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 ちょっと前の話題ですけれども,大晦日には,これを書こうと思っていました。

 米誌「タイム」が,年末恒例の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」(今年の人)を
  「あなた」
に選んだ
というお話です(→Newsはこちら

 このニュースを耳にしたとき,「なかなか洒落た発想ではないか」と感じ入りましたが,選考理由が何であるかを見ますと,
「世界中の各個人がインターネットを通じて情報や動画を自由に発信し,世界に大きな影響を与える時代に入ったので一般市民を指す『あなた』を選んだ」

というのです。
 私は,感心をするとともに,どうやらブログに関与する私たちとしては,無関係ではないと思ったのです。
 
 タイム誌によれば、
世界中から毎日おびただしい数の動画が投稿されるサイト「ユーチューブ」や,誰もが書き込めるネット上の百科事典「ウィキペディア」が社会に与える影響力が大きいとして,市民1人1人が「デジタル民主主義」の一員だ

ということです。
 この,
   デジタル民主主義
という言葉もこのたび初めて聞きましたが,これまた洒落た言葉ではないですか。

 実際問題として,「デジタル民主主義」というのは,確かに危ない側面もあると思いますけれども,それ以上に,
   「ひとりひとりが考える」
   「ひとりひとりを大切にする」
   「ひとりひとりが自己実現する」
という憲法の最重要理念(すなわち,憲法13条「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」)に即した効果が,強く期待できると思うのです。

 実際,今年の教育基本法問題や,共謀罪阻止をめぐる一連の活動は,ITの存在なくして語れなかったと思います。

 だから私も「あなた」の一人として,「あなた」の受賞に賛成です。

 ブロガーの各人には,ベストオブイヤーの受賞者としての自覚をもって,真の民主主義を実現してもらいたいと思います。

みなさん,この1年ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎え下さい。
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 いくつかの項目毎に分けて,自己中心的に今年を振り返ってみましたが,あらためて忙しい年であったと思います。

 また,今年は,どういうわけか新聞記事にもいくつか出る機会がありました。
 過去10年の弁護士活動で新聞に出るようなことはほとんどありませんでしたが,何かのめぐり合わせでこういうことになったのかな,と思います。

 これら新聞記事ですが,捨てるのも忍びないので,スクラップにでもしておこうかと取って置きました。ところが,書類の山の中に埋もれてぐちゃぐちゃになっていました。
 もったいないので,スクラップ代わりに,ここにアップして綴じておくことにします。
 ただいま,ヤフーのサイトで,
 Book of the Year
というWeb上の投票をやっています。
(→こちらhttp://yahoo-award.yahoo.co.jp/book/43.htmlです。)

 面白いですね。

 新書部門のノミネート作品には,「国家の品格」「美しい国へ」「ウェブ進化論」などがありますが,その中に,
  爆笑問題の太田光と,中沢新一の共著
    「憲法九条を世界遺産に」
もあります。

 現在のところ,第1位から順に「国家の品格」,2位「人は見た目が9割」,3位「世界の日本人ジョーク集」と続き,「憲法九条を世界遺産に」は,第4位に付けています。

 私はこのノミネート作品の中では,
   「国家の品格」
   「美しい国へ」
   「世界の日本人ジョーク集」
   「憲法九条を世界遺産に」

を,それぞれ読みましたが,その上で,やっぱり「憲法九条を世界遺産に」に一票を投じたいと思います。
(各書の書評はあらためてブログ上でやらせていただきます。)

そういえば,昨日は,TVで,
  太田光の私が総理大臣になったら …秘書田中。
の特番もやっていたそうですね。
 みなさんはご覧になりましたか?
 私は見ていませんが,Web上で,結論だけは見ることができます。
(→こちらhttp://www.ntv.co.jp/souri/manifesto/main02.html#です)
 残念ながら,「憲法九条を世界遺産にします」という議案は賛成13・反対15の僅差で否決されてしまったそうです。

 ところが,このサイトを見ますと,一般視聴者の投票では,
  賛成64%,反対36%
で,可決される勢いだったみたいです。
 もともと私は,自分の軸足を,「災害復興」という問題に置いてきました。
 私の地元が神戸であり,また,阪神・淡路大震災のあった平成7年から弁護士としての活動を始めたことから,震災が全ての原点にある,という思いがあるからです。
(そういうわけで,FC2ランキングでは「地震・天災・自然災害」のグループに登録しているわけです。)

 そんなわけで,今年を振り返るにあたって,災害復興に関する取り組みについても触れておきたいと思います。

 もっとも,今年は,いろんな問題がたくさんあって,また,それぞれがたいへん深く重い問題だったこともあって,最大の反省点は,
 災害復興の問題に十分に関われなかった
ということです。

 たとえば,今年は,震災復興研究センター(→HPはこちら)の方々が中心となって,“災害復興白書”の作成・編纂に取り組みました。
 この成果は来年1月12日に
   災害復興ガイド』(クリエイツかもがわ;2100円)
という書籍を発刊する形で結実しました。
 ところが,頻回に行われた編集会議に私は1度も出席することなく,何ら関与することなく終わってしまいました。
 しかし,内容はたいへん充実したものですし,全国初の災害復興の手引き書といえますので,一読者として発刊を期待したいと思います。
 なお,せめてもの罪滅ぼしで,3月24日に開催される出版記念シンポジウムで,スピーチをさせていただくことにしています。
 こちらの件は,またあらためて案内させていただきます。

 一方,一応かかわったといる活動としては次のものがあります。
 うちの事務所(→HPはこちら)は昨日で仕事納めとなりました。
 来年の始業は1月9日からです。
 新年からは,2つに分かれていた事務所を統合し,名実ともに1つの事務所として再スタートすることになります。

 ところで,今年は,弁護士業務を取り巻く環境も大きく変わりました。
 そういう意味では,転機・節目の年だったといえるでしょう。

 一つ目は,法テラス(日本司法支援センター)の開設です。
 法テラス(→HPはこちら)は,5つの業務(「情報提供」「民事扶助」「過疎対策」「犯罪被害者支援」「国選弁護事務」)を扱うことになりました。
 法テラスには光と陰の部分があり,表向きには
   ◇司法を身近にする
   ◇市民サービスの向上

