また,刑法の専門家,物理学者,元裁判官,元検察官,犯罪被害者支援弁護士など,多くの専門家のお話も聞いた。

 とても贅沢な勉強会だったと思う。と同時に,制度実現までの壁の厚さを痛感したのも事実である。

 今日は,第1回目の講師をお務め下さった同志社大学の川崎友巳先生のお話をお聴きしたが,「一番大きな推進力は被害者が声を上げ、社会が共感すること」とのメッセージをいただいた。

 乗り越えるべき課題は少なくない。
 しかし,大森さんらの思いを支えるべく,引き続いて取り組む所存だ。今後は「組織罰を実現する会」と改組して。

 まずはホームページを立ち上げるべく準備を進める。

■MBSニュース http://www.mbs.jp/news/kansai/20160227/00000026.shtml
■読売テレビニュース http://www.kyt-tv.com/nnn/news88914841.html
■NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160227/3225221.html
■関西テレビニュース http://www.ktv.jp/news/index.html#0526712
■神戸新聞 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201602/0008842953.shtml
■時事通信 http://news.ameba.jp/20160227-695/
■産経新聞 http://www.sankei.com/west/news/160227/wst1602270017-n1.html
 かたやまいずみさん著の福島のおコメは安全ですが、食べてくれなくて結構です。-三浦広志の愉快な闘い(かもがわ出版)を,是非とも紹介したい。

0753.gif
 昨日(7/9),兵庫原発賠償訴訟の期日があり,私たち弁護団は「内部被ばくの危険性を具体的に述べ,兵庫まで避難する選択をしたことが相当なのだ」という書面を裁判所に提出した。若手弁護士たちが約1年かけて作成した力作だ。
 「美味しんぼ鼻血問題」のような,気持ちがめげそうな科学論争を法廷で展開したくないという本音があって,全国各地の訴訟でもやや論点化するのに消極的な傾向にあるが,兵庫の弁護団では正面からこの問題に向き合うことにした。

 福島県内に残った人々と自主避難者のわだかまり。
 復興か避難か。福島の農業生産者の苦悩と全国の消費者のイメージ。風評被害なのか本当に危険なのか。科学の問題か感情の問題か。
 悪者(責任者・原因者)はハッキリしているのに,なぜ被害を受けた人々の内部でコンフリクトが生じるのか。そもそも二項対立という構図が間違っているのではないのか。
 こうした真綿で締め付けられるようなモヤモヤ感が,原発被害の本質なのだろうが,年月が経つにつれてより一層ストレスは増し,心身を蝕んでいく。

 そこに対する一つの答えが,本書の大胆なタイトルである。
『福島のおコメは安全ですが、食べてくれなくて結構です。』
 はしがきで,こう言い放った三浦広志さん(浜通り農民連副会長)について,かたやまさんはこう書いている。

「こいつは何を言っているんだろう。(中略)福島のコメを薦めるために来ているのだ。「食べて下さい」だろう!だけど一方で,妙に納得する自分もいる。コメをつくっている当事者から安全を宣言され,さあ買ってくださいと言われて,科学的にはそうだろうなと思っても,食べるのを押しつけられているように感じる人もいるかも知れない。(中略)その接点は案外こういうところにあるのかも知れない。」

宣伝です。気合いを入れて臨みます。
詳しくはこちら→http://machicomi.blog42.fc2.com/blog-entry-2298.html

まち・コミュニケーション 御蔵学校 第30回

【日時】2015年7月8日(水)18:30~

【講師】津久井 進 氏( 弁護士法人芦屋西宮市民法律事務所代表社員)

【主題】復興は被災者中心に!
~ 一人一人の人間を大切にした復興法制度に向けて 弁護士の挑戦 ~

(当日の配付資料より)
burogu2.jpg

【内容】
講師は、司法修習生であった阪神・淡路大震災から、以降各地の被災地へ、何度も自ら足を運ぶ。”机と椅子を用意し待つ”スタイルの法律相談だけでなく、困り事の相談にのるため、”被災者が話し合っているところへ飛び込み”、車座になってわいわいやり、素敵な笑顔で、被災者へ安心を与えて下さります。そして、聴き取るだけではなく、法の課題を、国へしっかり届けたり、仲間作りをされたり日々奔走されています。
 今回は、復興の現場で起きる具体的事例から、今後の被災者にもわかりやすく示していただき、自治体や国任せにするのではなく、日本国民として、自覚と責任感を持ってとして、災害復興に取り組めるような法制度の設立の必要性について、共に学びます。
 昨日(6月3日)に,憲法学者171人が,安保関連法案が“憲法違反”だとする声明を発表しました。
 会見した永山茂樹教授(東海大学法科大学院)が「民主主義社会における重要な法律の通し方としては失格」とお話しされたとのこと。
 安倍政権の「憲法」の単位は,民主主義の不理解で,落第点ということです。

 補講です。
 こころして,憲法の先生方の講義を聴きましょう!
        ↓

安保関連法案に反対し、そのすみやかな廃案を求める憲法研究者の声明

 安倍晋三内閣は、2015年5月14日、多くの人々の反対の声を押し切って、自衛隊法など既存10法を一括して改正する「平和安全法制整備法案」と新設の「国際平和支援法案」」を閣議決定し、15日に国会に提出した。

 この二つの法案は、これまで政府が憲法9条の下では違憲としてきた集団的自衛権の行使を可能とし、米国などの軍隊による様々な場合での武力行使に、自衛隊が地理的限定なく緊密に協力するなど、憲法9条が定めた戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認の体制を根底からくつがえすものである。巷間でこれが「戦争法案」と呼ばれていることには、十分な根拠がある。

 私たち憲法研究者は、以下の理由から、現在、国会で審議が進められているこの法案に反対し、そのすみやかな廃案を求めるものである。
 日本国憲法の前文は名文です。

 読めば読むほど名文です。

 なぜ名文か?というと,
 第1に,重要なことがらが無駄なく盛り込まれ,
 第2に,法文の形式を維持しながら“思い”と“決意”を巧みに表現し,
 第3に,文学的な格調の高さにまで配意している
と感じられるからです。


jiminto.jpg

 最近,
   「憲法の文章がヘンだ」
などという耳を疑うようなことを言う人が出てきましたが,

 どうやら与党の情宣にまんまと乗せられているようです。

(自民党が配っている改憲情宣のマンガがばらまかれています。 
 → こちら です)
(※引用絵図は,自由民主党「ほのぼの一家の 憲法改正ってなあに?」より)

jiminto2.jpg

 実際に憲法の文章にケチを付けている人々を見ると,一定の傾向がうかがわれます。

 第1に,重要な憲法のイロハを理解していない,

 第2に,自分たちの主義主張が強く,

 第3に,歴史的経緯について知識が浅い,

ということです。

 つまり,憲法前文の名文たる要点をサカサマにしたような感じです。




 日本国憲法の前文の起草には,山本有三さんが関わっています。

 国立国会図書館の「日本国憲法の誕生」のところには,次のようにあります。
(→ こちら です。)

