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2008.07.19 謝罪文銀行
 兵庫県弁護士会では,数年前から,刑事弁護の立場と,犯罪被害者支援の立場と,それぞれの関係のあり方を考えるプロジェクトが進められていた。

 このたび,議論の結果として,犯罪の被害者と加害者が,直接対面して話し合う機会を調整し,被害者の被害回復,相互理解などを図ることを目的とする
  「犯罪被害者・加害者対話センター」
というものを立ち上げてはどうか,という提案が出された。

 そして,その活動の一環として,
   『謝罪文銀行』
という事業が提案された。(⇒ニュースあり

   これは,
 加害者が謝罪文を書いたが,とても読む気持ちにはなれないという被害者の心情,
   また,
 時間が経ったときに,加害者がどういう気持ちだったのか知りたいという心情
に応えて,弁護士会が,5年間,謝罪文を預かりましょう,という事業である。

 もちろん,実現すれば日本で初めての取り組みになるが,当会のこのプロジェクトの座長弁護士であって,刑事政策の大家でもある前野育三先生によれば,海外では既に実現していて社会的にも有用とされているというお話だったから,私としては,積極的に支持をしたい気持ちだ。

 刑事弁護だけ,犯罪被害者支援だけ,に立場を特化している弁護士は,おそらく少数である。
 私も含め,ほとんどの弁護士は,両者の狭間で,「どうあるべきか」に思い悩んでいるはずだ。

 だからこそ,この提案にはいろいろ意見が噴出していて,慎重論も少なくない。
 しかし,「謝罪文の受け取り拒否」を何度か経験し,他方,「犯人の心情を知りたい」という声を聞いたことがある経験からして,この『謝罪文銀行』が実現すればいいな,と思う。
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