という積極的評価ができる面もありましたが,内部的な議論の実情をいうと,陰の部分が大きく問題となりました。
   ◆法務省の管轄組織下で,権力対峙を根幹とする刑事弁護を実践する矛盾
   ◆国選刑事弁護の制度改悪
   ◆民事扶助予算の実質的な削減(メニューを増やし,救済件数が減る)
   ◆中途半端な制度設計
   ◆四角四面で硬直的な行政的な対応に激変

 これらの問題は司法内部の問題ではなく,サービスの享受者である市民にも悪く作用する可能性が高く,来年はさらに深刻化するのではないかと思います。

 二つ目は,「弁護士」という専門家像そのものの急激な変化です。
今年は,年初に予想だにしなかった問題に深く関わることになりました。
それは,教育基本法の問題です。

 もともと私は,弁護士会の子どもの権利委員会に所属していました。なので,中教審の意見が取りまとめられた平成15年にも,
  「愛するものは自分で決める」
という市民向けの構成劇とシンポを開催するという程度のかかわりをしたことはありました。
 ただ,「教育基本法」という法律をまじまじと読んで考える機会など,全くありませんでした。

 しかし,今年は身近なところでも,教育をめぐる問題は,本当に大きくクローズアップされました。
   ・教育基本法の「改正」
   ・いじめと自殺
   ・未履修問題と校長自殺
 等々
     →なお,昨日,私の母校の長田高校の先生らが全国に先駆けて処分されました
      (→記事のHPはこちら

 私の立場上,教基法改正問題との関わりは免れなかったとはいえども,これほど深く考えさせられることになろうとは思いませんでした。

 もともと教育基本法という法律は,とても良い法律だったのですが,法律に沿った教育が実践されたのは,
  1947年~1956年
ぐらいまでの10年間だけでした。
 その後,今年2006年までの50年間は,教育基本法の理念に背く教育行政が行われてきたのですけれども,その総括が,今年クローズアップされた一連の現象だったのだろうと思います。
これまで何度か「ひまわり基金法律事務所」のことをご紹介しました。
   弁護士のいない(少なく)地域に司法サービスを
という考えの下で,日弁連が基金を組んで,法律事務所を置いて弁護士が赴任する,という取り組みです。
(→8月7日のブログ
(→11月22日のブログ
(→11月29日のブログ
(→11月30日のブログ

兵庫県の設置第1号は,丹波篠山地域をエリアとする,丹波ひまわり基金法律事務所ですが,そこの所長の井村華子先生とは一緒に事件を担当するなど,仲良くさせていただいています。

朝日新聞の看板コラム「天声人語」と同じように,各紙にコラムがありますが,
神戸新聞では「正平調」というコラムになります。
(ちなみに,「正平調」という言葉は,「厳正公平に、しかも華麗に表現する」との意味なのだそうです。→参考HP

 井村先生のことが,クリスマスイブの12/24の神戸新聞朝刊「正平調」に取り上げられました。
 御本人は,こんなに大きく取り上げられるなら,もう少し伝えたいことがあった,などとどん欲でらっしゃいますが,何にせよ,こういう取り組みが社会的に注目されることは良いことだと思います。
 司法のサービスが身近になっていっていることを多くの方々に知ってもらいたいと思います。

以下は「正平調」の引用です(→HPはこちら

 通称「ゼロワン地域」と呼ばれる場所がある。弁護士がいないか、いても一人だけという地域を指す。そんな「司法過疎」がいま、全国に約三十カ所もある
 日弁連の取り組みを、もうひとつご紹介します。
 1月13日(土)開催のシンポジウムです。

 思想・良心の自由の現代的意義を考える
 -学校現場における「日の丸」・「君が代」強制問題をめぐって-


 東京での開催ですから私は出席できませんけれども、なかなか扱いの難しいテーマを正面から取り上げるもので、意欲的で骨太の企画だと思います。

メインの講演の野田正彰さん(関西学院大学教授)は、
  「喪の途上にて―大事故遺族の悲哀の研究」
の筆者でもあります。
 この本は、信楽高原鉄道事故の被害弁護団の活動の出発点にもなったものですが、野田先生の関心領域は、
  「思想良心の自由」
にもあるということで、何か通ずるものがあるのかも知れません。
(→HPはこちら

思想・良心の自由の現代的意義を考える
-学校現場における「日の丸」・「君が代」強制問題をめぐって-

 1999年に国旗・国歌法が成立した際の国会の審議過程において、政府委員も答弁していたとおり、国旗・国歌という国のシンボルとどのように距離を保つのかは、各個人の思想・良心の自由に深く関わる問題です。
 しかしながら、今日、学校教育の現場においては、「日の丸」・「君が代」の強制の度合いが一層強められていると伝えられています。

 例えば、東京都においては、2003年10月23日付通達により、都立学校の入学式、卒業式等の際に、校長がすべての教員に職務命令を発するよう一律の指導がなされ、その結果、国歌斉唱時に起立しなかった等という理由で、延べ300名を超える教職員が懲戒処分に処せられたと報道されています。

 このシンポジウムでは、「日の丸」・「君が代」の強制が学校教育にもたらす影響について、現場の教師の治療を続けてこられた精神科医である野田正彰さん(関西学院大学教授)の講演をお聞きするとともに、憲法学者の西原博史さん(早稲田大学大学院教授)ほか、多方面からパネリストの方々をお招きした上、思想・良心の自由の現代的意義を議論し、理解を深めたいと考えています。

 みなさま、ぜひ、ご参加ください。

日時 2007年1月13日(土)13:00-17:00(開場12:45)

場所 弁護士会館2階 講堂クレオ
東京都千代田区霞が関1-1-3
(地下鉄霞ヶ関駅B1-b出口直結) (会場地図)

参加費等 無料・事前申込不要

内容(予定)
基調講演
「日の丸」・「君が代」強制と「させる教育論」
 野田 正彰氏(精神科医・関西学院大学教授)

パネルディスカッション
 中川 明氏(弁護士・明治学院大学法科大学院教授)
 西原 博史氏(早稲田大学大学院教授)
 野田 正彰氏(精神科医・関西学院大学教授) ほか

都立高校卒業生等からの発言
「日の丸」・「君が代」強制問題に関する検討プロジェクトチーム委員の報告
など

主催 日本弁護士連合会

問合せ先 日本弁護士連合会 人権部 人権第一課 
TEL:03-3580-9505



 12月20日に,日弁連の会長談話が出ていました。
(→HPはこちら,あとで全文を引用しておきます)