ひらがな口語体によって憲法改正草案を準備することとなった。口語化作業は極秘に進められ、作家の山本有三に口語化を依頼し、前文等の素案を得た。

 何かあったとき,みんなでよってたかって,総ふくろ叩きするのは,とても低レベルな社会現象だと思う。
 それで人の命が失われることもある。
 現実にそういうことが起こった。
 第1に,少数者となったその人の気持ちを想像してみよう
 第2に,マスコミのくだらない情報に振り回されないようにしよう
 第3に,性急にならず,時間をかけて,寛容な気持ちで考えよう
わたしは保守的な人間なのだと,あらためて自負を感じた一日でした。

「保守」というのは,現行の体制をまもること。
極左の過激な運動にもついていけないし,極右のネトウヨみたいなネクラにもついていけない。
そんなわたしが,この国を愛するがゆえに,憂いを新たにした一日の,気付きを5点。



1 5月3日が憲法記念日であることを知らない若者が70%にのぼる(朝日新聞大阪版路上アンケート調査の結果)。

  憲法を日常から遠ざけてきた教育の残念な成果といわなければならない。

 →いま,最初に必要なコトは「憲法を知ること」(知憲)だ。



2 「集団的自衛権」の解釈容認が強行されつつある。

 これまた,「集団的自衛権」の意味や問題を理解しないままムードで押し切られようとしている。

 →いま,まさに「集団的自衛権」を通じて,平和の実質を語り合うチャンスだ。



3 憲法の主語である「日本国民‥」に実態がないとの指摘(内田樹先生の講演)。

 歴史的な展開でも国民の存在感はなかったし,その後67年の間に実績の積み重ねもなかったから,憲法に重みと厚さがなく,それこそ法律よりも「軽い」扱いを受けているのだ。

 →ノーベル平和賞にエントリーした憲法9条の受賞候補者は「日本国民」だ。是非,「中身」と「形」と「ムード」の3つで盛り立てたい。



4 国や自治体などの公共団体と,株式会社等の営利法人を同視してはならない。

  行政の運営で,「民間では考えられない‥」等とよく言うけれど,民間企業ではないのだから当たり前。

  営利法人の目的は「カネ」である。公共団体の究極の目的は「命」である。

  「イノチ」と「カネ」を同じ天秤に乗せてはならない。

 →今後は,帝国主義や復古調やタカ派が敵ではない。
      「機動性」「迅速性」「能率性」など,営利法人の価値を,公共に持ち込む論理と闘わなければならない。



5 人も政府も,目の前にすぐあらわれる「結果」にこだわりすぎ。

 だから,長い目で見るべき「大事なモノ」が次々に失われていく。

 たいせつなことを決める合意形成には時間がかかる。民主主義はめんどうくさい。

 しかし,だからこそ,大事なものが守られてきた,というのも事実である。

 →もう一度,「急がば回れ」という民主主義の要諦に,立ち戻るべき。

 よく耳にする“災害情報”や“防災情報”じゃなくって,
    『復興情報』の意義と役割を考えるミニシンポ
を開催します。
(日本災害復興学会2013年度大阪大会 第3分科会 として)

 登壇者は,以下のとおり第一人者の方々ばかり。

 用意された資料を見ましたが,目からウロコの連続で,広く,深く,考える素材が満載です。
 これからの被災地に欠かせない「復興情報」を知るために,
 ぜひ,ご参加下さい!

 日時  2013年10月12日(土)午後10時~12時
 場所  関西大学社会安全学部 高槻ミューズキャンパス
     (JR高槻駅から徒歩5分)

<<発表者>>
■磯辺 康子/ 神戸新聞編集委員
■開沼 博/福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員
■藤沢 烈 /RCF復興支援チーム代表理事
■山本 和広/ 岩手県大阪事務所・前総務部法務学事課
<<コーディネーター>>
■岡本 正/弁護士・中央大学大学院公共政策研究科客員教授


詳細は,日本災害復興学会のHPをご覧下さい。
大会概要 http://f-gakkai.net/modules/news/article.php?storyid=57 
大会プログラム http://f-gakkai.net/uploads/2013taikai/2013program.pdf
facebook https://www.facebook.com/events/163801977153113/163801980486446/?notif_t=like
 被災地・福島のいわき市で奮闘を続ける知己朋友・渡辺淑彦さんが,10/3に広島の地で開催された日弁連人権シンポで,チェルノブイリの調査結果を報告した。

 低線量被ばく地となったふるさとにとどまり,
 数多くの被災者の苦しみに向き合い,
 チェルノブイリまで足を運んで,
 自らも家族と離れた暮らしを余儀なくされながらも,
 悩んで紡ぎ出した言葉は,ひときわ熱く,そして重く,私たちの心にするどく突き刺さった。

 是非,多くの方々と共有したく,ここで引用させていただく(長文御容赦下さい!)。


==============================

Ⅰ 低線量被ばくの危険性を

 福島県弁護士会の渡辺です。
 私は、福島県いわき市で弁護士活動をしている者です。また、二児の父親でもあります。

 放射性物質による汚染は避難区域となった地域だけではありません。
 低線量被ばく地域に私たちは留まり、生活を送っています。

 しかし、心配をしていないわけではありません。
 「今までのように、自然の中で思いっきり子どもを遊ばせても気にしなくていいのか・・・」そんな不安を覚えながら生活をしています。
 小さな子どもを持つ父親として、その答えが見つかるのではないか、チェルノブイリ事故後27年を経ているウクライナへ、調査団の1人として参加しました。
 今日,神戸のYWCAで「秘密保全法」についてミニ講演をします(→こちら)。

 あらためて勉強してみると,現時点で,「秘密保全法案」の問題点を強く指摘しているのは日弁連ぐらいで(→こちら),マスコミをはじめ論評少なく,あまり大きなうねりになっていないようです。

 かくいう私も,これまであまり頑張ってきませんでした。
 なので,反省の気持ちも込めて,私流でポイントを簡単に書き残しておきます。

 まず,「秘密保全法」って何なのか?
  そもそも,法案それ自体が,ヒミツです。

  だから,
     その法案をきちんと批判することもできないし,
     その内容を語ったり考えたりすることさえできない,
 というのが現状です。

  ヒ・ミ・ツのヴェールに包むと,民主主義の本質である「熟議」も「自主」も無効になります。

  国民主権を骨抜きにするのに,ヒミツというはとても便利なので,政府にとっては素敵な道具です。

  国会でも,かなりの重要法案が,ドサクサまぎれにササッと通過してしまいます。
  昨年も,原子力基本法に「安全保障」を盛り込んだり,宇宙航空研究開発機構法から「平和目的限定」を取り払ったりする法改正が,国会議員の多くも知らないうちに瞬時にかすめ取るように実行されたドタバタ劇がありましたが,そういうやり口も秘密裏に進めるからこそできること。

  憲法の無力化(立憲民主主義の否定)に躍起になっている方々としても,秘密保全法制は,どうしても欲しいアイテムでしょう。



 「秘密保全法案」の中身は,3本柱です。

 (1)行政機関が「特別秘密」を指定します。
    国にとって重要な「安全」と「外交」と「公共の安全と秩序の維持」に関するものをヒミツにします。
    こりゃぁダメだと思うのは,
       第1に,行政機関が恣意的に指定できること(都合が悪けりゃヒミツできちゃう
       第2に,あまりにあいまいで広すぎること(何でもかんでもヒミツにできちゃう
       第3に,国民の命や生活が害されること(原発事故の情報隠匿もOKにできちゃう

 (2)情報に関わる人の「適正評価」をします。
    適正評価って言っても,学歴,経歴はもちろん,行動歴,渡航歴,信用情報,精神病歴,交流関係(「本人の身近にあって本人の行動に影響を与えうる者」)まで調べます。
    それじゃあ,思想良心の自由の侵害でしょう。
    興信所だって,そこまで調べません。
    調査に名を借りて「通信の秘密」(憲法21条2項)が侵害されるかも。
   (国家のヒミツのために,国民の秘密の権利が損なわれれば,本末転倒だ!)

