昨日の朝日新聞に,
格差社会のひずみにより少年の「親殺し」が急増している
という見出しの記事が出ていました。

 なんとなくこの見出しに違和感を感じたので,ちょっと考えてみました。

 大人から見ると,少年が起こす非行は,とてもあさはかに見えて,考えが浅い故の過ちであると感じたりします。
 だから,大人は,本人に対して、単純に「ダメじゃないか」と抑え,諭すことが多くなりがちです。

 私ら弁護士が活動する上で関与する少年事件の審判でも,イマイチの裁判官に当たりますと,事件の直接のきっかけや経緯にばかり注目して,その少年の置かれていた環境の背景事情に踏み込むことのない「あさはか」で「思慮の浅い」審判を目にすることがあります。

 子どもは社会を映す鏡だ

とよく言いますが,そういう観点からすると,少年事件に当たるには
  ■その少年の置かれた具体的な環境と
  ■その環境の背景にある社会状況
の両面を,見失ってはいけないということになります。

 視点を変えると,重大な少年事件の発生は,現代社会に対する警告シグナルである,ということでもあります。