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教育基本法改正案が可決されました。
 2006年(平成18年)12月15日〔仏滅〕は,忘れることのできない,たいへん残念な日になってしまいました。

 しかし、この日までの一連の活動を通じて、私たちはいくつもの貴重なものを得ました。
 失意に浸ったりや空しさを感じるだけでなく,私たちが獲得したものをここで客観的に確認しておく必要があります。

 第1に「良識は力だ」ということです。
 絶対民主主義(純粋な多数決論理)だけであれば、教育基本法はもっと早くに成立していたはずです。
 日本の人口は約1億2779万人です(11月現在)。この人数と比較すると,現実に声を上げて活動を行っていた人数はごく少数と言わざるを得ません。
 しかし「良心」に基づいた訴えは、人数を超えたとても大きなうねりとなり、多数決論理に足かせをはめ,為政者には大きなハードルを科しました。
 私たちは「良識は武器だ」という認識を得ましたし,「良心」に自信をもつことができました。

 第2に改正教育基本法の不当性を浮き彫りにしました。
 もし,この間の一連の活動がなかったら,改正案は無傷のまま,当然のごとく教育現場に押し付けられていたでしょう。
 しかし,この短期間の間に,この教育基本法に多くの難点があることが明らかになりました。
 この教育基本法に,どんなウラがあり,どんな意図があるのか,を知ることもできました。
 改正法は傷だらけの状態でデビューを余儀なくされました。このままの状態で,現場に持ち込むことには大きな抵抗が生じるはずです。

 第3に国民的議論が始まったことです。
 教育という大切な問題を,一部の官僚や政治家だけで決めて良いわけはありません。
 国民的な大議論を展開しなければなりません。弁護士会をはじめ,マスコミなども,国民的議論の展開を強く求めていました。
 この点,教育基本法改正問題は,5年以上前の2001年2月の中教審からずっと議論されていました。しかし,世間の関心はうすかったのです。
 5年が経過し,今回の一連の改正反対活動を通じて,ようやく国民的議論が高まってきました。
 この価値は大きいです。

 そして第4に多くのつながりやネットワークが構築されたことを忘れてはなりません。
 ここで構築されたネットワークは,良心,良識,誠実,熱意などに裏付けられた人の輪です。
 このつながりは,これからの諸活動に必ず活きるし,活かさなければなりません。

 これから,再び前を向いて進む必要があります。
 たとえ,教育基本法が改悪されたとしても,やらなければならないことはたくさんあります。
 ひとまずは,次の3つを挙げておきたいと思います。

 まず,第1,いの一番に掲げたいのは,
   改悪された教育基本法を再び改正すること
 です。
 しょせん法律などは,人間がつくった文章に過ぎません。人間が作ったものは,人間が作り替えることができるのです。
 現行の教育基本法は,戦争の過ちに対する反省と純粋な理想に基づいてつくられました。
 そのとき,そういう人間がいたからです。
 今回の教育基本法は,新自由主義と国家主義の人間が作った代物です。
 こんな改悪法が,「教育」の現場にマッチするはずがありません。
 再改正すべきだ,という声が,きっと現場からあがるはずです。
 そのとき,高い良識と理想をもった人間たちで,再び作り替えたらいいではないですか。
 是非,このまま活動を続けて,教育基本法を再改正しましょう!

 第2に,新教育基本法に基づく,次々に施策が実施されるはずです。
 そこで,
    さらなる教育改悪を食い止めなければなりません。
 これから,教育基本法の下位法である,学校教育法や,私立学校法,義務教育費国庫負担法,地方教育行政の組織及び運営に関する法律、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律、そして学習指導要領などの改正(改悪)にも着手されることになります。
 実際問題,これまで教育現場は,「教育基本法」という法律を無視して,悪い施策に基づいて息苦しい教育を強いられてきました。つまり,教育基本法がどのように書かれようが,その他の力でもって,違う方向に向けることは可能なのです。
 これから制定される下位法は,現場拘束主義的な内容になることは間違いありません。
 それを食い止めていきましょう。

 そして,第3に,次に予想される一連の改悪施策は,
  共謀罪,ゲートキーパー法,国民投票法案などをはじめ,憲法を骨抜きにすることを狙ったものばかりです。
 そこで,
    憲法をまもり,その価値を実現していこう
ということです。
 今回の改正法も,一応「日本国憲法の精神にのっとり」という文言が残りました。
 つまり,どんなに横暴な教育行政であっても,改悪教育基本法に忠実であっても,日本国憲法に反していれば違憲なのです。
 幸い,現在の日本国憲法は良心の結晶といえるものです。だから「日本国憲法の精神にのっとり」が生きている限り,安心はできます。
 しかし,現在,その憲法自体が改憲の危機に瀕しています。
 根っこにある憲法自体が,改悪されてしまうと,教育基本法そのものの悪色を帯びて一斉に悪い本性をあらわします(親がダメだと,子どもが非行に走るみたいなものか)。
 なんとしても,憲法をまもり,その周辺に危機をもたらす新立法の動きをくいとめないといけません。


まだまだやらんとあかんことはたくさんあります。
くやしいけれど,気を取り直して,前を向いて,元気に頑張りましょう!


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