 (3)犯罪対象を広げ,かつ,重罰化します。
    秘密情報の漏えい者だけじゃなくって,これに関係した人も,「教唆」とか「扇動」という名目で取り締まります。
    話し合っただけの人も「共謀」で,一度考えて思いとどまった人も「未遂」で逮捕できます。
    私たちが気楽に居酒屋で談笑していたことが,場合によっては犯罪になるということです。
    懲役5年以下とか10年以下という刑の重さを予定していて,いきなり実刑もあり得ます
    こわいです。

 普通に考えて,ちょっと「ありえない」ように思えるかも知れませんが,次の国会に上程される見通しです。


 だいたい,私は「ヒ・ミ・ツ」ってこと自体,すごくアヤしげに思うのです。
  私たちが,ヒミツにするのは,
     「都合が悪いこと」(悪事や不正,知られると批判や邪魔されそうなこと)
なのではないですか。

  企業秘密とか,他人への迷惑を気にする場合はあるでしょうけど,それは個別に対処可能。

  少なくとも,国家の政策に関わることは,重要であればあるほど,主権者たる国民に情報を開示しないといけない。それが,日本のスタンダードルール(憲法の基本)でしょう。

  「ヒミツ」のレッテルを貼ることで,
    どうでもよい情報も値が高騰し(たとえば,個人情報保護の過剰反応の愚かさを見よ!),
    風通しが悪くなって空気がよどみ(たとえば,閉塞感の元凶の一つが情報隠し),
    ヒミツがヒミツを呼ぶ(ウソにウソが重なるようなもの),

ということでロクなことがありません。

  加藤周一さんは,平成12年1月27日の第150回国会参議院憲法調査会に参考人として呼ばれて,ヒミツについて,次のように言いました。
 「ヒミツ」という括りで,平和主義と,人権尊重と,国民主権の関係を見事に語っておられます。

○参考人(加藤周一君) 国民主権というのは民主主義の根拠でしょう。民が、人民が主であるということですから、主権であるということで、国民主権は民主主義ですね。軍隊は大抵の国が持っているわけで、日本も持っていたわけですが、軍隊というのは最も非民主的な組織なんですよ。だから不要だということにならないですよ、必ずしも。それは短絡だと思いますよ。別の検討は必要だけれども、とにかく民主主義的な組織ではないわけね、政府の中で。
 官僚組織の中で最も非民主的なのは軍隊ですよ。なぜなら、秘密が必要だということもありますね。それから、戦争は最も大規模な国家権力による人権の破壊ですよ。ですから、関係は非常に密接なわけ。平和主義はいわば人権を尊重するために非常に大事な前提なんですね。そしてまた、平和主義は民主主義を保障するために非常に大事な条件なんですよ。なぜならば、軍隊なしに戦争できないから。それで、軍隊というのは最も非民主主義的な組織ですからね。だから、その三つのものは関連しているので、だから平和主義は大事であるというふうに私は言ったんですね。



 もひとつ,加藤周一さんの語りの中で,
 アメリカ人のI.F.ストーンの言葉で「すべての政府は嘘をつく」という言葉がよく引用されました。
 「ウソつき」の社会的傾向ががあるのを知りながら,「ヒミツ」の抜け道を,与えてはいけません。





 憲法には3箇所「秘密」という言葉が出てきます。
  一つは,通信の秘密
  2つは,投票の秘密
  もう一つは,国会の両議院の秘密会(憲法57条)です。

 出席議員の3分の2以上の多数議決がないと,秘密会は開けないということです。
 また,秘密会の議事録は,後日公開することになっています。

 憲法は,「国民の秘密」は守るけれども,「国の秘密」は原則ナシとしているのです。

 秘密保全法は,真っ向から憲法に反するものです。絶対,成立させてはなりません。
 「理」と「情」

 これらを兼ね備えるのは人間としてなかなか至難の業だ。
 夏目漱石の『草枕』の「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される」というのは,今の世でも変わらない。

 こうした「理」「情」を,職業人として具備することが求められるのが「弁護士」稼業の難儀なところだ。

 「理」だけの弁護士は掃いて捨てるほどいる。
 しかし,「情」だけの弁護士ではプロとは言えない。
 その両方がなければダメなのだ。
 市民弁護士を標榜して仕事をやり続ける以上,これは永遠の難題なのである。


 秋元理匡さん(享年38才)は,極めて高い質の「理」と,底抜けに優しい「情」を兼ね備えた,希有な人材であった。
 職業の魂たる「理と情」において,並ぶ者のない傑出した弁護士だった。
 秋元さんの経験と勉強に裏打ちされた深い理論的な思考力に,どれだけ私たちが助けられ,
 秋元さんの社会的に弱い立場の人々に注ぐ無私の姿勢と真摯な志に,どれだけ私たちが刺激を受け,
 その甲高い声と,人懐っこい笑顔と,明るい人柄に,どれだけ私たちが頼ってきたか。


 こうして秋元さんのことを過去形で語らなければならないこと自体,
悲しいと言うよりも,
腹立たしさがこみ上げてくるというのが私の現在の偽らざる心境だ。

  「なぜ逝ったのか!」
  「これからどうしたらいいのか!」
  「君がいないとみんな困るじゃないか!」

という気持ちが口を突いて出てしまうのは正直なところだが,
しかし一方で,
  不勉強な自分たちのふがいなさ,
  何もかも頼り切っていた情けなさ,
  負担を掛けた申し訳なさ

などで,やはり無性に腹が立つ。

 本夕に執り行われた秋元さんの通夜で,声を掛け合った仲間の弁護士たちが,多かれ少なかれ,同じような思いをもっていたようだ。

 「彼のやり残したことを継がねばならぬ」

 通夜の葬儀のとき,お坊さんが「これだけ多くの人が来られたのは故人がそれだけ多くの貴重の働きをしてきたらだ。また,臨終の際に“もっとやりたいことがあった”,“もっと言いたいことがあった”と誰よりも苦しんだのが本人だ。だからお経を唱えたのです。」とお話しされた。
 少なからぬ数の葬儀に出たが,お坊さんの言うことがこれほど的確に思えたことはなかった。

