今は昭和10年代なのか,と錯覚に陥ってしまうような映画が,間もなく封切りになります。
 その名も,
    「俺は、君のためにこそ死ににいく」
というお題です。

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 公式WEBサイトを見る限り(→こちらです),
    若者が「死にに行く」ことを美化している
と言っていいでしょう。
 HPでは,ゼロ戦の戦闘機が飛んだり,「桜舞う<隼>」なんて,書いてます。
 「君のため」=「君(天皇)のため」と深読みする人もいます。
 いずれにせよ,このタイトルからは,勇ましさや美しさは伝わってきますけれども,死や戦争の悲惨さやマイナスイメージは読み取れません。

 ぼぉ~っと生きてる私たちに「もうすぐ戦争が起きのかなあ」と何となく危機感を感じさせるに十分な迫力と,「家族や恋人のためなら戦うのも格好イイかなあ」と何となく戦争を正当化させる巧妙な演出は,さすがです。

 制作費は18億円だそうで,制作費不足でピイピイ言っている「日本の青空」(→応援サイトはこちら)とはえらい違いです。

 私は都知事選について,あえてコメントしないつもりなんですが,この映画の脚本を書き,製作総指揮を務めた石原慎太郎氏は,この映画の記者会見で,
「平和が60年続いているが、その中で失いつつあるものがある」
「受け継いでいかないといけない価値観や志が希薄になってきた」
「失ってはいけないものを取り戻す」
「当時の美しい青春像を若い俳優に体験してもらって,いい財産になればと思う」
と,慎重に遠回しな言い方であるが,特攻隊精神を美化する発言をしています。
 この映画の記者会見では,特攻隊員がパフォーマンスを繰り広げ,厳かな雰囲気の中,桜吹雪と共にゲストが登場するという演出もあったそうで(どんなんや?),時代錯誤を感じてしまいます(→会見レポートの様子はこちら)。

 こういったノリが,広く支持され,熱くもてはやされるようなのでいいんですかね?

 主題歌の「永遠の翼」はB’sが書き下ろしたそうですが(ちなみに私は「B’s」は好きです。),歌詞中には,
永遠の翼があるなら 清らかな風に乗って
いつか来る優しい未来を 胸に描き 信じながら
はばたいてゆこう
なんていうフレーズがあり,特攻美化にほかならず,私は強い違和感を覚えます。
 こういうのが好きな人の方が,今は多いんですかね?

 都知事選の行方をじっくり拝見させていただきます。

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