 今回の談話は,実に良い内容と言えます。

 ちなみに,改正論議が起きた今年4月25日の時点の声明は,あんまり内容がなく,中途半端なものでした(→HPはこちら
 その後,9月15日に意見書が出されましたが,ちょっと総花的な感じが否めませんでした(→HPはこちら
 さらにその後,衆議院で与党単独の強行採決がなされた11月16日の時点で出た声明も,各都道府県の単位会が出していた声明に比べると,かなり淡泊なものでした(→HPはこちら

 しかし,今回の談話は,とても実践的・戦略的で,メッセージ性が高く,何よりも奥深いものを感じます。

 かくいう私も,この2~3ヶ月で,「教育基本法」という法律の背景や,内実あるいは意義に,はじめて触れました。
 ですから,今年の4月に兵庫県弁護士会としての声明を検討していた時点のことを思い返してみると,教基法の理解の程度は実に不十分で浅かったと思います。

 今回の声明・談話の流れを見てみると,まさに日弁連レベルでも,
   法律家自身が教基法のことを十分に理解していなかった
ということであります。そして,反面では,この間の濃密な議論を通じて,
   法律家の理解が急速に深まり,
   法律家の役割を強く認識するようになった,
ということが言えるかも知れません。

 今回の会長談話のどこが「良い」というのか。私の独断によれば,次の点です。
 昨年の12月25日の夜,山形県庄内町で,羽越線脱線転覆事故が起きました。
 5人が死亡し32人が負傷した大きな事故でした。

この事故のことは,
 ◇同じ年の4月25日に尼崎で脱線事故が起きてまだ間もない時期でしたし,
 ◇脱線した後の車両の様子も,気味が悪いほど似通っていた上,
 ◇同じ「25日」に起きたということもあって,

兵庫に住む私たちも,我が事のように胸を痛めた事故でした。

 今日で,1年目を迎えます。

yamagata1.jpg
 私は市民事務局かわにしの主催するつどいに参加していることが縁で,今年の6月の25日に山形県の現場に赴く機会を得ました。

 山形の羽越線沿いの現場付近は,季節が異なり夏の様相を呈していましたが,田畑の拡がる,ほとんどひとけのない,とても寂しい場所でした。

 現場には,慰霊場が設けられていました。

yamagata2.jpg

 私たちは,福知山線沿線の方々や,福知山線の被害者の方々,さらにその支援者や周囲の方々が,気持ちを込めて折った千羽鶴を,現地に届けました。
 福知山線列車事故の負傷者の小林祐子さんは「きっと当時は寒かったでしょう」と考えて,温カイロをお供えしていたのが印象的でした。


(※その後の取り組みや,この1年目に向けてタペストリーを送った経過などについては,市民事務局かわにしのブログをご覧下さい。)
06-12-25_19-32.jpg
 →列車事故全体のことはこちら

 →6月の件はこちら

 →12月の取り組みの件はこちら
    と,
  もうひとつこちら


 なお,こちらの写真は,山形の事故現場に届けられたタペストリーをNHKの記者さんが写して小林さんに届けたものです。  →




朝日新聞の今日の記事からです。

 消費者金融などの債務整理の資金を都が融資するのだそうです。
 歓迎すべき点と、注意をした方がよい点がありそうです。


再チャレンジ、都が支援 多重債務者らへの低利融資

 複数の消費者金融などから借金を抱える多重債務者や、家族の暴力から逃れて施設に入所した人の再出発を支援する新たな制度を、東京都が来年度から始める。
 債務を整理したり、就職や引っ越し先を探したりする費用として総額20億円を用意、低利で貸し付ける
 いわば「東京版再チャレンジ支援」。
 都によると、都道府県が主体となるこうした貸付制度は初めて。
 救済策を検討する国にも一歩先んじた形だ。
TKY200612240070.jpg
 多重債務者のうち貸し付け対象になるのは、他人の連帯保証人になったり入院費用がかさんだりするなどやむを得ない事情があり、生活再建の意欲がある人。ギャンブルや無計画な買い物で借金した人は対象にしない。

 まず、生活状況や収支について無料でカウンセリングし、再出発に向けた計画をつくる
 必要に応じて弁護士や司法書士も有料で相談に乗り、これまでの金利支払額を再計算。
 払いすぎている場合は残高を減らすといった手だてを具体的に助言する。

 それでも自力では返済が難しい場合、都が都社会福祉協議会(東社協)に設けた基金から、1人あたり最高200万円を貸す
 消費者金融などの借金を返済させた後、東社協に6年以内で返済を求める。
 利率は6~9%と、貸金業の規制強化後の上限金利より低く抑える。
 年間250件ほどを想定し、20億円のうち15億円を原資とする。

 一方、ギャンブルなどが原因の場合は自己破産などの方法をアドバイスする。

 親の死亡や失業、虐待で児童養護施設に入所した人や、配偶者などからのドメスティック・バイオレンス(DV)で保護施設に入っている人にも、自立に向けた引っ越しや就職、仕事に生かす技能習得の資金を融資する。
目的ごとに貸付額は異なり、最高で30万円。
3~7年以内での返済を求め、利子は3%。こちらは年間約2000件を想定し、5億円を用意する。

もう今年もあと1週間を残すばかりとなりました。
そこで、思いつくままに、2~3回に分けて、この1年を振り返ってみようと思います。

まず最初は、個人的なことについてあげてみます。
とにかく、初チャレンジするものがたくさんありました。

1つ目はこのブログです。
かねてブログのこと噂には聞いていましたが、実際にやってみると、なかなか更新がたいへんです。
とりあえず1年間は、毎日更新を目指していますけれども、今年は、教育基本法やら改憲やら貸金業改革などでネタが多くて、ネタ切れすることはありませんでしたが、情報に追いつくのに必死でした。
他方で、ブログを通じて、数多くの方々とつながりを持つ事ができ、他人の考えや意見に触れて、考えの幅が広がったような気がします。

2つ目は初級システムアドミニストレーターの試験のチャレンジです。
シスアドの資格もかねて話には聞いていましたが、実際にやってみると、なかなか難しい知識や理屈が満載で、久しぶりに試験勉強の苦しみを味わいました。
10月に受験し、11月8日付けで合格証書をいただきました。
合格したからどうなる、というものではありませんが、これまでゴチャゴチャしていたPC関連の知識が整理されてスッキリして、PCやネットワークについて視野が明るくなった気がします。