 秋元さんの戒名は「法輝院情厚理正清居士」と授けられた。
 秋元さん,あなたの生き様そのまんまだ。


 ご葬儀の際に渡された挨拶状が,秋元さんのことを,秋元さんらしさを伝える,すばらしい文章だったので,恐縮だが,引用させていただきたい。

「力の限り駆け抜けた生涯を偲んで・・・」

 幼い頃から優しい息子でしたが,自分には甘えを許さない真面目な性分で,曲がったことは嫌い。社会的弱者を救う弁護士という職を志すようになったのは,自然の流れだったのかも知れません。

 持って生まれた“情”に,努力の末 法律の“知識”が加わると,息子は原発訴訟や布川事件に携わり力を尽くす毎日。頑張れば頑張るほど人との縁は仕事の枠をこえたものになり,酒を酌み交わすこともしばしばでした。そんな時間をもっと味わって欲しかったのですが,多くの出会いに支えられて理想を胸に生きた歳月は,年数だけでは はかれないほど中身の詰まったものだったとも思います。今はゆっくり休んでくれるように願い,「お疲れ様」と「ありがとう」を繰り返して安らぎの地へ見送ります。

 長男秋元理匡は,平成25年5月7日,満38歳にて短くも命輝く生涯を終えました。

 息子と出会い,ひとかたならぬご厚情を賜りましたすべての皆様へ,家族一同深く感謝申し上げます。
 本日はご多用中 ご会葬いただき,誠にありがとうございました。
 略儀ながら書状をもって謹んでお礼申し上げます。

   平成25年5月13日


改憲論は,「米軍の押付け憲法を廃して,自主制定を!」と声高に叫ぶ。

要するに「Made in USA」はイヤだから,是非「Made in JAPAN」にという血統主義的な御説なのだが,

「中身が良ければどっちでもいいじゃん」,「中身がダメなら純和製でもダメでしょ」
という実用性重視の現実派の私としては,こういうセンチメンタルな情緒論には,あまり本気で議論する気になれない。

しかし,世の中では,こういうブランド志向で判断が左右されることも多いので,無視は出来ない。


そこで,憲法9条は,GHQの押し付けではなく,
逆に,日本側からGHQに押し付けたものである,


という内幕の事実をきちんと確認しておきたいと思う。

下記に引用した『幣原先生から聴取した戦争放棄条項等の生まれた事情について』と題するメモは,憲法調査会事務局において保管されていて,平成16年11月10日の第161回国会参議院憲法調査会でも引用されている。

 以下は,幣原喜重郎・元首相の語りの一部である。

■ここまで考えを進めてきたときに、九条というものが思い浮かんだのである。
 そうだ。誰かが自発的に武器を捨てるとしたらー 最初それは脳裏をかすめたひらめきのようなものだった。

■この情勢の中で、天皇の人間化と戦争放棄を同時に提案することを僕は考えた訳である。

■そこで僕はマッカーサーに進言し、命令として出してもらうように決心した

■僕は第九条によって日本民族は依然として神の民族だと思う。(中略)
 すなわち日本はこの神の声を世界に宣言するのだ。
 それが歴史の大道である。悠々とこの大道を行けばよい。




 幣原喜重郎・元首相は,理想を語り,現実を知り,巧妙な策に長けた名政治家だったんだと,あらためて感じる。


※なお,法的にも,手続き的にも,日本の自主判断で憲法が改正されているのだから,「Made in USA」ということはありえないし,
 また,実質的にも,主権者たる国民の圧倒的支持を得て成立・公布されているのだから,権威の源泉も「Made in JAPAN」である。
 要するに,GHQが下書きしたのが気に入らないということなのだろうが,しかし,構想は幣原喜重郎大臣によるものだから,やっぱり日本製なのである。
 イメージ押し付けで世論を洗脳するような改憲論は,国民を見くびったアンフェアな手法だと思う。


なお,下記の憲法調査会事務局の資料は,下線を引いたり,強調を付けたりしていますが,これらは私の手によるものです。
 わたしは,日本を愛しています。
 また,そこで暮らす人々を敬愛しています
 だから,日本が,北朝鮮のような国になってほしくありません。


 でも,北朝鮮のような国にも,憲法はあります。
 その北朝鮮憲法にとてもよく似ているのが「自民党憲法改正草案」
 [北朝鮮化]=[自民党憲法改正草案]×[日本共産党的組織性]
 これで,日本は北朝鮮と化してしまうでしょう,いとも簡単に。


 実際,北朝鮮と重なって見える戦前日本は,たやすく狂気に陥りました。
 一度は辿ったことのある道です,「大日本帝国憲法」の下で。
 いま世の中に漂う閉塞感と国際緊張は,まるでデジャヴのように映り,歴史の一巡性を感じます。


 たとえば,
 北朝鮮憲法67条では,“公民は国家の法を徹底的に守らなければならない”とあります。
 自民党改正案102条でも国民に憲法尊重擁護義務を負わせ,12条で国民に義務と責任を強いています。
 近代国家が創り上げた「立憲主義」を捨て去る点が,北朝鮮と自民案の共通点です。


 それに,
 憲法改正について,
 北朝鮮憲法82条でさえ,最高人民会議代議員全員の3分の2以上の賛成が必要なのに,
 今,日本では,憲法96条を改めて,両院の3分の2の賛成を,2分の1にしようとしています。
 北朝鮮憲法よりも劣ったレベルに成り下がるのは,本当に情けなく,本当に恥ずかしいことです。


 憲法96条の歯止めを失ったとき,私たちは愛すべき国を失うこととなるでしょう。
 毎年のようにコロコロ首相が変わってしまうような私たちの国が,
 唯一の礎となっていた憲法さえも,根無し草のごとく変転し,
 政権が変わるたびに,憲法をおもちゃのようにいじくり回し,
 そして,刹那的な情緒に流される理性の乏しい利己的な国になる。
 まるで,北朝鮮のように。


 理性を重んじ,他人への思いやりを求め,一人ひとりの人間をたいせつにする,
 そんな,現在の日本国憲法の真価を知らないまま

 これを捨て去ることは,憲法を学んだ者として,はなはだ残念に思います。
 誇りある国家と,世界に誇れる憲法は,目を見開けば,今ここにあるのです。


 目を覚まして,憲法の真価を知って欲しい。
 この誇りある憲法の記念日に。
 9月9日のNHKスペシャル(下の写真のとおり)で復興予算19兆円の使い道について追跡報道があってから,糾弾的な報道が過熱して,議論があらぬ方向に向かいつつあります。

 被災地と関係ない支出がケシカランという論調が目立ちますが,そんなことは最初から分かっていたことです。
阪神・淡路大震災でも,16兆円のうち23%が復興と無関係の支出でした。みなさん,知らないだろうか?)

