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航空・鉄道事故調査委員会の意見聴取会を傍聴してきました。

昼休みに、丸尾副社長は、報道陣に取り囲まれていました。
ついつい、冷笑を向けてしまいました。

帰りに東京駅のキヨスクで見かけた夕刊ではトップ記事でしたね。

1 トップはJR西の丸尾副社長は、言いました。
 「ダイヤは間違ってません」
 「日勤教育は裁判所のお墨付きをもらってます」
 「ATS-Pの設置計画も遅れてません」
 「事故調が聞き取りをした車掌の人選は間違ってます」

 事故調の委員の皆さんが怒っていいました。
 「じゃあ、原因は何だというのか!」

 丸尾副社長は、答えました。
 「原因は分かりません。」
 「分かんないけどいろいろ頑張ります。ごめんなさい。」

・・・・・・なんとまあ、聞き苦しい言い訳でしょうか。

  これまで、一生懸命に調査をしてきた事故調の委員の方々が怒るのも無理はありません。

  傍聴に来ていた被害者の方々は、既にこれまでJR西日本から散々同じような対応を受けてきたので、「あきれた」という感じだったようです。 

続きは、以下のとおり。
2 日本ヒューマンファクター研究所の黒田所長さんは、言いました。
 「運転士は、突発性機能障害。これは、誰でも起こること」
 「企業の安全文化ができていません。」
 「JRの教育方針は、現代のヒューマン教育方針の逆をいっている」

・・・・・・ヒューマンファクター(人的要因)っていうのは、どんなシステムや場面にも当てはまる奥の深い概念ですね。


3 “西労組”の中央本部書記長さんは、言いました。
 「再教育(日勤教育)は大切です。」
 「対立する組合の“西労”は、本件事故と日勤教育を結びつけていてけしからんです。」

 事故調の委員長はピシッと注意をしました。
 「この場は再発防止のために学識経験者に来てもらっている。他の組合の告げ口をする場じゃありません」

・・・・・・私は「御用組合」というのが、どんなのかよく分かっていませんでしたが、これが「御用組合」の実体なのですね。驚いた。


4 負傷者の小椋聡さんは、言いました。
 「当時の乗客は生の事実を知ってます。ちゃんと全員から話をきいた方がいいのではないですか。」
 「ここに“手記”があります。心情も含めて読んでみたらどうですか。」
 「乗車位置マップと、事故後のマップがあります。そこから浮かび上がる新しい事実の発見があります。事故調の乗車位置図が、まだまだ不十分だということが分かったでしょ」
 「私の知っている約100人の負傷者は、事故調から調査を受けたという人はいませんでした。」

 事故調の委員のみなさんは率直に敬意を表して言いました。
 「数多くの改善の余地があることが分かった」と。

・・・・小椋さんの発言が事故調に与えた影響は大きいと思います。


5 遺族の浅野弥三一さんは、言いました。
 「何度も重大事故が起きて、そのつど、もう2度と繰り返さないというせりふが、繰り返されているではありませんか。」
 「経営陣が、また、組織が、今回の問題を起こしているのではありませんか。」
 「セーフティーネット構築に向けて幹部の認識を改めないといけません。」

 事故調の委員は言いました。
 「被害者としての辛い立場であるのを耐えて、意見聴取会の目的を理解した意見を頂いて感謝する。」

・・・・・遺族が意見を述べることの意義と重みが伝わったと思います。


労働組合(西労)の発言はつまらなかった。
認知心理学・交通心理学の立場からの発言は新しい切り口で面白かった。
運転士としての立場からの発言は、具体的でよく分かった。


 すべての公述人の意見を聞いて、あらためて振り返ってみると、やはり、冒頭のJR西の丸尾副社長の発言は、あまりにも軽薄で、自己保身的で、抽象的で、聞き苦しいものでした。

 やはり、このJR西日本という会社(組織)は、かなりの荒療治を必要とする重篤な病理現象組織だと、直接、肌で感じました。
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