sinkannsenn.jpg 今日で、新幹線0系の運転が終了となる。

 昭和39年の開業以来、約45年にわたるロングラン走行で、本当にお疲れ様である。

 先々週、子どもらを連れて早朝の新大阪駅に行って、引退間近の0系に対面してきた。

 ホワイト地にブルーのラインの入った0系の姿は、実に懐かしく感じたが、
子どもらにとっては初めて見る姿だったようで、新鮮に感じられたみたいだ。

 私と同様、小さい子どもを連れて、懐かしみを感じに来ている親たちが大勢いた。

 0系に会いに訪れる気持ちは、きっと同じようなものだろう。

sinnkannsenn1.jpg 新幹線の社会に与えた影響は、いろんな方面、いろんな意味で、極めて大きい。

 その中でも「鉄道は安全だ」という認識を、社会に広めた点は特に大きいと思う。

 調べてみると、乗客の死亡事故は実に0件である。
(なお、ウィキペディア情報だと、開業年度(昭和39年)に保線作業員5名死亡の事故があるほか、平成7年に駅で駆け込み客が引きずられた死亡事故が1件あるが、他に走行中の死亡事故は見あたらない。)
 あれだけ猛スピードで、
 しかも膨大な本数の走行をしながら、
 これだけの安全実績を残したことは、これ以上ない鉄道の安全性をアピールする広告塔になった。

 これは徹底した安全投資の結果である。

 誰でも知っている安全対策として、◆人が立ち入りのできない線路、◆踏切なし、◆駅の安全柵による完全防備、などがあるが、そのほか、

 ◆カーブの曲率半径を大きくし、できる限り直線を確保する

 ◆自動列車制御装置 (ATC) を完全に備えている

 ◆運転指令所が一括管理する列車集中制御装置 (CTC)、列車運行管理システム (PTC)を備える


といった、技術的な対策・投資も徹底して行われている。

 さらに、法律的にも、
  新幹線特例法(「新幹線鉄道における列車運行の安全を妨げる行為の処罰に関する特例法
」)
を定めていて、

◆ATC、CTCなどの運行保安設備の損壊、操作等の禁止と処罰

をもって、厳正に対処している。

 つまり、
 お金をかけて、本気でやれば、ほぼ100%の鉄道の安全は実現できる!
という実例を示したのが、新幹線である。

 逆に言えば、多くの鉄道事故は、安全投資の欠如、本気で安全対策をしていない、ということで起きているということだ。
 福知山線脱線事故は、その典型ではないか。