 むしろ,大事なことは,被災地に必要なお金が届いていないことです!

 fukkoyosan.jpg

( ↑ 仕分け人をしているのは,われらが塩崎賢明先生です! ↑ )
 
 本日,日弁連の会長声明が出されました。(→こちら

 そのタイトルは,
    被災者本位の復興予算配分を求める会長声明
です。

 言いたいことは3つ。

   1 被災者のために予算を使おう

   2 子ども被災者支援法の施策に予算を付けよう

   3 公共事業よりも,生活再建にお金を出そう



 ただ,会長声明の内容を検討しているうちに,いろいろ状況が変わりました。

 そこで「復興予算に見る被災者主権」という小文を書きました。

 ちょっと難しいかも知れませんが,以下に掲載をしておきます。
 私が加藤周一さんのファンになったのは,
    「羊の歌」(岩波新書)
を読んだのがきっかけだ。

 太平洋戦争の前後にわたり,世の中が一斉に極右傾化していく(狂っていく)なかで,
まったく揺るがぬ姿勢を持ち続けたことに力強さを感じ,
そしてその態度が,実に静かで,冷静だったところに美しさを感じたのである。

 周囲の空気に染まりやすい私には,とてもできない芸当だ!
と今でも羨望の思いは新鮮に感じるし,

 もし,これから日本が狂ってしまっても(狂いつつあるが・・・),
加藤さんのように,静かに自分を見失なわないでいたいと願っている。

 このブログを細々と続けているのも,自分の立ち位置を,自分で見失わないように記録しておきたいからである。


 今日の朝日新聞で,同じような勇気を備えた村長さんの記事に出会った。

 「国旗に一礼しない村長 曽我逸郎さんに聞く」

 このインタビュー記事は,後掲しておくが,たとえ小さくとも「村長」という責任ある立場の人間が,
 世の中の流れというバケモノに対して,勇気を持って抗している姿が,素晴らしい。

 私も,村長さんが議会答弁で語った,
  「私は、日本という国を誇りにできる国、自慢できる国にしていきたいというふうに熱望をしております。」
という言葉に,我が意を得たり!との思いを感じる。

 だからこそ,この国を誇れる国にしていく個々の自発的な意識が大事なのだ。

 上から押し付けたり,周りから取り囲んだりすれば,一人ひとりの心は,小さく閉じて固まってしまう。
 そんな国にしたくない。

 曽我村長には新鮮な羨望を感じる。
 私も,静かに,しかし,決して自分を見失わないでいたい。

 以下,参考として,
   ■朝日新聞の記事と,
   ■村議会の議事録から曽我村長の答弁
を引用する。
これ,迫力ある画像です!
demo.jpg

http://nobphoto01.sakura.ne.jp/qtvr/houimou2012/houimou2012.07.29.html

国民が,憲法が保障する「表現の自由」を使用する最も典型的な方法が「デモ」。

原子力基本法の三原則「民主・自主・公開」を,すべて体現するのが「デモ」。

この活動を,人権擁護と社会正義の具現化としてまもるのが「弁護士」

私も,見守り隊の気持ちを持って,参加してみようと思います。

関西電力大飯原子力発電所再稼働に反対する首相官邸前抗議行動について市民の表現の自由を尊重し、過剰警備をしないよう求める声明

2012年8月2日

                           弁護士有志


はじめに

 首相官邸前(以下「官邸前」という)では、2012年4月以降、毎週金曜日夕刻には、首都圏反原発連合のよびかけによる、関西電力大飯原子力発電所(以下「大飯原発」という)の再稼働に反対する抗議行動(以下「本件官邸前抗議行動」という)が続いており、6月下旬以降は、数万人以上が集まるという大規模なものとなっている。

 そうした中で、7月6日金曜日以降、警察は、警備体制を強化し、本件官邸前抗議行動が著しく制約され、また、参加者の撮影等肖像権侵害とみられる状況が発生している。

 こうした状況は、憲法21条によって保障された表現の自由、あるいは、憲法13条によって保障される肖像権、さらには憲法上の重要な価値である民主主義的な意思決定過程に対し、深刻な影響を及ぼしかねないものであって、私たち弁護士有志は、弁護士法に定める基本的人権の擁護を職責とする者として、非常な憂慮をいだくものであり、以下の通り、市民の表現の自由を尊重し、過剰警備をしないよう求める、声明を発表するものである。

第1 声明の趣旨

 1 本件官邸前抗議行動は、表現の自由という、民主主義の根幹にもかかわる、憲法上最大限の尊重が必要である権利、自由及び、市民の生命・身体の安全の確保に関わるものであり、その態様も平和的であり、警察その他の公権力が必要最小限度を超えて規制することは、あってはならない。

 2 7月6日及び7月13日に警察が行った本件官邸前抗議行動に対する制限・干渉は、十分な空きスペースがあるのに通行を制限したり、車道の通行を確保するためとして鉄柵や警察車両を用いて行動を制約したりする一方、車道を通行する車両に対してもそれを制限するなど、合理的理由のないものであるうえ、太鼓を抱えた参加者に対しては演奏を開始するとともに数十人の警察官が取囲む・写真撮影をするなどして威圧し、また、数ヶ所では、警察車両の上から本件官邸前抗議行動の参加者を威圧的な態度で見下ろし、参加者をビデオで撮影するなど、肖像権侵害等の妨害行為をするものであった。

 3 本件官邸前抗議行動に対するこうした制限・干渉は、警察法2条による規制権限の濫用であり、同条2項に違反し、憲法21条1項の保障する表現の自由を侵害するものであって、違憲・違法である。また、ビデオによる本件官邸前抗議行動の参加者の撮影行為も、警察法2条2項に違反する他、憲法13条の保障する肖像権の侵害であり、また、憲法21条の保障する表現の自由に対する侵害であり、違憲・違法である。
 したがって、こうした制限・干渉はすべきではない。

 4 真に本件官邸前抗議行動の参加者の生命・身体の安全を確保するためであれば、首相官邸前の道路(車道部分)又は・及び国会正門前の道路(車道部分)の解放こそ検討されるべきである。


  
 東日本大震災の被災地で金メダル級の活躍をされている弁護士が小口幸人さんです。

 今般,小口さんの肉声入りのパワポ解説の番組を配信することになりました。

 12分で分かる「被災ローン減免制度」

 ラストでも言っておられますが,「この制度は,被災者の方々のための制度です」ということを,一人でも多くの被災者の方々に知っていただきたい,ところです。

http://www.youtube.com/watch?v=gRGSIKMboFc&feature=youtu.be&noredirect=1




 このYoutube配信まで,ずいぶん時間が掛かりました。

 弁護士会というところはやたら腰が重いので,このパワポが完成してから2ヶ月近く経って,ようやく配信です。
2012-07-19 07.38.52-1

 7月20日に『大災害と法』が発刊されました。



 岩波の編集者さんが,新書の帯に

   「被災者のために法は何をなし得るのか」

   「平易な言葉で解説し,課題と改善策を探る」


と記載して下さいました。

 それが,本書を一言であらわしたエッセンスなのだろうと思います。



 本書を書くことになった動機は,「はしがき」の中に触れていますが,
もう少し突っ込んで言うと,次の3点にまとめられます。


 第1に,
     災害に関する法律を多くの人に知ってもらうための案内書が欲しかったこと



 第2に,
     法律は,被災者のためにこそ,作り,使い,解釈されるものだ,と言いたかったこと



 第3に,
     災害のたびに同じ失敗を繰り返す連鎖を,そろそろ断ち切りたかったこと



 ところで,

 故・日隅一雄さんは,『「主権者」は誰か--原発事故から考える』(岩波ブックレット)の中で,
   「あたらしい憲法のはなし」
をふんだんに引用して,おられました。

