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 現行の「教育基本法」は,憲法前文と並んで,我が国の法体系の中で最も美しい法律です。
 美しいと言っても,うわっつら(=文言)だけの美貌ではなく,質実(=理念)を備えた,内実(=条理)までも美しさを保った法律です。

 昨日の「強行採決」により,教育基本法は転落を始めました。
 なんとか食い止めなければなりません。

 なお,与党の町村外相はマスコミに対し「強行採決という見出しを付けるな」と言ったそうです。しかし,強行採決とは,「与党が野党の了承なく数の論理で採決をすること」(出典Wikipedia)であり,昨日の採決は,強行採決そのものです。
 後で言いますが,その訓辞に犬のように従順に従い「単独採決」とか「採決強行」などと言い換えているマスコミにも,十分注意をしないといけません。

 コント集団「ザ・ニュースペーパー」は,こういう事態を「マイケル・ジャクソン」に例えて笑い飛ばしていました。
 一旦,整形を始めると,止まらなくなり,次々に美しくなろうと整形を繰り返し,アイデンティティーである褐色の肌も白人のように塗り替え,やがて顔面そのものが崩壊する,というオチです。

 うわっつらだけの「美しい国」になろうとするために,私たちは,今まさに大切なモノを,手放そうとしています。
 なんとか食い止めなければなりません。

 今後の,転落ルートは次のとおりです。
   衆議院 教育基本法特別委員会 ●(11月15日強行採決
       ↓
   衆議院 本会議 (本日,強行採決の見通し)
       ↓
   参議院 教育基本法特別委員会(これから審議入り)
       ↓
   参議院 本会議 (一応12月15日が会期末)
       ↓
   成立すれば施行規則・施行令や下位法を次々に作る

 しかし,まだまだ,やれることはあります。

今日は,
   1 マスコミに頼ってはいけない
   2 何が最も大事なポイントなのか

を簡単にコメントしておきたいと思います。
 まず,今日の各紙の一面トップは何だったでしょうか?
  スポーツ紙は,藤原紀香と陣内智則の結婚!!!
  関西の各紙は,和歌山県知事の逮捕!!!
がトップです。

 北海道千島列島沖の地震や津波の記事ならまだしも,これではねえ・・・。

 マスコミは,「今日,明日」のことは伝えるが,
「我が国の将来」については,どうしても二の次になってしまう,ということは,営利企業である以上,やむを得ないのでしょう。

 なお,戦前の日本に目を向けてみますと,治安維持法をはじめとする悪法諸法が成立したときも,新聞などの取り扱いはたいへん小さかったそうです。
 そういえば,お隣の北朝鮮でも,為政者に都合の悪い内容は,全く報道されていませんよね。
 このまま,私の愛する日本が,転落の一途を辿って北朝鮮のようになってほしくないものです。

 それでも一応,新聞の社説や政治面などでは,大きく扱っています。
 しかし,先に指摘したように,昨日の強行採決劇について「強行採決」という言葉を避け,与党発表のコメントを型どおりに伝えています。
 物足らなさというか,情けなさを感じます。

 最大の問題は何かというと,最も大事なポイントがどこにあるかを指摘していない点です。

 私は,現時点では,日経,毎日,神戸の3紙の朝刊を見ただけですけれども,教育基本法の改正のポイントについて,
 日経は「愛国心」「義務教育9年の削除」「私学,家庭教育,生涯教育などの新設」
 毎日は「愛国心」「教員の職責」「国の義務教育責任」「家庭教育」「教育の法定」
 神戸(共同通信)は「愛国心」「公共の精神」
というところを取り上げています。

 これらが枝葉末節とは言いません。確かにどれも大事なことです。
 しかし,どういうわけか最大のポイントに触れていないのです。

 今回の改正は,
   現行法「国家の教育への干渉は認めない」
  →改正法「国家が教育に介入する」

というように変わる点が最も重要なポイントです。

 言い方を変えると,
   ・教育の権利が現場から奪われ,政府(行政)に移される
   ・教育における政府の権限を拡大する
   ・国家の下で統一的・画一的・全体的な教育を実現する
   ・教育のあり方を「現場>行政」から「現場<行政」に転換する

と表現してもよいでしょう。

 さらに進んで,憲法改正案とセットにしてこの改正案を見直すと,個人の存在よりも,国家という公共の総体(≠郷土としての国)を優先させるというところに本質があることが分かります。
 つまり,
   「ひとりひとりの子どもの存在」<「国家(=政府)」
というところです。

 この点をあいまいにしてはなりません。
 今春の,自民党と公明党の与党内議論のポイントは,その点にありました。ところが,この点が「愛国心」という言葉の問題にすり替えられて,いつのまにか,うやむやになってしまいました。
 そのまま,ポイントが見えないまま昨日の強行採決に至っています。

 今,私たちがしなければならないことは,このポイントを伝えるということかな,と思います。
 仮に法案が成立したとしても,改悪法の急所がどこにあるのか,ということを国民が正しく知っておかないと,本当の悲劇が繰り返されてしまうことになるからです。


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