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大阪高等裁判所の竹中省吾裁判官が,昨日,自ら命を断ちました。
その理由は分かりません。
ただ,竹中さんについては,つい数日前に,
 「裁判所にはまだ希望が残っている 住基ネット違憲判決」というブログを載せて,
  ◇このような勇気のある判決を下したことに心から敬意を表したい
  ◇まだまだ裁判所は捨てたものではない。期待してよい。
  ◇こういう英断を下したときこそ,市民は裁判所にエールを送らないといけない。
  ◇批判するばっかりでは,裁判官もひとりの「人」ですから腐っちゃいます。
などと書いたばかりなので,とても複雑な思いがします。

竹中さんには,神戸地裁時代に,何件も裁判を受けました。勝たせてもらったこともあれば,大負けを喰らったこともあります。私がだらだら喋ったときに,露骨にイヤな顔で苦言を呈されました。和解の席では淡々とした語り口なのに粘り強い説得を受けました。
これらを通じて,私としては「職人気質」の気骨ある裁判官だと思っていただけに,残念です。

ところで,法曹人(裁判官,検察官,弁護士)が自殺することは,少なくありません。
まずニュースにはなりませんし,統計などもありませんけれども,私の知っている人で自ら命を断った人は何人かいます。
法曹人も「人」ですし,現代の自殺社会の一員でもあるわけですし,ストレスフルな仕事ですから,当然のことかも知れませんけど。
私の知人の大阪高等裁判所裁判官で,芦屋市の自宅近くで飛び降り自殺をした方がいます。
奥さんが過労死自殺として労災請求しましたが,最高裁が公務外として棄却判決を下したという件があります。
詳しくは,
  岡口裁判官のブログ(→こちらをご覧下さい
  落合洋司弁護士のブログ(→こちらをご覧下さい
をご覧下さい。

このケースでは,裁判官の多忙さが指摘されています。

ところで,憲法76条3項では,
「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。」
と明記されています。
この道理は,同じ法曹である,検察官や弁護士にもほぼ当てはまるものでしょう。

ところが,実際には,「憲法」や「法律」以外のバイアスに影響を受け,スケジュールや多忙な用事に拘束されているのが実情で,「良心」を保つには多大な勇気となみなみならぬ決意が必要です。
これでは「独立」の地位を保つことはできません。独立を貫こうとすると孤立してしまうことさえあるかも知れません。

いろいろ考えてしまいます。


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