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 1月28日のマクドナルドの残業代支払い訴訟の判決は,まさに,
ホワイトカラー・エグゼンプション制度の違法運用に対する判決
の先取りですね。
 社会に与える影響はとても大きいと思います。
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 ご存知の方も多いでしょうけれど,ホワイトカラー・エグゼンプション制度(=直訳すると「管理職」の「除外」制度 → 「残業代ゼロ法案」などとも呼ばれていました。)は,今のところ,棚上げになっています。

 ホワイトカラー・エグゼンプション制度というのは,厚生労働省の「労働政策審議会」(菅野和夫会長)が,平成19年2月2日に答申した「労働基準法の一部を改正する法律案要綱」のことです。
 振り返ってみると,棚上げになってから,まだ1年も経っていないのですね。

 この法律案によると(→正確にはこちら/厚生労働省のページをどうぞ),この要件に当てはまる労働者には,残業代は支払わないで良いということになるわけです(要綱より引用)。
対象労働者は,次のいずれにも該当する労働者とするものとすること

■労働時間では成果を適切に評価できない業務に従事する者

■業務上の重要な権限及び責任を相当程度伴う地位にある者

■業務遂行の手段及び時間配分の決定等に関し使用者が具体的な指示をしないこととする者

■年収が相当程度高い者
 簡単に言い換えると,

  1 業務の質が高く

  2 権限と責任があって

  3 時間にしばられず

  4 お給料も高い


という4つの要件があれば,「管理職」となり「残業ナシ」になるということです。

 今回のマクドナルド店長事件の判決は,

 1 マニュアル通りの業務に過ぎない

 2 重要な職務と権限を与えられていない

 3 労働時間の自由裁量がない

 4 賃金なども一般労働者と変わらない


という判断を下しています。
 まさにホワイトカラー・エグゼンプション制度の枠組みに沿って検討がなされたという感じです。

 この判決が出たことによって,心配なのは,
「だから,ホワイトカラー・エグゼンプション制度を,早く,きっちりと導入すべきだ!」
などという逆ギレ的な流れが加速しないかどうかということです。

 私としては,むしろ,この制度が導入さえもされていないのに,「もはや管理職制度の濫用があるではないか!」という問題意識を持つ方が健全ではないかと思います。

 この判決で,私たちが得るべき教訓は,ホワイトカラー(管理職のみなさん)の
   「エグゼンプション(=除外)」
よりも,むしろ,
   「プロテクション(=保護)」
ではないですかね。
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