3つ目は弁護士会の副会長の職です。
これはいずれはやらないといけない順番があると分かっていましたが、ちょっとした番狂わせで今年度にやることになったものです。実際にやってみると、本来の弁護士業務をする時間が全くなくなり、依頼者にも事務所にも家族にも多大な迷惑を掛けましたが、1年限りのお仕事なので、割り切って頑張っているところです。
まあ、滅多に出来る仕事ではありませんし、普段の仕事では触れられない事柄も多く、教育基本法の問題をはじめ様々な社会問題にも関わる事が出来たので、視野を広めるにはよかったと思います。
日弁連で,25日に,会員向けの映画試写会が開かれます。
(会員と司法修習生,法科大学院生に限定ですので,一般の方は残念ながら対象外とのことです。)

soreboku.jpg
 その映画は,「Shall we ダンス?」の周防正行監督最新作,
 「それでも ボクは やってない」
です。
(→公式サイトはこちら

 この作品は,“痴漢冤罪事件”をテーマにして,日本の裁判とりわけ刑事裁判制度の問題点を明らかにしよう,というまさに社会派の映画です。
 普通,社会派映画は地味で面白くないものが多いですが,今回は何と言っても,周防監督が手掛けた映画ですし,役所広司や竹中直人といったメンバーも出演とのことで,きっと面白い作品になることに違いないでしょう。

 「刑事訴訟は絶望の淵にある」などと言われます。
 日本で屈指の刑事弁護人の,無罪を勝ち取る6つの条件は「1良い事件,2良い被告人,3有能な弁護士,4有能な裁判官,5無能な検察官,6そして幸運だ」(ちょっと違うかも?)などとのコメントも聞いたことがあります。

 実際に刑事弁護に取り組んでみると,それを実感します。
 
 法律上の建前は「検察官の起訴した事実」に対し「合理的な疑いを入れる余地があれば無罪」ということになっていますが,現実の裁判では,「疑わしい合理性があれば有罪」という感じです。
 というか,「弁護人の行う無罪の主張立証」につき「合理的な疑いを入れる余地があれば有罪」という感じでしょうか。

 A「1人の無辜を救うために9人の罪人を解放するのか」
 B「9人の罪人を罰するために1人の無辜を罰するのか」
という究極の選択に対し,憲法は,答えは「A」としています。
 ところが,裁判実務は,「B」になっているんですよね。
 巧みな理論の積み重ねによって,こんなふうな実務が定着しているのです。
 今日は冬至です。
 最も夜が長く昼が短い日です。
 1年中で最も暗い日だということですが,見方を変えると,陰から陽に転じる日であり,今日が「底を打つ」転機ということです。

 折しも,本日は「改定・教育基本法」の公布・施行の日となっています。
 わざわざ,この最も暗い日に合わせたわけではないでしょうが,因縁を感じます。
 しかし,ここがまさに「底」ということで,この日を転機に,ここから明るい陽差しを長く感じられるようにしていきましょう。

 冬至といえばカボチャ
 カボチャは生では喰えません。
 この「改定教育基本法」という見栄えの悪いカボチャは,このままではとても喰えません。
 しっかりタネを取って煮炊きして,私たちの口に合うように料理してしまいましょうね。

 ところで,神戸新聞の昨日の一面記事は
  高齢者犯罪、10年で5倍 05年の兵庫県内」
でした。
 高齢者の犯罪が激増しているというのです。
昨日は,国土交通省の航空・事故調査委員会
 「事故調査に関する報告書」の案
が公表されました。

jikotyo1.jpg

 尼崎市におけるJR福知山線の列車事故の件です。

 報告書は,全部で308ページにも及ぶ大作です。


 私は,まだ全然,目も通せていません。
 とりあえずプリントアウトしてみましたが,厚さが3cmもあって,事故調査委員会が一所懸命取り組んできた姿勢は伝わります。

 これからなんとか時間を作って,じっくり読み込もうと思っています。



 新聞報道の論調や,遺族・負傷者のコメントを聞く限り,今回の事故調査委員会の仕事は,
  ◇よく踏み込んでおり,
  ◇単なる外形的で科学的調査のみならず
  ◇ヒューマンエラーにまで調査を行い
  ◇JR西日本の組織責任にも言及し
  ◇画期的だ

ということだそうです。
 
 そのとおりであれば,意義深いものだと思います。
 (まだ自分で見ていないので,何ともいえませんが)

 「事故原因の解明」というテーマについて,もしこれで一歩進歩があったとするならば,
 次に取り組むべき課題は,
 「司法的な問題」(=責任問題,賠償問題)
だと思います。

 残念ながら,これまでの経過を見る限り,司法的な問題については,従来の枠を全く出ていません。
 JR西は,頑なに従来の枠に固執しています。
 被害者の立場に立って一歩踏み出そうという対応は取っていません。

 事故調査の結果を踏まえ,社会的,常識的な観点から,司法的な取り組みを考え直す時期が来ていると思います。
「教育基本法の改正は憲法に反しているから裁判に訴えることはできないのですか?」
という質問がいくつも寄せられました。

 残念ながら現時点での答えはNoです。

 なぜかというと、日本の裁判所では具体的な紛争処理を通じて、法律の違憲性を審査するシステムになっているからです。
 もう少し分かりやすく言うと、「具体的な事件」が起きないと、差止めも含め、訴えること自体ができないからです。
 つまり「この法律が憲法に反しているかどうかを審理してください」という手続きは用意されていないのです。

 ですから、たとえば先般の東京都の日の丸君が代違憲判決も、教員の処分という具体的な事件を前提にして、裁判が展開されていたわけです。
 今回の改正教基法についても、裁判所で違憲性が問われるのは、この法律に基づいて具体的な処分がなされたり、事件が起きたとき、ということになります。

 それでは、改正教基法は合憲と理解しなければならないのでしょうか。
 もちろん、それも違います。

 少なくとも、今回の改正の意図は憲法の精神に反するものだし、目指そうとしている方向性は憲法の趣旨とは矛盾していたと言えるでしょう。
 また、国内法の上位にある国連子どもの権利条約にも反していることは明らかです。

