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 映画「日本の青空」を観てきた。
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 本当に分かりやすく,また,ストーリーとしても面白い映画だった。

 憲法学者鈴木安蔵氏の 「憲法草案要綱」起草までの経過と,
 日本国憲法が制定されるまでの経過が,
うまく絡まって,どうしてこういう憲法が出来たのかを,実に説得的に映し出していた。

panfu2.jpg 「日本の青空」というタイトルは,
ポッカリ空いた「空白」であって,
実は憲法9条のことを指している,
ということも映画を観てはじめて分かった。
(どういう趣旨なのかは,まあ映画を観て下さい。)

これらはパンフの一部だが,パンフだけ読んでも勉強になる。
(※個人的には,松本烝治大臣役と,白州次郎役(宍戸開)がなかなかの好演だったと思う。)
(※パンフには私の名前も小さく出てます。購入されたらご確認いただければ幸いです。)


 その後,大阪弁護士会の図書館に行ったところ,偶然,鈴木安蔵氏の著書を数冊見つけた。
 戦前のものや,映画中に登場した著書もあった。

 しかし,私が目を付けたのは,「新憲法 解説と批判」である。
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 この本の発行は,昭和22年5月1日。憲法施行の直前だ。
 この時期に,憲法の実質的な起草者である鈴木安蔵氏が
     「解説」
を行うのは,まさに実質的作者であることを裏付けていると言えるが,
     「批判」
というのは,どういうことか?

suzukikenpo3.jpg その疑問は本文を読んで,すぐに氷解された。
 冒頭の序言は次のようにある
「日本国憲法は公布された。
 それは,日本再建の根本基準を規定したものであるが,現実に,はたして真の民主主義日本,平和国家日本が実現されるかいなかは,この憲法が,いかに運用されるかに,かかっている。
 そしてその運用のいかんは,全国民が,この憲法を,どのやうに解するか,に過半がかかっている。われわれは,冷静に厳粛に,新憲法制定の意義,新憲法の根本精神・原則を,先づ正しく理解することに努力しねばならない。」

 そして,最後にはこう書いて締め括っている。
「国民こそが統治権の根源であり,総覧者となったのであって国民の責任今日のごとく重大なるはないのである。」
 つまり,成文としての憲法は,自らの手で十分なものが出来たと自負しているが,そこに書かれているとおりの国家と成り得るかどうかは,
  ◆今後の運用
  ◆国民の理解

にかかっている,ということを主張しているのである。

 「批判」というのはどういうことか。文中には,憲法制定時の国会での政府答弁に対する批判や,
憲法99条(憲法尊重擁護義務)の解説部分では,「かかる規定の当然の結果として憲法違反をなした公務員を弾劾処罰する法律および機関が明記されるべきであったとおもふ」と述べ,さらに憲法思想の徹底をすべきだった(=まだ生ぬるいぞ!)と意見しているのである。

 これを読んで,やはり鈴木安蔵氏が,日本国憲法の生みの親であることを確信した。

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