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今,教基法の改正することがなぜダメなのか,もう一度,おさらいをしておきます。

 1 今の教基法が素晴らしい内容なので変える必要がない

 2 改正法は,戦前の教育勅語に通ずるものがあり,危険だ

 3 人格の形成は,押し付け(=規律)では,いけない

 4 教育は子どものためにある。国や社会のための教育ではない

 5 教育は,現場の教育者が行うもので,国や行政が支配するものではない

 6 現在のところ,国民的な議論が不十分で,拙速である。


 さて,この点については,現下の政府与党を除いて,それほど異論のあるところではないと思われます。
 ところで,makuriさんのところで,とても興味深い情報をいただきました。

 与党の公明党の関連団体である創価学会の池田大作名誉会長が,朝日新聞で,次のような意見を書いていたとのことです。

【私の視点】(朝日新聞2001.5.23付朝刊より)(太字・下線は津久井による)

教育基本法 見直すより大いに生かせ
                  池田大作


 「艱難(かんなん)に勝る教育なし」--ギリシャの箴言(しんげん)と記憶している。

 教育は観念ではない。頭脳だけでもない。実践であり正義である。「人格の向上」と「社会の繁栄」と「世界の平和」の源泉こそ、教育の本義であると私は思う。

 かつて内村鑑三は、近代日本の教育が“艱難を避ける方法”を授け、才子ばかりをつくっていると嘆いた。本来、教育は“艱難に打ち勝つ力”を育(はぐく)むものでなければならない。

 昨今、教育改革が政治日程に上るなか、小泉政権の下でも「教育基本法」の見直しが論議されている。

 私自身は、拙速は慎むべきであると考える。基本法の眼目である「人格の完成」など、そこに掲げられた普遍的な理念は、教育の本義に則(のっと)ったものであり、新しい世紀にも、十分、通用するからだ。


おっしゃるとおりだと思います。さらにこの貴重な意見は続きます。
さらに,上記記事の引用を続けます。


 たしかに、基本法がうたう「人格」や「個性」は抽象的だという指摘もある。しかし、憲法に準ずる基本法の性格を考えれば、抽象性ゆえの普遍性は、むしろメリットとして、大いに生かせるのではなかろうか。

 第一に、「グローバリゼーション(地球一体化)」は、とどめようのない時流である。そこでは、国益と同時に人類益への目配りが欠かせない。普遍的かつ世界市民的な視野を養うことが、ますます重要になる。

 第二に、「教育勅語」に盛られたような具体的な徳目は、基本法の性格になじまないと思う。法文化されれば、必然的に権威主義的な色彩を帯びてしまうからだ。

 現代は、あらゆる既成の権威が色あせ、家族という人類最古の共同体までも“ゆらぎ”に直面している。その底流を直視せずに、教訓的な徳目を並べても、復古調の押しつけとして反発されるだけだ。

 もとより私は、日本の歴史や伝統文化を軽んずるのではない。逆である。

 軍部権力と対決して獄死した、ある卓越した教育者は「慈愛、好意、友誼(ゆうぎ)、親切、真摯(しんし)、質朴等の高尚なる心情の涵養(かんよう)は、郷里を外にして容易に得ることはできない」と述べた。地域や郷土に根ざした固有の文化や伝統を尊重してこそ、豊かな人格の土台も築かれる。

 ただ、そうした心情の涵養、人格の形成は、外からの「押しつけ」ではなく、徹して「内発的」に成されるべきである。

 周知のように、基本法は、アメリカのデューイの教育哲学と親近している。デューイも内発的な精神性を重視し、それを引き出すものこそ教育であり、「人間は、教育によって人間となる」と断じた。「内発」こそ、教育改革のキーワードでなければなるまい。

 私自身、教育を生涯の事業として取り組んできた。すべての子どもの生命にある「伸びゆく力」と「創造力」を開花させるのは、やはり教育の現場、また家庭や地域における、人格と人格の触発以外にない。

 目指すべきは「教育のための社会」である。社会のために教育があるのではない教育のために社会があり、国家がある。発想を大きく転換して、21世紀こそ、子どもたちが「生きる歓(よろこ)び」に輝く世紀としていきたい。

 大胆に改革を提唱する小泉純一郎首相も、教育に関する発言は、まだ少ないのではないかという印象を、国民は受けている。

 未来のために最も重要であり、世界の平和と文化の創造の根本であり、人間が人間として幸福になるための真髄である教育を、ぜひ、忘れないでいただきたい。

 (いけだ・だいさく 創価学会名誉会長)


最初におさらいをした,教基法改正反対の理念が,ここにも同じように盛り込まれているんじゃないですかね。
 与党内でも,もう一度,一から考え直してみたらどうだろうかと思います。


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