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 本日未明(24日午前0時26分頃),岩手県沖で震度6強の大きな地震が起きました。

 地震は,発生時刻が被害の大小に大きく関わります。
 今回は深夜未明ということもあって,生活時間でなかったことは不幸中の幸いです。
 現時点で,負傷者は100人を超えていますが,死亡者は確認されておらず,これ以上被害が拡大しないことを祈りたいと思います。

 ところで,直前の岩手宮城内陸地震では,地震後の初動対応が見事でした。
 特に,国や都道府県の初動の動きは非常に早かったと思います。
   地震7分後に官邸対策室の設置,
   16分後に陸自隊ヘリが出発しました。
   総務省消防庁の緊急消防援助隊も出動し,当日だけでヘリコプターは17機出動して,救助活動に活躍しました。

 今回の岩手県沖地震でも,深夜にかかわらず,迅速な対応をしています。
   地震8分後に官邸対策室が設置されました。
   岩手県から自衛隊への災害派遣要請は19分後に出されて,対応しています。
   1時間以内に緊急消防援助隊のヘリも出動しました。
   大臣も含めた政府調査団も,午前3時43分にヘリコプターで現地に向かっています。


 こうした対応は,阪神・淡路大震災の失敗から学んだ教訓にほかなりません。
 阪神大震災の時には、ヘリコプターが出発したのは地震発生から1時間半後でした。首相に第一報が届いたのは,なんと2時間後のことでした。
 あまりの遅さに,当時,怒りを通り越して,呆れ感さえありました。         

 この初動対応の失敗から,様々な法改正や,実用的な防災計画の改定などにつながっています。
 畑村洋太郎先生が「失敗学」を提唱していますが,この災害初動対応の分野については,まさに失敗学が生きていると思います。

 弁護士などの専門家による対応についても,失敗学が活かされているという点は同じです。
 被災者支援のための,異業種の連携団体である阪神淡路まちづくり支援機構ができるまでに,被災からなんと1年8か月を要しました。
 しかし,仙台弁護士会をはじめとする士業の方々の活動は,迅速かつ適切で,とても見事だったと思います。

 以下は河北新報の2008年7月13日付けの社説の一部の引用です。
社説/震災復興/地域のきずな、プロの知恵
 (前略) さまざまな仕事の人たちが支援に携わっている。自分たちは職務をきちんと果たしているか。地元行政関係者をはじめ各分野の専門家の人たちには、自らへのそんな問い掛けが求められている。多くの良き仕事なしに前進は望めない。
 地域のきずなと、職責への深い自覚に基づくプロとしての知恵の貢献。2つ相まってこそ、長い道のりを進んで行ける。
 (中略)栗原市の耕英地区の住民は避難所に日本災害復興学会の研究者らを招いて、専門家との対話を始めた。ほかの震災の教訓が生かされる一つのきっかけになるかもしれない。
 「師」や「司」「士」の付く仕事を持っている人たちの活動が目につく。医師、看護師、保健師のほか、心のケアを担う児童心理司も。建築士会、弁護士会、税理士会など8団体でつくる宮城県災害復興支援士業連絡会にとっては3年前の発足以来、初めての現地活動になった。(後略)
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