 私も,本書の終章のところで「あたらしい憲法のはなし」の一文を引用して,締め括りました。

 底流のところのどこかで,共通する思いがあったのではないかと,今,感じています。




 本書の「はしがき」の最後の段落を引用して,本書の紹介とします。

   「・・・本書にひとつ特色があるとすれば、被災者の生活目線に立ち、一人ひとりの人間にどんな意味があるのか、という点にこだわって法の役割を紹介しようとした点である。法は,災害時においては単なる乾いたルールではなく,人を救う力となり,再生への道標となるところにこそ真価があると考えるからである。その思いが少しでも伝われば幸いである。」




(本書のサイトです)

■ 岩波書店

■ アマゾン

■ 紀伊國屋書店
 通称ヤメ蚊さん,日隅一雄弁護士さんを偲ぶ会が,東京會舘で盛大に行われている。

【ヤメ蚊さんのキャラ人形】
2012-07-22 13.32.57-1



 本当にたくさんの人々が参集している。

2012-07-22 11.27.29-1



 会場で発売されている本は,私も,今日初めて手にした遺作だ。
  『国民が本当の主権者になるための5つの方法』(現代書館)



2012-07-22 11.31.29-1



 この本をめくっていただくと,3つのサプライズに出会える。


 まず一つ目は,この本を脱稿したのが,亡くなるわずか2日前だった,ということだ。
 本当に,正真正銘,日隅さんのラストメッセージなのである。



 二つ目に,「あとがき」の中で,同僚だった海渡雄一弁護士が語っているが,日隅さんは,来る次の衆議院選挙への出馬を考えていた,ということだ。
 日隅さんは,この本のタイトルどおり「主権者となるための行動」を実践しようとしていたのである。



 三つ目に,この本には「大きな木の上の大きな目」という絵本が収録されている。
 これは,日隅さんがいう「みんなで見張る」ことのたいせつさが,やさしく伝わってくる。



2012-07-22 11.44.33-1



【生前,親交のあった,福島みずほさんや,澤地久枝さんらも駆けつけていた】

2012-07-22 12.26.56-1

2012-07-22 13.32.35-1


 まもなく会が始まる。
 黙祷とともに,日隅さんの最後のメッセージを,あらためて心の中で,繰り返し繰り返し,反芻したい。

 『原子力基本法』は,わが国の原子力政策の憲法です。

 そういう大事な法律が,こそこそと秘密裏に改定される動きを知りました。



『原子力基本法』は,戦後間もないころに作られました。
 原爆の惨禍が生々しいころでしたから,原子力を軍事利用しないようにという気持ちを込めて,「民主」「自主」「公開」の3​原則を基本方針にしました。

 ところが,6月15日(金)に衆議院に上程された法案(「原子​力規制委員会設置法案」)では,この基本方針に,
     『我が国の安全保障』
という文言を加えることになりました。

 驚いたのは,三党合意ができていたため,それがほとんど議論さ​れないまま可決され,即日通過してしまったことです。


 この改正でどうなるのか?
 原子力利用の目的に,軍事利用も含まれることになるわけで,原子力基本法がくるっと後ろ向いた,180°方向転換ということに​なるわけです。

 このことで何が問題か?
私の原子力政策に関する主義主張とは関係なく,法律家として,3つの点で大きな問題があると思います。

 第1に,「こんな大事なことを,ちゃんと議論もせずに,ドサクサまぎれに,こそっとやったらあかんやろ」(=国民的議論の欠如​)ということです。

 第2に,「細かな法律の“附則”なんぞで,「基本法」のような大事な法律の魂の部分をひっくり返すようなことしたらあかんやろ​」(=法秩序の破壊)ということです。

 第3に,「被災地も日本全体もたいへんなときに,軍事利用だとかを考えてる場合じゃないやろ」(=社会状況の無視)ということです。


 もし,このような法改正が実現すれば,「安全保障」の名の下に​,ますます「非公開」がまかりとおることになります。

 だいたい,こうした改正は,アメリカの外圧が背景にあるはずで​,なんとも情けないです。

 何より,国会と言う場で議論をせずに,非公開の自・公・民の三党合意で何でもかんでも法律を通してしまうやり方は,民主主義を馬鹿にしています。
 
 先週逝去した日隅一雄さん(ヤメ蚊弁護士)は,
   「主権者」は誰か--原発事故から考える(岩波ブックレット)
の中で,
 

「私たちが主権者として振る舞うために,「思慮深さ」を身につけたうえ,積極的に政治に参加していかなければ,この国は変わらず,また取り返しのつかない「何か」が必ず起こるだろう。」


と予言されていたが,早速,こんな事態が起きて,日隅さんも怒っていることでしょう。



 なお,もう少し詳しく説明しますと,仕組みは以下のとおりです​。

(1) 『原子力規制委員会設置法案』は,以下のとおりです(衆​議院のHPです。)
    ↓
http://www.shugiin.go.jp/​itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/​houan/g18001019.htm

(2)  『原子力規制委員会設置法案』の附則12条には,次の​とおりの条項があります。
 (原子力基本法の一部改正)
第12条 原子力基本法(昭和三十年法律第百八十六号)の一部を​次のように改正する。
(中略)
  第二条中「原子力の研究、開発及び利用」を「原子力利用」に​改め、同条に次の一項を加える。
 2 前項の安全の確保については、確立された国際的な基準を踏​まえ、国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国​の安全保障に資することを目的として、行うものとする。

(3) この改正で,次のようになります。

■原子力基本法 (現行)
第2条  原子力の研究、開発及び利用は、平和の目的に限り、安全の確保​を旨として、民主的な運営の下に、自主的にこれを行うものとし、​その成果を公開し、進んで国際協力に資するものとする。
     ↓
(改定案)
第2条  原子力利用は、平和の目的に限り、安全の確保を旨として、民主​的な運営の下に、自主的にこれを行うものとし、その成果を公開し​、進んで国際協力に資するものとする。
 2 前項の安全の確保については、確立された国際的な基準を踏​まえ、国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国​の安全保障に資することを目的として、行うものとする。

■ついでに,『核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律』の第1条も,次のように改定することになりますが,文言だ​け見ても,かなり,アブナイ領域に足を踏み込んでいるような気が​します。
(現行)
第1条  この法律は、原子力基本法 (昭和三十年法律第百八十六号)の精神にのつとり、核原料物質、​核燃料物質及び原子炉の利用が平和の目的に限られ、かつ、これら​の利用が計画的に行われることを確保するとともに、これらによる​災害を防止し、及び核燃料物質を防護して、公共の安全を図るため​に、製錬、加工、貯蔵、再処理及び廃棄の事業並びに原子炉の設置​及び運転等に関する必要な規制を行うほか、原子力の研究、開発及​び利用に関する条約その他の国際約束を実施するために、国際規制物資の使用等に関する必要な規制を行うことを目的とする。
     ↓
(改定案)
第1条  この法律は、原子力基本法 (昭和三十年法律第百八十六号)の精神にのつとり、核原料物質、​核燃料物質及び原子炉の利用が平和の目的に限られることを確保するとともに、これらによる災害を防止し、及び核燃料物質を防護し​て、公共の安全を図るために、製錬、加工、貯蔵、再処理及び廃棄​の事業並びに原子炉の設置及び運転等に関し、大規模な自然災害及​びテロリズムその他の犯罪行為の発生も想定した必要な規制を行うほか、原子力の研究、開発及び利用に関する条約その他の国際約束​を実施するために、国際規制物資の使用等に関する必要な規制を行い、もつて国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資することを目的とする。



