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今日は,朝から夕方までぶっ通しで,証人尋問があります。
その準備で忙しいため,ブログを書くのを止めようかと思いましたが,一息入れて,ちょっとだけ書き残しておこうと思います。

今日の事件は「商品先物取引被害」の事件です。
私は,先物事件については,特に力を入れて取り組んでいるつもりです。

神戸先物・証券被害研究会というのがあって(→ホームページはこちら),そこの一員でもあります。
先物取引に関して,そちらのページで会員の一言コーナーがあり(→こちらです),
そこで私は『先物取引は危険で難しくてタチの悪いギャンブルだ』と言い切っています(→私の記事はこちら

私は,普段は,受任している事件のことはあまり書きません。
依頼者のプライバシーや守秘義務などに配慮しているのはもちろんですが,相手方への配慮がないわけでもありません。
事件の捉え方について,いろんな考え方がありますが,私は,物事のバランスや妥当性が大事だという思いがありますので,なんでもかんでも一方的に決めつけて主張を展開するのはいかがなものか,という感覚もあります。
なので,係属中の事件については,どうしても筆の進みがにぶくなるのです。

しかし,無知な消費者を相手にした先物取引は絶対悪に近いものがあると考えています。

たとえば,今日の証人尋問の相手方であるオリオン交易という会社。
この会社を相手にするのは,私の受任事件だけで5件もあります。
5件が全て,依頼者は主婦でした。
相手方からいろいろ弁明・釈明が出ていますが,どれも被害パターンはよく似ており,同じ会社でこれだけ同じような被害が立て続くと,偶然の結果とはとうてい思えません。
(先物取引被害救済の第一人者である東京弁護士会の荒井哲朗先生のホームページでは,具体的な被害例がたくさん紹介されています。同社の分もあります。→こちらをどうぞ。

最近は,食品に関して賞味期限の虚偽表示によって,企業の存続が危ぶまれるケースが多発しています。もちろん,それは悪いことです。
しかし,その一方で,詐欺的商法を断罪する判決をいくつも受けたり,苦情の絶えない先物会社がいくつもあり,これらが平然と業務を続け,深刻な被害が垂れ流され続けているのに,「なあ~んだ,先物取引かぁ」って感じで誰も何も言わないを見ると,世間の感覚の矛盾を感じざるを得ません。

きっと,食品の問題はわが事として捉えられるけれども,先物被害は「そんなのあたしは絶対引っ掛かることないわ~。騙された人にも落ち度があるんでしょ~。」という感じで,他人事として捉えているからだろうな,と思います。

しかし,うちの事務所に訪れる先物取引の被害者の圧倒的多数は,一般の市民の方々です。
欲に駆られた人はほとんどおらず,むしろ善良な性格な方(いわゆる「いい人」というタイプ)が多いです。
そしてそのうちの多くの方が,全財産を失うという深刻な被害を受けています。
実際を知れば,とても他人事とは思えないと思うんですよね。

もちろん,相手方の手口も日々進化しています。
様々な手口を知っている私でさえも,「こんなふうに言われたら,やられちゃうだろうなあ。」という巧妙な甘言に驚くことがしばしばあります。
そういう意味で,こちら側に問題があるというよりも,相手方にこそ問題の本質があると思うんですよね。

他人事だと思っている「あなた」が,「もしかしたら自分も被害に遭うことがあるかも知れない」とちょっと想像してみるだけで,被害の撲滅は大きく進歩するのだろうなと思います。

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