 ただ、出来上がった改正教基法は、単なる文章に過ぎません。
 しかも、その法律は、たいへん抽象的で解釈を加えないと、具体的な意味内容が明らかにならない部分がたくさんあります。
 そうすると、その解釈の仕方によって、合憲になったり、違憲になったりするわけです。
 あるいは、使い方(適用の仕方)によって、合憲違憲かが分かれてくると言ってもよいでしょう。

 だったら、その解釈の方向性、適用のあり方、について検討をしてみたらどうだろうか、というのが今日のテーマです。

 少々、難しい専門的な理屈を言いましたが、まとめると次のような感じです。
 教育基本法のことがあって(教基法関連については,たくさん書きました。そこで,これまでの記事は「教育」という分類を作って,そちらに入れました),後回しになっていた記事がいくつかありますので,順次紹介していきます。

 東京新聞の記事ですが,医療事故の被害者に対して,医師が無過失でも被害者に補償する,という制度は,とても画期的で意義ある取り組みです。

 医療事故がありますと,医療過誤訴訟などが起きたりします。
 弁護士が言うのもなんですが,医療過誤訴訟になると,患者も医師も救われず,多難と心労を強いられて,いいことがありません。

 患者にとって,事故を受け止めること自体が辛い現実であり,その上に,訴訟に取り組むというのはたいへんな負担ですし,専門性(医療と法律)の大きな壁にぶちあたらざるを得ません。
 その上,「医師に過失が無い」と判断されると,全く救済もされません。

 一方,あまり知られていませんが,医療側も訴えられるとたいへんなダメージを被ります。
 もちろん,新聞報道されるような重大なミスのあるケースもあります。
 しかし,一生懸命医療に取り組んで,患者を助けようとしたけれども,力が及ばず残念な結果となった良心的なケースで,医師に責任を問うのは気の毒な場合もあります。
 それでも,結果が重大な場合は,信頼関係が不十分な場合は,訴訟になることがあります。

 ひとたび医療訴訟が起きると,医療現場には萎縮効果が生じます。
 もちろん「ミス」を防げばいいのですが,防ぐ前に,怖れたり逃げたりするのが人情です。
 だから,難しいケースに遭遇すると責任回避のためにたらい回しになりがちです。もし,引き受けてしまって事故が起こると莫大な責任を負う可能性があるからです。
 最近の裁判の傾向を見て,ビクビクしながら安全策ばかりを考えている医師がいます。難しい分野(小児科など)を避ける傾向が生じています。
 医療の先進的な発展にも悪影響が及んでしまうことさえあります。
 結果として,患者も救われなくなってしまいます。

 なんだかおかしな具合になってきて,悪循環が生じつつあります。

 よい医療を目指そう,というところでは両者ともに共通の思いがあるはずです。


 そこで,医療過誤訴訟に長年にわたってかかわって来られた第一人者の名古屋の弁護士である加藤良夫先生を中心にして,
  「医療被害防止・救済センター」
を立ち上げるべく「医療被害防止・救済システムの実現をめざす会」がつくられています(→HPはこちら
(→加藤先生の医療事故情報センターのHPはこちら

 このセンターのねらいは,
 医療被害者(医療の場において医療の作為・不作為によって被害を受けた人及び遺族)を速やかに救済するとともに、被害事例から教訓を引き出し再発防止・診療レベルの向上・システムの改善・患者の権利の確立等に役立てる

というところにあるということです(→HPはこちら

これに関連して新聞記事を紹介します。
 今国会は教育基本法の改悪や防衛庁の省への昇格など、とてもがっかりする内容でしたが、良い成果が得られた部分もあります。

 それは、貸金業制度の抜本的改正です。

 いろいろ取り沙汰されたり、報道されていますが、簡単にポイントをまとめると、次のとおりです。

1 出資法で処罰の対象となっていた上限金利を29・2%から20%に引き下げて,利息制限法に違反する業者には行政罰を科する。
  →これによって、グレーゾーン金利が廃止されます。

2 過剰な貸付は禁止される。
  たとえば,年収の3分の1を超える融資は原則禁止だとか,1社で50万円超または総額100万円超になる融資を制限するなど。
  →これによって,多重債務者が生まれないようにします。

3 純資産額が5000万円に満たない業者の参入を禁止する。
  →これによって,ヤミ金・マチ金などの小規模悪質業者を排除します。

4 日掛業者の特例を廃止し,保証料名目で利息を取れないようにする。
  →これによって,脱法行為をさせないようにします。


もちろん、これで多重債務問題が全面解決された、とは言えませんし、そもそも、根本原因である「貧困の広がり」という問題は未解決のままですが、
それでも、いろいろな運動を展開した結果、当初の中途半端な内容や、業者寄りの内容が改められて、市民の目から見ても、恥ずかしくない内容に仕上がったのは、良かったです。
なによりも、声を上げて、改善の試みをしたところ、無視されることなく、きちんとした形になったのが嬉しいです。

兵庫県弁護士会では、これを受けて、来る1月からサラ金クレジット被害者救済の法律相談については、無料で特別相談を行うことになりました。
(詳しくはまたあらためて紹介しましょう)

それから、日弁連でも会長声明が出ています。
 映画「ありがとう」を観てきました。

 この映画の原作(平山譲「還暦ルーキー」→「ありがとう」に改題)を読んだことがあります。なので、まだ観てもいないのに、紹介をさせていただきました(→11月24日のブログ)。

 映画は、原作に忠実な映画で、作り方も内容もまっすぐという感じがしました。
 ご覧になったら、たいへんさわやかな気分を味わえる良作だと思います。
 赤井英和さんのキャラにもピッタリで、関西人的にはノリも楽しめます。

 一番のウリは、震災のシーンでしょうね。
 人と防災未来センター(→11月10日のブログ)以上のリアリティで、ものすごい迫力です。被災をした人間は、直視できないシーンもありますが、むしろ、このシーンは全国の人たちにみてもらいたいです。
(※公式HP(→http://www.arigato-movie.jp/main.html)の予告編で、震災のシーンはたくさん見ることが出来ます)
thankyou

 私は、震災やまちづくりに関心があって、特にまちづくり協議会の設立総会のシーンに注目をしていました。
 区画整理反対派の住民から怒号が飛び交う中、主役の古市さんが、事前の段取りを無視して、いきなり区画整理について賛否を問うというシーンです。