これから参議院で審理が始まります。衆議院ではうっかり見過ごし​てしまいました。
こんどは要注目です。
 まだ1か月以上先になりますが,岩波書店の新刊案内(→こちら)に,現在執筆・校正中の『大災害と法』の案内が出ました。
 いよいよ現実的に発刊の運びとなるようで,たのしみです。
 よろしくお願いします。

iwanami7gatu.jpg
 ヤメ蚊さんこと,弁護士の日隅一雄先生が,6月12日午後8時28分,永眠されました。

 昨年5月25日,末期ガンで余命半年の告知を受けたにもかかわらず,それ以降も精力的にご活動され,
   『検証 福島原発事故・記者会見―東電・政府は何を隠したのか』   
などを発刊されました。

■TBSのドキュメンタリー『報道の魂』は,来る6月17日深夜,「バッチとペンと~日隅一雄の闘い~」を放送するとのことです。
 必見です。
(番組案内を末尾に添付します)
         ↓
http://www.tbs.co.jp/houtama/

hisumi.jpg

 





 今,私は,先生の遺された数多くのメッセージを,ひとつひとつ確認しなければ!という思いがあふれてきて,止まりません。

 ヤメ蚊さんとは,ブロガーとして交流をさせていただきました。
 その中で,ヤメ蚊さんからは,数知れない心地よい刺激と,在野人としての矜持と,尊敬すべき言葉の数々を,頂戴してまいりました。
 私は,何もお返しすることができず,忸怩たる思いが募ります。
 
 おそらくヤメ蚊さんの最後の著書であろう
    「主権者」は誰か--原発事故から考える(岩波ブックレット)
は,表紙に,

 「なぜ国民はこれほどまでにないがしろにされたのか 「主権在官」を打破し,私たちの社会をつくるために」


とあります。

 この著書は,戦後直後の文部省教科書『あたらしい憲法のはなし』をふんだんに引用し(←よくぞ,書いてくれた!という思いです。),最後に次のように締め括っています。

 「私たちが主権者として振る舞うために,「思慮深さ」を身につけたうえ,積極的に政治に参加していかなければ,この国は変わらず,また取り返しのつかない「何か」が必ず起こるだろう。」



 ヤメ蚊さんのメッセージを,たいせつに,たいせつに,していかなければなりません。
 その一つひとつの言葉に,ヤメ蚊さんの命を賭けた重みが込められているのですから。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■日隅先生のブログです。
 本当に多くの学びを得ました。
      ↓
新)http://yamebun.weblogs.jp/my-blog/
旧)http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005


■日隅先生のツイッターです。
 最後のツイートは,ほんの3日前(6/10)でした。
      ↓
https://twitter.com/#!/yamebun


■日隅先生が編集長を務めたNPJのページです。
 私のブログもちょくちょくお世話になりました。
      ↓
http://www.news-pj.net/index.html
※NPJ日隅一雄編集長は、6月12日午後8時28分がん性腹膜炎で亡くなりました。
 末期癌の告知を受けてからも病を乗り越えて発言と活動を活発に行ってきましたが、12日から急速に容態が悪化し、本日ご家族と親しい友人たちに見守られながら他界しました。
 まだなにかを語りかけているような最後の表情が印象的でした。
 暖かいご声援に心から感謝もうしあげます。ありがとうございました。
 2012.6.12 NPJ代表 梓澤和幸  事務局長 田場暁生


■日隅先生の著書です
 あらためて読み直さなければなりません。
      ↓
◇「主権者」は誰か――原発事故から考える (岩波ブックレット)

◇検証 福島原発事故・記者会見――東電・政府は何を隠したのか(岩波書店)

◇自由報道協会が追った3.11 (扶桑社)

◇マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか? 権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する(現代人文社)

◇審議会革命―英国の公職任命コミッショナー制度に学ぶ(現代書館)




=================


TBS「報道の魂」6/17の予告(http://www.tbs.co.jp/houtama/)より
          ↓

日隅一雄。49歳。弁護士。元新聞記者。そして末期がん患者。福島原発事故発生後、日隅一雄は東京電力の記者会見に連日出席して、事故を過小評価しようとする東電や政府の幹部らを質してきた。弁護士と記者、両方の経験を持つ日隅の質問は鋭く、汚染水の海上放出、低線量被爆問題など、市民生活に直結する問題について、厳しく情報開示を迫った。

そんな日隅が腹部に異常を覚えたのは震災から2ヶ月経った2011年5月末のこと。医師による診断の結果、胆嚢にできた悪性腫瘍が大腸に転移したいわゆる末期ガンの状態で、余命半年であることを告げられた。

運命を悟った日隅は決意する。東電記者会見を通して見えてきた、この国の有り様を世に問い、社会に問題提起してゆこうと。弁護士と記者、両方の経験を持つ自分にだからこそ出来る「ニッポンの総括」をしようと。

余命告知後も日隅は、体調の許す限り東電記者会見に出席し続けた。精力的に講演活動などもこなした。そして余命宣告の半年を過ぎた頃に『検証・福島原発事故 記者会見』『主権者は誰か』といった著書を次々に発表してゆく。

番組は、そんな日隅一雄に密着した記録である。法律家であり同時にジャーナリストである日隅が、時に弁護士バッヂをつけ、時にペンを持って活動する日々を追った。

 日本の防災対策を考える組織はどこでしょう?
 そのトップに位置付けられるのが「中央防災会議」です。

 中央防災会議には,「防災対策推進検討会議」が置かれました。

 ここでは,
   ■東日本大震災における政府の対応を検証すること
   ■東日本大震災の教訓の総括を行うこと
   ■来る大災害に備えて防災対策の見直しを行うこと

がテーマになって,検討が進められています。

 想定しているのは,「首都直下地震」,「東海・東南海・南海地震(いわゆる三連動地震)」,「頻発する豪雨災害」などのようです。

 この会議で6回の検討会を開いて
   「防災対策推進検討会議中間報告~東日本大震災の教訓を活かし、ゆるぎない日本の再構築を~」
が取りまとめられました。


  検討結果の中間報告がこれです
       ↓
 http://www.bousai.go.jp/chubou/suishinkaigi/chukan_hontai.pdf

 なかなか読みごたえがあります。

 この報告書,
 ちょっとした本を買って読むよりも,全体像を見渡すことができるので,
 災害に関心のある方々には,お薦めです。



  ところで,この中間報告に対するパブコメが募集されています。
  その締め切りが,明日(4/25)となっています!
  要領は以下のとおりです。
       ↓
http://www.bousai.go.jp/chubou/suishinkaigi/public/index.html


 災害法制を見直す大きなチャンスです

 問題意識のある方は,是非,このパブリックコメントに意見してみましょう。

 さきほどアップした
   「防災対策推進検討会議 中間報告に対するパブコメ」
の件ですけれども,これは是非,意見を言うべきだと思うのです。


 中間報告は,東日本大震災の教訓について広く網羅されているように見えます。

 ですが!

