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兵庫県弁護士会の西山要弁護士が逝去されました。
享年95歳ですから,天寿を全うされたと言ってよいと思います。

西山先生は,これほどの高齢にかかわらず,最期まで現役として活躍されました。

とりわけ,私たち子どもの権利委員会に属する弁護士らにとって,西山先生は精神的支柱としての存在でした。

平成15年に,現在の教育基本法改正案の素案となっている中教審による報告が出されました。弁護士会としては,これを受けて,教育基本法改正に反対する趣旨で「愛するものは自分で決める」という市民向けの劇を催しました。
西山先生は,その劇にも出演されました。戦時に強制連行された朝鮮人という難しい役柄で,クライマックスを担ったのですが,衣装も自前で用意する意気込みで,本番ではその迫真の演技に涙する人もいました。
(※ちなみに,このとき私は金ピカゴマすり教師の役でした。トホホ。)

西山先生は,少年法の改悪にも強く反対していました。戦後に制定された少年法の保護主義の精神を,気迫と品格をもって丁寧に語って下さいました。
もちろん,ひとつひとつの少年事件に対する熱い思いも,私たち後輩にしっかり伝えて下さいました。
もちろん,これだけの長い法曹歴ですから,実に多様な経験をなさっています。
弁護士になる前は裁判官を務め,戦前は予審判事なども務めておられました。戦後は,最高裁事務局などの重役も歴任しておられます。
戦後十数年目に少年法が第一次改悪の危機に瀕したことがありました。このとき,最高裁にいた西山先生は,その阻止のために懸命に行動したというお話も聞きました。
私たちの活動の先駆者でもあるわけです。

今回,インターネットを通じて調べてみたところ,戦時中に海軍省司法官の立場にあり,戦争裁判において戦犯の弁護活動をなさっていたことを知りました。
戦犯として裁かれた日本人を最後まで弁護された様子が,新聞記事になっていました。
感動的なお話なので,ご一読下さい。
(→読売新聞はこちら

西山先生のように,長年にわたって価値ある意義深い仕事を,優しさと誇りを持って,かつ進取の気概をもって臨むことができれば,私たちにとって,これに勝る幸せはないだろうと思います。

他方で,西山先生が大切になさってきた,子どもの権利や教育という分野が,まさに危機に瀕している時機を迎えて,私たちの精神的支柱を失うことは大きいです。
この時期を乗り越え,この社会が恥ずかしい社会にならないようにすることが,後進の責任だろうと思います。

西山先生のご冥福をお祈りします。


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