11月9日の神戸新聞には,大きな見出しで,
「長田区から暴力団撤退 住民の団結力が結実 震災で培った絆が決め手」
と出ていました。

 暴力団追放運動の一つとして,組事務所の明渡しの法的手続きを行うことがあります。
 私も何度か加わって対処したことがありますけれども(今回の件は参加してませんが),やはりこの行動を支える原動力は,「住民の決意」と「結束」です。
 いつも,この種の運動では,そのあたりで苦労をすることになります。
 確かに暴力団が怖いと言って尻込みする気持ちは正直よく分かります。
 しかし,そこを乗り越えて,一歩前に出れば,何とかなるものです。これまでの実績も多数あります。

 今回の舞台となった長田区の「真野地区」というのは,震災復興まちづくりでは,全国的にも有名なところです。
 古くからまちづくり活動を行ってきた地域なのですが,1995年1月17日の震災の当日,まちづくりで培った住民の結束によって,甚大な被害を防ぎました。
 なんと,住民のバケツリレーで大火事を食い止めたのです。
 バケツリレーの成功例は,私の知る限り,この1箇所だけです。

 この住民の結束力パワーを,今回は,この地区に進出してきた暴力団に対して向けました。
 そして,その結果,追い出しに成功したものです。

 震災復興まちづくりで培ったコミュニティは,違法暴力集団にも勝るということを示した好例だと思います。