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IMG.jpg兵庫県弁護士9条の会等が主催した、
 高橋哲哉さん
の講演に行ってきました。


いやあ~、たいへん素晴らしい内容でした。

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とても大切な事柄を、鋭い視点で切り、分かりやすく整理し、明快に語ってくださいました。

320人が詰めかけた会場も拍手の渦でした。

私が、特になるほど~っ!と感じたのは、次の点です。

1 日本が、現在、どうなっているのか。
 戦前の軍事国家の三種の神器である、「軍隊」「靖国神社」(国のために死ぬことを美化する装置)と「愛国心教育」(愛国忠誠心を養うシステム)を、再び復活させ、戦前と同じ状態に戻りつつあるということ。

2 戦前の集団的自衛権(対象はナチスドイツやイタリア)の有様を、当時の靖国神社での映像を通じて、分かりやすく伝えてくれたこと。
(映像は、映画「あんにょん・サヨナラ」です。釜山国際映画祭で最優秀韓国ドキュメンタリー賞受賞!→こちらをどうぞ

3 憲法9条は、戦後も軍隊によって辛酸を舐め続けている沖縄でこそ、まず「実現」をしていく必要があること。
(単に「9条を守れ」ではなく、「9条を実現しよう」というアピールに感激した)

4 軍隊は、国民を守るものではなく、国体を守るもので、むしろ一定数の国民の犠牲(屍)を前提にした仕組みであるということ。
(私の過去エントリー→こちら もどうぞ)


 そして、今日の講演の何よりのおみやげは、この法律を全国家で成立させれば、世界から戦争は絶対に無くなること請け合いの法律(戦争絶滅受合法案;せんそうぜつめつうけあいほうあん)の紹介です。
 この法案は、デンマーク陸軍大将フリッツ・ホルムが起草し制定を促すべく各国へ配布したものだそうですが、これを大正デモクラシーの評論家・長谷川如是閑(にょぜかん)が、雑誌『我等』の巻頭言(1929年1月号)で、紹介したのだそうです。
戦争絶滅受合法案

 戦争行為の開始後又は宣戦布告の効力の生じたる後、十時間以内に次の処置をとるべきこと。
 即ち下の各項に該当する者を最下級の兵卒として召集し、出来るだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下に実戦に従わしむべし

一、国家の元首。但し君主たると大統領たるとを問わず、尤も男子たること。

二、国家の元首の男性の親族にして十六歳に達せる者。

三、総理大臣、及び各国務大臣、並びに次官

四、国民によって選出されたる立法部の男性の代議士。但し戦争に反対の投票を為したる者は之を除く。

五、キリスト教又は他の寺院の僧正、管長、その他の高僧にして公然戦争に反対せざりし者。

上記の有資格者は、戦争継続中、兵卒として召集さるべきものにして、本人の年齢、健康状態等を斟酌すべからず。但し健康状態に就ては召集後軍医官の検査を受けしむべし。
以上に加えて、上記の有資格者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦又は使役婦として召集し、最も砲火に接近したる野戦病院に勤務せしむべし。


戦争が始まったら、まず、天皇、大臣、国会議員で戦争に賛成した者、戦争を止めなかった宗教家の順に、一兵卒として最前線に行け!という内容です。
年齢や健康は関係なく、家族も含めて、まず一番危険なところへ自ら行け!ということです。

笑ってしまいましたが、現実には、絶対に戦争を起こす側の人々は戦争の危険から離れて安全に暮らしているという実情を、非常に上手く皮肉ったものですよね。

「戦争はペテンだ」と説いた米軍の名将軍バトラーも「戦争という「いかがわしい商売」をなくすには、まず戦争の仕掛け人や戦争で儲かる連中を徴兵し、彼らに一般兵と同じ給与を払い、同じように塹壕で寝泊まりさせるべきだ」と言っていたそうです。
まったく同じ考えでしょう。

要するに戦争やるんなら、一人ひとりの兵隊の身になってみろ!ということでしょう。
(これって、一人ひとりの立場を尊重しろ!という憲法13条の個人の尊厳の原理からも導けそうですね。)


その他、すべてをお伝えするには余力がありません。
高橋先生の講演録は、3年前の大分湯布院のものがあるので(→こちらです)、こちらをご覧ください。
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