  たとえば,福島原発事故のことはほとんど触れていないとか,

  たとえば,政府の成果は武勇伝みたいに読めるとか,

  たとえば,被災者目線に立っていないとか,

  たとえば,大事なところはモヤモヤと書いてごまかしているとか,


いろいろ気になる点があるのです。


 二度と同じ悲劇を繰り返さないためにも,気になる点があったら,パブコメを送りましょう。

 なお,「何を意見したらいいか分からない」という諸兄のご案内になればと思い,総花的に問題点を指摘した意見書を作ってみました。

 「総花的」と言っても,私の主観がかなり入っているので心許ないのですが,ご参考まで。

(もし,何か一つでも共感いただける点があれば,ピックアップして添付の意見書に書いて,ファックスいただければよいと思います。)

(PDFファイル)
→ http://www.ancl.biz/pdf/bosai-tyukan-iken-tukui.pdf

(Wordファイル)
→ http://www.ancl.biz/pdf/bosai-tyukan-iken-tukui.doc


※以下,添付ファイルをアップしておきますが,ちょっと長すぎるので,読んだりプリントしたりするときは,要注意です。
             ↓
え~っさ,え~っさ,えっさほい,さっさ♪

esahoisassa.jpg












 今年の1月17日で印象に残ったのは,神戸から東日本大震災の被災地に向けて,歌声を届けようという人々の活動でした。

 誰もが「何かできることはないか」という気持ちに突き動かされてのことだと思いますが,私の気に入った取り組みを2つ紹介します。


 一つ目は「えっさほいさっさ」です。
  長田区出身のソプラノ歌手の深川和美さんが,阪神大震災後に取り組んで
いる童謡サロンという取り組みから,200人の大合唱をCDにしたものです。
  神戸市長だとか,指揮者の佐渡裕さんとか,いろんな人が歌っています。

 動画→http://www.flickr.com/photos/doyo_salon/6107122600/in/photostream/
 (→佐渡さん&スーパーキッズのページです。)

 紹介記事→http://mainichi.jp/kansai/news/20120104ddf041040011000c.html
      http://kobe.keizai.biz/headline/844/

 HP→http://blog.doyo-salon.lolipop.jp/?eid=5

 ツイッター→https://twitter.com/#!/doyo_salon


 二つ目は「上を向いて歩こう」プロジェクトです。「ウエプロ」と言われています。

 これは,毎月11日に,みんなで集まって上を向いて歩こうを合唱するもので,ユーチューブとかにもたくさん動画が出ていました。

 1月17日には,同曲の作曲者:中村八大さんの息子さん中村力丸氏、音楽プロデューサー&作家の佐藤剛氏をお迎えして合唱されたそうです。

 紹介記事に登場する土井孝純さん(同じ歳だ!)にも,辛い被災経験が。
 その背景も含めて,記事を書いた毎日新聞の錦織さんの思い入れも伝わってきます。

 紹介HP → http://www.uepro.net/?p=747

 紹介記事 →http://mainichi.jp/kansai/news/20120118ddn041040009000c.html



 どちらの歌も「先に進む」という点で共通してます。
 上を向いて,えっさほい,さっさ
 田辺眞人(たなべまこと)先生は,兵庫では有名な歴史学者さんです。

 とにかく歴史のことなら何でも知っておられます。

 そして,お話がオモシロイ。

 どんな話でも,歴史と結び付けて「なるほど~」感でいっぱいにしてくれます。


 そして,今,時の人です。

 NHK大河ドラマで「平清盛」が始まって,地元,神戸では引っ張りダコなのです。



 ありがたいことに,尼崎の大学にお勤めで,サンテレビのニュースシグナルやら,宝塚市の東日本大震災100日検証シンポでもご一緒したので,お知り合いです。

 その御縁で,阪神淡路大震災の日の直前の1月15日に,田辺先生がパーソナリティを務めるラジオにゲストで呼ばれて,話をする機会を得ました。

 どうもありがとうございました。

 「田辺眞人のまっこと!ラジオ」のHPにアップしていただいたので,引用しておきます。
 http://jocr.jp/blog/makoto.php?itemid=17513

              ↓
本を出しました。
書名は,
「災害救助法」徹底活用

人の命を救う「災害救助法」の解説本です。

厚労省が出している行政目線の本が「赤本」と呼ばれているので,被災者目線で書いた本書は「青本」と言われるように,普及をさせたいと思っています。
(注文は⇒こちら

saigaikyuujohou.jpg
 ●災害救助法を徹底的、最大限に活用して災害に直面した人々のいのちと生活を守る!
 大震災後、避難所の数すら把握できず、食事はおにぎりとパン、避難所の間仕切りがない、そして、震災関連死千人規模という事態に。兵庫県佐用町、紀伊半島台風の大水害、大震災の木造仮説住宅の導入など、災害救助法を徹底活用すれば被災者を救える。
 「復興災害」の一つに挙げられている「借り上げ住宅の打ち切り​問題」

kariage.jpg

 阪神淡路大震災の時は民法604条で「20年以上の賃貸借は不可」でした。
 しかし,その後,借地借家法が改正されて(同法29条2項),20年を超える建物賃貸借もOKとなりました。
 ですから20年超の借り上げ住宅も,私法的には,特に問題はないはずです。

 東日本大震災では,応急仮設住宅に代わる「借り上げ住宅」が流行ってます。

 次に考えるべき恒久住宅としての「借り上げ住宅」について,今回の神戸の「借り上げ復興住宅」の行く末は,20年後の未来図として,よーく注目しておく必要があります。

(※これは,司法で言うところの法的問題じゃなくって,まずは復興政策・住宅政策の問題ですが。)

神戸新聞より(→こちら
2011.11.10 やっぱ年賀状
 最近,ツイッターとかフェイスブックとか,新しいインターネット媒体に手を出してみたところ,なかなか面白い。

 こうしたSNSというのには抵抗があったのだが,やはり拡がるだけのシステムの魅力があるようだ。

 ITを利用したコミュニケーションツールとして,これまで,ホームページ,掲示板,ブログときて,いちおうそれぞれちょっとずつかじって見たものの,どうしても長続きしないのが自分の限界。

 さすがに,メールとかグループウェアは,仕事上の必要があるから続いているが,これは必ずしも楽しいもんではない。

 こうしてみると,年に一度の年賀状っていうのは,なかなか優れたコミュニケーションツールではある。
 相手の顔を思い出しながら発送したり,受け取った賀状の名前を見るだけで楽しい。
 あいにく今年は喪中で年賀状は出さないのだが,何らかの挨拶をしたいとあれこれ計画中である。
 こうしてじっくり計画を立てるのも,また楽しい。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。