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11月22日に兵庫県弁護士会で開催されたシンポジウム
  教育基本法「改正」を考える
  ~今,真に子ども達に必要なものは?~

の報告をしておきたいと思います。

 来場者は122名でした。
    平日の夜であり
    時間も大幅に超過し
    必ずしも有名人を呼んだわけでもなく
    広報活動も派手でなく
    新聞もほとんど取り上げなかったのに
(←これはこれで問題だが)
これだけの来場者があったということは驚きです
 弁護士会でのシンポでは100名を超えれば大成功というのが一般的な理解ですから,その点だけを見ても,社会の関心の高さがうかがえます。

 こちらを見て来ていただいたみなさん(また直接お声を掛けさせていただいた方々),どうもありがとうございました。

 そして何よりも,内容がとても良いものでしたから充実感がありました。
 まず,何度もここで告知した「紙芝居~ももちゃんは1年生」ですが,お話も,絵もすばらしかったですが,当日の朗読も迫真の演技で,小さい子どもも含め,最後まで固唾を飲んで見ていただきました。
 きっと伝えたい思いが伝わったと確信します。

 その後のパネルディスカッションもとても良かったです。
 その内容については,前代未聞のしゃべりまくるコーディネーター村上英樹弁護士が,自らポイントまとめていて,臨場感があるので,そちらをご覧下さい。
(→村上弁護士のブログはこちら

 今,本当に大切なことが何であるかが,具体的によく分かりました。
 近日中に「心のノート」の問題を,あらためてお話ししたいと思います。

 私は,最後のまとめの挨拶をさせていただきました。
 その挨拶の内容を思い出して,以下に掲載しておきます。これが私自身の感想でもあります。

 みなさん,本日は,本当に長時間にわたりご参加いただきありがとうございました。
 目から鱗が落ちるような数々の名コメントをいただいたパネリストの先生方,精魂を込めて紙芝居を作成し担当してくださった方々,心あつい意見を寄せて下さった来場いただいたみなさん,私自身も一聴衆として感動いたしました。一生懸命準備に携わって下さったスタッフの皆さんも含め,心より御礼申し上げます。
 さて,現行の教育基本法は,今や風前の灯火となりつつあります。
 早ければ12月15日までには,全く内容の異なる別の教育基本法が制定されることになる可能性があります。
 私は,これは本当に大変なことだという気持ちでおります。

 教育は「国家百年の計」であるなどといわれます。
 ところが,昭和22年にできた教育基本法は,100年を待たず,還暦さえも迎えることなく,わずか59年で息を引き取ろうとしているのです。

 この60年間,教育基本法のとおりの教育がなされてきたでしょうか。
 教育基本法に背くような教育行政の繰り返しが,今日の,いじめ,自殺,履修不足,学力低下,不登校などの深刻な問題を引き起こしているのではないでしょうか。
 私は,深刻な事態が起きる毎に,そのように感じずにいられませんでした。


 本日のシンポを通じて,やはり現行の教育基本法が目指す方向性が正しいものであることを確信しました。
 そして,改正案が誤った方向性に進もうとするものであることが,よく分かりました。


 パネラーの嘴本先生には,現場に根ざした貴重な指摘をたくさんいただきました。
 「心のノート」という洗脳アイテムが既に用意されていて,教育基本法の改正により,その徹底が義務づけられるという,さながら宗教のような教育が間近に迫っているということ,
 また,教育基本法を守ることが子どもたちを守ることであるという貴重な言葉もいただきました。
 とても具体的で迫力のある内容でした。

 田中先生には,フリースクールの現場を通じて,ひとりひとりが生きていける社会が本当に美しい社会であるとご指摘いただきました。
 また,子どもを大切にして来なかったツケを愛国心の押しつけで回避しようとしていることもおっしゃいました。親とともに生活の回復を目指すべきということも重要だと,よく分かりました。

 小林さんには,ご自身の言いたくないであろういじめの体験や,マスコミのお仕事などで接した市民の生の視点で,はっとさせられる指摘をいただきました。
 日本人にとって「愛する」という言葉が気持ち悪い,
そして「正義」という言葉がとても危険である,という改正法の問題点をズバリと指摘いただきました。
 自由な教育と批判精神が失われるおそろしさがよく分かりました。

 そして,会場のご発言の中に,自らのいじめに遭った体験から立ち直り,福祉の道に進もうという決意を聞き,胸がグッとくる思いがしました。

 また「法律を変えたからといって人の気持ちが変わるわけではない」というご指摘もいただきました。そのとおりだと思います。
 その反面「法律は人の気持ちや行動を縛ったり不自由にするには,たいへん効果のあるモノだ」ということをご指摘しておきたいと思います。

 そういう点に気づく場を与えていただいたことも,本日の収穫です。

 コーディネーターがあれだけたくさん喋りまくるシンポジウムは見たことがありませんが,その熱い思いは,この会場の皆さんに伝わったのではないでしょうか。


 きょうのシンポを聞いていて,ひとつ頭に浮かんだことがあります。

 もし,教育基本法が変わるとどうなるか,ということです。

 これまでの教育基本法は,ひとりひとりの子どもが主人公でした。そして,脚本・演出が教師などの教育者です。
 国家や行政は裏方の黒子に過ぎないというものでした。

 ところが,改正法では,主人公が子どもであることには変わりないものの,ひとりひとりではなく,エキストラのように集団で登場する存在になるということです。個性のないのっぺらぼうのような人間でよいわけです。そして,うまく演技できない子や,規律をまもらない子どもは舞台からおろされます。再チャレンジはできるが,自由にはなれない。
 そして,国家行政が総監督・演出を行い,総監督のための舞台となります。
 先生などの教育者がどうなるかというと,行政の手足のアシスタントディレクターに成り下がるということでしょう。

 つまり,「教育に対する政府の不当な介入」を禁じた法律が,「政府のための教育」に変わろうとしているのです。


 私たちは,今日この場で,そのことを知ってしまいました。知ってしまった以上,これを放置しておくことは許されません。
 何とかするために小さな声をあげていく。そして,ひとりひとりの小さな声を無視せずに聞いていく。それが本当に明日につながるはずです。

 今を生きる子どもたちも,そんな私たちの姿を見ているはずです。
 将来の子どもたちに恥ずかしくないよう,今,行動すべきだと思います。
 みなさん,頑張りましょう。

 今日は,長時間どうもありがとうございました。



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