 結果的に、映画で再現されているとおり、大多数の支持を得て、まちづくり協議会の設立と同時に区画整理が進んでいくという筋書きになりました。
 映画ではその後の経過はすべてカットされていますが、現実に、この地域(鷹取東第一地区)では、他とは比較にならないスピードで、まちづくり事業が進みました(→概要はこちら)。

 民意に基づくスピード感のあるまちづくりのあり方について、いろんな意味で(良い意味でも悪い意味でも。また民主主義手続きという意味でも)の一つのモデルになるのかもしれないな、と改めて感じています。
教育基本法改正案が可決されました。
 2006年(平成18年)12月15日〔仏滅〕は,忘れることのできない,たいへん残念な日になってしまいました。

 しかし、この日までの一連の活動を通じて、私たちはいくつもの貴重なものを得ました。
 失意に浸ったりや空しさを感じるだけでなく,私たちが獲得したものをここで客観的に確認しておく必要があります。

 第1に「良識は力だ」ということです。
 絶対民主主義(純粋な多数決論理)だけであれば、教育基本法はもっと早くに成立していたはずです。
 日本の人口は約1億2779万人です(11月現在)。この人数と比較すると,現実に声を上げて活動を行っていた人数はごく少数と言わざるを得ません。
 しかし「良心」に基づいた訴えは、人数を超えたとても大きなうねりとなり、多数決論理に足かせをはめ,為政者には大きなハードルを科しました。
 私たちは「良識は武器だ」という認識を得ましたし,「良心」に自信をもつことができました。

 第2に改正教育基本法の不当性を浮き彫りにしました。
 もし,この間の一連の活動がなかったら,改正案は無傷のまま,当然のごとく教育現場に押し付けられていたでしょう。
 しかし,この短期間の間に,この教育基本法に多くの難点があることが明らかになりました。
 この教育基本法に,どんなウラがあり,どんな意図があるのか,を知ることもできました。
 改正法は傷だらけの状態でデビューを余儀なくされました。このままの状態で,現場に持ち込むことには大きな抵抗が生じるはずです。

 第3に国民的議論が始まったことです。
 教育という大切な問題を,一部の官僚や政治家だけで決めて良いわけはありません。
 国民的な大議論を展開しなければなりません。弁護士会をはじめ,マスコミなども,国民的議論の展開を強く求めていました。
 この点,教育基本法改正問題は,5年以上前の2001年2月の中教審からずっと議論されていました。しかし,世間の関心はうすかったのです。
 5年が経過し,今回の一連の改正反対活動を通じて,ようやく国民的議論が高まってきました。
 この価値は大きいです。

 そして第4に多くのつながりやネットワークが構築されたことを忘れてはなりません。
 ここで構築されたネットワークは,良心,良識,誠実,熱意などに裏付けられた人の輪です。
 このつながりは,これからの諸活動に必ず活きるし,活かさなければなりません。

 これから,再び前を向いて進む必要があります。
 たとえ,教育基本法が改悪されたとしても,やらなければならないことはたくさんあります。
 ひとまずは,次の3つを挙げておきたいと思います。

 今日は参議院本会議で,現在の教基法と全く別モノの教基法(狂気法?,凶器法?)の採決の予定ですが,内閣不信任案の提出などでさらにずれ込む可能性がありますから,まだまだ諦めるわけにはいきません。
 メロディさんが「やれることはまだある」と,いくつも有益な提案を出して下さっています(→ブログはこちら)。
 コメントやトラックバック(ご返事やTB返しができず申し訳ありません)をいただいている方々をはじめ,多くの仲間ががんばっている以上は,まだまだ頑張らないといけません。

 もちろん,仮に改悪されたら,直ちに「再度の改正」への活動につなげなければなりませんから(学校教育法などの下位法の改正も立て続くことになります),「教育のあるべき姿」の提言は議論がホットなうちにドンドン出しておきましょう
 それが国民的議論ということでもあるでしょう。


 さて,今日は,次のシンポがあり,私も参加します。

 会場になっている「神戸大学・神戸フィールドスタジオ」というのは,震災で焼け野原になった新長田の大正商店街の跡地にできた再開発ビル「アスタくにづか」の中にあります。
 この新長田の人通りの少ない再開発ビル商店街を歩くと,震災前のにぎわいを知っている者としては,なんともいえない気持ちになりますが,とにかく災害に対する備えについては,常に頭においておかなければなりません。

災害1215


もう少し今日のシンポの趣旨を紹介しておきます。
明日が参議院の会期末です。
そして今日が参議院特別委のXデー(採決日)といわれています。
(→HPニュースはこちら

もうひとふんばりです。
ひとりひとりが,この問題に関心をもつこと,事態を注視することだけで,とても大きな力になります。
もちろん,声を上げれば,さらに良いです。
国会では集会も予定されています(→あんころブログ「【緊急】明日、委員会採決の危険! 国会前に駆けつけて下さい!」をご覧下さい)

今日は,教基法問題について,いくつかの「声」をお伝えします。

兵庫の仲間の村上英樹弁護士は一昨日の国会前集会で,「今、声をあげなければ、法律を学んできた意味はない! 兵庫に帰っても、たましいは国会であばれているので、一緒にがんばりましょー!」とアピールしました。
(→あんころブログ)(→村上弁護士のブログ
私も,「たましいの大暴れ」にお付き合いをしようと思います。

それから12日の公聴会での
  埼玉大教育学部 浅野大志さん
の発言も素晴らしかったです。現役の大学生からの素晴らしい発言です
(→発言の全文はこちら。
(→状況はこちらのブログをどうぞ
まあとにかく,実際に見てみて下さい(公聴会開始後59分からです。)。
(→Real Player版 http://tinyurl.com/u8369 Windows Media Player版 http://tinyurl.com/yxzgwl
いやあ,お見事でした。これまでの教基法に関する議論を総括する内容であり,とても分かりやすく,ウンウンとうなずけるものでした。
この話を聞いて,良心が痛まない参議院議員は,もはや良心の府の構成員ではないでしょう。

神戸のフリースクール(フリースクールは,たとえば不登校の子のための居場所です)の「ラミ中学校分校」(→HPはこちら)の小野さん(→ブログはこちら)からも,「今できることをしたい」という直接のメッセージをいただきました。
仲間が増えるというのは元気の源です。

