2007.05.03 還暦憲法
今日は私の誕生日です。38歳になりました。
一方、憲法も本日で施行60年を迎えました。還暦です。

憲法の60歳を迎えるまでの歩みを、1人の人生に例えると、なんともいえない人間味あふれた感じを受けます。

1 憲ちゃんがが生まれたとき、困窮と疲弊に満ちた家庭は、憲ちゃんの誕生を心から祝いました。
(戦後直後の1947年~)

2 憲ちゃんが幼児のころ、家族はありったけの愛情を注いで、大きく健やかに成長することを望み、育てました。
(戦後10年の復興期)

3 憲ちゃんが小学校に上がったころ、突然、憲ちゃんは他所からのもらい子じゃないかと疑われるようになり、別の子を産み直したらどうかと言われるようになりました。
(施行8年目で、改憲の党是とする55年体制の確立)

4 憲ちゃんの小・中・高校、大学という就学期には、家族が仕事に没頭し、ほとんど子育て放棄状態に置かれました。しかし、健ちゃんの持ち前の良い性格で、ぐれることもなく、家庭の明るい雰囲気の支えになりました。
(高度成長期の1970年ころ/憲法23歳まで)

5 憲ちゃんが就職し、いよいよ社会貢献すべき時期を迎えましたが、就職先では出世コースに乗ることなく、組合活動などに従事させられるばかりとなりました。
(1990年代ころまで)

6 憲ちゃんの会社は、財テクに失敗して倒産しそうになったので、世界最大手の米国会社の傘下に入る方針を立てました。目障りな憲ちゃんは、早々に窓際族に追いやられ、干されてしまいました。
(この直近の約20年)

7 憲ちゃんはいよいよ定年を迎えました。ボンボンの新社長は「私の代で引退させる」と言い切りました。憲ちゃんの引退を強く迫っています。
(まさに現在)


こうしてみると、なんだかさびしくなりますね。

私の購読紙は、改憲推進派の日経新聞です。
他紙はまだ見ていませんが、日経でも、今日は憲法関連記事をたくさん載せています。
もちろん論旨は改憲ですが、次のような興味深い記事が出ています。

<1>「もう兵隊にとられることはない」という安心感が人々を仕事に打ち込ませ、日本の経済復興と発展を促した。史上空前の高度成長を現憲法がさまざまな面で下支えしたのは間違いない。
  →ひとつの見方であり、的確だと思いますが、日経がこのような評価をしている点がおもしろいです。

<2>改憲をすべきだという意見が、年々、減ってきているということです。
 2000年から2007年までの推移を見ると、
   61%→58%→55%→54%→51%
と漸減しているというのです。逆に「現在のままでよい」との意見は増えている。

  →「現憲法」の真価が、ようやく知られるようになってきたことを示しているのではないですかね。

<3>改憲志向が際立っているのが30歳代。改憲が最多の60%、護憲が最小の32%だった。
  →まさに、私たちの世代ですね。憲法の真価を一番知らない世代だということです。奮起すべきは、まさに私達なんだと思いました。

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