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 JR福知山線列車事故に関して,国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会が,
  来る2月1日
に意見聴取会を開きます。
(→HPはこちら

要するに,
  事故調査委員会が,最終的な報告をまとめる前に,みなさんの意見をお聞きしましょう
ということです。

この意見聴取会で意見を述べる人を
  「公述人」
といいます。公述人は,申込み制になっています。

そして,公述人の要件は,
  「当該鉄道事故の関係者又は学識経験のある方に限ります」
とされています(→事故調査委員会のHPより

その公述人を誰にするのかが,明日24日にも決定する予定です。

注目をしたいのは
   遺族・負傷者ら
を公述人に選ぶかどうかという点です。

常識的に見れば「当該鉄道事故の関係者」という要件に該当しそうですが,過去に7回行われた意見聴取会の中で,遺族の公述が認められたのは1回だけ(中華航空機事故)なのだそうです。
 聞くところによれば,事故調査委員会は,学識経験者や専門家の意見を重視するようで,専門性のない意見などは選考の際には劣後するような姿勢なのだとか。

 なんとなく日本人的には納得しそうな理屈ですが,やはりこれは誤りでしょう。

 事故調査委員会のモデルとなったNTSBでは,「被害者支援」というのが,活動の一つの柱になっています。
 単に客観的事実を羅列するだけでは,調査結果も,提言も,説得力を持たないでしょう。
 事故調査委員会が,何のためにあるのか,というだけでなく,誰のためにあるのか,ということも考えて,さらに一歩前進してもらいたいと期待します。

 実際に,この事故について,最も関心を持って深く見ているのは遺族・負傷者らの当事者の方々にほかなりません。

 被害者の中には,一から勉強を始めて専門的分野まで深く探求して,事故原因にせまろうとしている方がいます。
 JR西日本のどこに問題があったのかを,毎日毎日,問い続けている方がいます。
 さらに,事故調査委員会の行った調査よりも,さらに深く詳細に調査をやり遂げた方もいます。

 たとえば,下記の引用記事(神戸新聞1月10日朝刊より)にある,被害者の乗車位置の特定の作業については,明らかに事故調査委員会の調査結果よりも,真実に肉薄しています。
(→記事全文はこちら
 二両目で重傷を負った小椋聡さん(37)。昨年四月、「家族の最期の状況を知りたい」という遺族の思いをかなえるため、負傷者や救助者らに当時の様子を聞く情報交換会を開き、独自の乗客位置図をまとめた。
ogura.jpg
 昨年末、事故調委が公表した報告書案の位置図を見ると、小椋さんの位置図には記されている情報が抜けているケースが目立った。

 「自分の位置に印がない」「一緒に乗っていて亡くなった家族の位置が空白になっている」などと話す負傷者もいた。

 また、報告書案に掲載された乗客十二人の証言を読み、事故に遭った人の感情が省かれているように思えた。「どれだけ怖い思いをしたか、どれだけ凄惨(せいさん)な現場だったか、どれだけ社会復帰が困難か。それらを知った上で、最終報告をまとめてほしい」と訴える。

 最終報告は今春にも発表される。事故調委は二月一日に事実関係報告書案を踏まえた意見聴取会の開催を予定、現在公述人を募集している。

 意見公述人は「関係者または学識経験者」とされるが、過去に事故の生存者が選ばれたのは、中華航空機墜落事故(一九九四年)の乗客の男性のみ。

 小椋さんは乗客位置図とともに、二十三人分の負傷者の体験手記を提出。意見公述の希望を伝える手紙にこう記した。

 「直接あの事故を体験した私たちの体験と思いを、今後の鉄道の安全の在り方に少しでも寄与できれば幸いです」

 こうしてみると,事故調査委員会が,
   単に客観的事実を羅列するだけの鑑識団体で終わるのか
それとも,
   社会に真の安全を構築する心ある提言をする機関になれるのか
それが,明日,公述人の選定結果で占うことができると思います。

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