一方,安倍晋三さんはタウンミーティングのやらせ問題の責任をさっさと果たしてケリをつけるべく100万円を返納し、「初心に帰って、国民との双方向の対話の場としてタウンミーティングをスタートさせたい」と言ったそうです(→朝日新聞はこちら)。
そこまで言うなら,もう一歩踏み込んで「教育基本法を制定したときの初心に帰って、国民との双方向の対話をして,教基法の議論に再チャレンジしたい」と言ってもよさそうな気がします。

さて,ここで趣向を変えて,現在の改正案を作った人たちの本音もお伝えします。
これが改正教基法が目指す真の理想の姿です。
(→http://ww1.tiki.ne.jp/~sakuwa/kaiakusitaihito2.htm
しかし,国民がみんな眠っていた頃に,このような本音がボンボンと公表されていたんですね。
今,こんな発言をしようものなら,いっぺんにテーブルがひっくり返されるでしょう。本音をしっかり心にとめておかないといけません。
以下,いくつか引用しておきます。
  ↓
毎日バタバタしていて落ち着いてモノを考えるヒマが全然ありません。
そこで,今日は,12月22日の
   100万人のキャンドルナイト
をご紹介の上,チャレンジしてみようかなという思いをお伝えします。

その前に,教基法以外の小ネタを2つ。

  1 貸金業改正法案が,本日,参議院で可決見込みです。
   (→ニュース速報はこちら
※以前から取り組んでいた,貸金業に対する規制や,グレイゾーンの廃止の問題です。
 みんなで改悪阻止運動をしたり,イケメン議員の後藤田さんが啖呵を切るなどして世論を盛り上げ,見事,成果を勝ち取った件です。
 その後の流れはとても地味でしたが,昨日,参議院委員会で全会一致で可決され,本日,参議院本会で可決・成立の予定です。
 国会は,ちゃんとしたこともやっているので,ほめてあげましょう。


  2 三洋信販が取引履歴改ざんを理由に,業務停止です。
   (→ニュース速報はこちら
※三洋信販は5大業者の1社であり,影響は大きいです。
 私たちが過払金回収事件を処理する上で,「取引履歴改ざん」やこれに似た対応は珍しくありません。
 この明らかに道を外れた悪習に対して,厳しい姿勢で対応する行政対応は正しいことだと思います。
 行政は,ちゃんとしたこともやっているので,ほめてあげましょう。


さて,今日の本題ですが,弁護士仲間の情報交換で「100万人のキャンドルナイト」(→HPはこちら)というイベントを知りました。
 イベントといっても,参加方法はごく簡単。

 冬至の日(12月22日)の午後8~10時の間,電気を消して,ろうそくの灯だけで時を過ごすというだけです。

100万ドルのキャンドルナイトのHP(→こちらです)からの引用です。
夏至の日と冬至の日、夜の8時から10時まで、いっせいにでんきを消そう。
 ほかにも、ひとりひとりへ呼びかけたり、家族を集めたり、パーティやイベントを呼びかけたり、インターネットで参加表明したり、いろいろな参加のしかたがあります。
 ひとりでいても、その日そのとき、でんきを消してろうそくをともせば、みんなとつながっています。
 手紙を書いたり、音楽を聴いたり、キャンドル浮かべたお風呂に入ったり、ひとりで静かに過ごす時間も素敵です。
 こどもにろうそくのあかりで絵本を読んであげたり、家族でキャンドルの明かりだけでごはんをたべたり、屋上や海辺でのキャンドルパーティも人気です。
 イベントをひらくのも手間はかかりますが、アンプラグド・コンサートや絵本の朗読や、キャンドルをずらーっと並べて、ピースマークを作ったり、メッセージを書いたり、あれこれ趣向を凝らして、ポスター貼って、人を集めて、自分にとってもみんなにとっても、いい思い出にきっとなります。

どうですか?
今日は3つのお知らせがあります。

1 まず一つ目ですが、
 紙芝居 ももちゃんは一年生 ~教育基本法「改正」を考える
のHPが完成しました。
 →http://lunatique.fc2web.com/06kyouiku/

momo.jpg

 作画者の姉川真弓さんの作品です。
 去る11月22日に兵庫県弁護士会で開催された「教育基本法『改正』を考えるシンポジウム」で上演された紙芝居のWEB版です。
 教育基本法が改正されると学校はどんなふうになるのかを描いた作品です。
 みなさんに広めていただければ幸いです。リンクフリーですので、どうぞごひいきに。

2 二つ目は、本日12月12日4時半からの集会の案内です。
 今週は参議院の最終週で14日(木)にも国会前集会が予定されていますが、それに向けての大きなうねりの第1歩です。
 本日は、大内裕和さんも、中央公聴会の公述人として国会で発言をする予定です。大内さんから届いたメールを後に引用しておきます。

3 三つ目ですが、これらの動きを後押しすべく、本日、兵庫県弁護士会から3人の刺客・論客が国会に向かいます。
 教育基本法改正問題連絡会のメンバーである精鋭3名(渡部吉泰弁護士、徳岡宏一朗弁護士村上英樹弁護士)が国会に乗り込み、直接、議員要請を行ってきます。
 議員の良心に対する直接の働きかけです。
 12月7日に日弁連の総会がありました。
 可決された議案の一つに「自主事業の法テラスへの委託」というものがあります。

 この「扶助の自主事業」というのは,市民の立場からすると非常に重要な制度なのですが,地味な上に,ちょっと分かりにくいので,簡単に解説しておきます(それでもややこしいと思います。ご容赦下さい。)。

 たとえば,子どもが家庭裁判所で審判を受けることになって弁護士を付けたいがお金がない,という場合があります。

 また,犯罪の被害者になってしまったけれども,弁護士を頼む費用がない,という場合があります。

 あるいは,中国残留孤児が日本国籍を回復するのに手続きが必要だけれども,弁護士を付けるお金がない,という場合があります。

 はたまた,ホームレスの人の生活保護申請の援助をするのに,弁護士を頼むアテがないという場合があります。

 こういう場合に,弁護士費用さえ何とかしてくれるところがあれば,人権が救済される道筋を付けることが可能になります。
 それを実現するものとして「法律扶助」という制度があり,これまではその担い手として「財団法人法律扶助協会」という機関がありました。
共謀罪については,その危険性がかなり知られるようになってきました。
ただ,もうひとつコワイ法律案として
  ゲートキーパー法
というのがあります。

geto

これは別名
 「警察への依頼者密告制度」
といわれるものです。

ごくごく簡単に言えば,重大犯罪やテロを防止するために,アヤシイ取引があったら,警察に密告しなさい,という法律です。

ただ,テロや重大犯罪にあたるかどうかは直ちに判断が付きませんから,
 数百にのぼる多くの犯罪の「おそれ」
が見つかったら,弁護士は,警察に密告しなさいという仕組みです。

イメージで言うと,全ての弁護士が警察のスパイになる,という感じです。

これじゃあ,弁護士の守秘義務なにもあったものではありません。
依頼者も,弁護士に秘密を安心してしゃべれませんから,信頼関係も何も築けなくなります。
ちなみに,弁護士だけでなく,公認会計士や税理士などにも適用が検討されていますから,専門家と市民の間に大きなハザードができるでしょう。
監視社会への一連施策のひとつと言えます。

なお,カナダでは裁判所がこの法律を取り消しました。
アメリカでさえも,この法律の準備をしていません。

どうして,日本はこんなものを考えるんでしょうね。
今,教基法の改正することがなぜダメなのか,もう一度,おさらいをしておきます。

 1 今の教基法が素晴らしい内容なので変える必要がない

 2 改正法は,戦前の教育勅語に通ずるものがあり,危険だ

 3 人格の形成は,押し付け(=規律)では,いけない

 4 教育は子どものためにある。国や社会のための教育ではない

 5 教育は,現場の教育者が行うもので,国や行政が支配するものではない

 6 現在のところ,国民的な議論が不十分で,拙速である。


 さて,この点については,現下の政府与党を除いて,それほど異論のあるところではないと思われます。
 ところで,makuriさんのところで,とても興味深い情報をいただきました。

 与党の公明党の関連団体である創価学会の池田大作名誉会長が,朝日新聞で,次のような意見を書いていたとのことです。

【私の視点】(朝日新聞2001.5.23付朝刊より)(太字・下線は津久井による)

教育基本法 見直すより大いに生かせ
                  池田大作


 「艱難(かんなん)に勝る教育なし」--ギリシャの箴言(しんげん)と記憶している。

 教育は観念ではない。頭脳だけでもない。実践であり正義である。「人格の向上」と「社会の繁栄」と「世界の平和」の源泉こそ、教育の本義であると私は思う。

 かつて内村鑑三は、近代日本の教育が“艱難を避ける方法”を授け、才子ばかりをつくっていると嘆いた。本来、教育は“艱難に打ち勝つ力”を育(はぐく)むものでなければならない。

 昨今、教育改革が政治日程に上るなか、小泉政権の下でも「教育基本法」の見直しが論議されている。

 私自身は、拙速は慎むべきであると考える。基本法の眼目である「人格の完成」など、そこに掲げられた普遍的な理念は、教育の本義に則(のっと)ったものであり、新しい世紀にも、十分、通用するからだ。


おっしゃるとおりだと思います。さらにこの貴重な意見は続きます。
教育基本法の最新情報と貴重な意見が満載の
  教育基本法「改正」情報センター
のTOPページをご覧下さい(→HPはこちら

「【アピール】公述人・参考人として教育基本法案の徹底審議を求めます」
への市民緊急賛同署名の募集が行われています。(→HPはこちら

 国会や公聴会で公式に意見を述べた方々のアピールに賛同しよう,というものです。
 国会が選んだ人の後押しをするわけですから,重みもあるでしょう。
 詳しくは,とにかく上記のページを見て下さい(アピール文は,下記に引用しておきます。)

 署名のページはこちらです。
    ↓
 http://www.fleic.dyndns.org/cgi-bin/appeal1206.cgi

 私は,980人目ぐらいでしたが,1時間も経たないうちに,あっと言う間に1100人を超えました(サーバーの不調の具合で一部が消失してしまったとのことで,実際にはもっと数多くの人数が署名済みのようです。)
 署名者の中には小学生の子もいますよ。
 同じ思いを持つ人が,これほど多くいると思うと,勇気付けられますね。

※ちなみに,先日のヒューマンチェーン第3波で大好評だった,ザ・ニュースペーパーの「爆笑!偽安倍晋三動画」はこちらです(→HPはこちら

 以下,アピール文を引用させていただきます。
 これまでのみんなの議論の集大成と言えるでしょう。とっても良い内容です。
     ↓
小学2年生の長男が九九(くく)を言えるようになりました。

やはり学校というところはすごいです。

「2年生と言えば九九だよな」と私は思い込んでいました。
そこで,小学2年生になった1学期のころから,一日も早く九九を覚えてもらおうと企みました。
ドラえもんの九九のCDを購入して聞かせたり,九九のカードを作ったり,散歩しながら教え込んだり,フロに入って暗唱したり,九九のポスターを貼ったり,いろいろ試みました。

 しかし,「はっぱろくじゅうし」以外は,全く身に付きません。
 これではとても81個の呪文を覚えきることは難しいなあ,と暗澹たる気持ちになっていたところです。

 ところが,学校で2学期後半から九九の授業が始まるや,いつのまにやら全て言えるようになっていたのです。
 やはり,餅は餅屋,馬は馬方,蛇の道は蛇。
 教育のプロは,間違いなく教師ですねえ。
当たり前のことかも知れませんが,さすがだと感じ入りました。
兵庫県の川西市には「子どもの人権オンブズパーソンが置かれています(→HPはこちら

ここは何を,どんなふうにするところかと言うと,
  子どもや親から相談を受ける
       ↓
  専門家(大学教授,弁護士など)が独自調査を行う
       ↓
  子どものフォロー,学校などとの調整を行う
       ↓
  必要に応じて意見を表明したり,勧告を出したりする

という,市が設置する第三者機関です。

 1999年4月に,全国的に先駆けて創設されたもので,既にたくさんの価値ある実績も残しています。

私は,この制度はとても素晴らしいと思っています。

実際に,ある事件を通じて,オンブズパーソンに助けてもらったことがありますが,本当に良い仕事をされています。

一昨日,ユニセフの研究員が川西市を視察し,「地方自治体に,このような制度があることは素晴らしい」とたたえたとのことです。

そこで,今日はこのオンブズパーソンのことを紹介しておきたいと思います。
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