上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 自民党の有力者の一人である,古賀誠元幹事長(古賀派の会長。例の柳澤伯夫は古賀派の副会長。)が,昨日に行われた講演で,
「憲法は占領下で米国に押し付けられたと言われるが、日本の平和という意味で世界遺産に匹敵するぐらい素晴らしい」

「憲法改正(論議)の中で『世界の国々に負けない武力を持つことが大切だ』という若い人たち、力の信奉者の声が大きくなっているのは大変危険なことではないか」
などと明言しました。(→記事はこちら

 「憲法9条を世界遺産に」というのは,太田光の専売特許かと思っていましたが,自民党有力者はさらに前進し,9条だけでなく,さらに全体まで広げて「憲法そのものを世界遺産に」というのですから,素晴らしいではありませんか。

 もとより,憲法99条においては,
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
とされているわけですから,法令遵守の観点からすれば,自・公・民・社・共にかかわりなく国会議員がこういうことを言うのは当たり前のことなのですが。
 それが,珍しいニュースになってしまう現実が悲しいです。

 古賀氏は,人物的には武闘派っぽいですが,野中広務氏の後継者のような存在です。
 野中氏は,自民党内の護憲派で,小泉との戦いに敗れて政界を去ったことで知られていますが,改憲を党の目的とする自民党内にも,憲法あるいは憲法9条の堅持者がいることに留意すべきです。

 野中氏の考えの一端は,以下の発言からも理解できます(季刊 自治と分権 21号 45頁より)。
「私は60年間平和であったのは憲法だと思います。常にわれわれは憲法を,そして9条を言ってきたから60年の平和があったと思います。戦後50年にして予期しない村山内閣ができましたが,村山内閣だったから『村山談話』というものが出たのです。天が与えた機会だったのかなと,私は思っています。ただ憲法を不磨の大典だとは考えていない。だから『論憲』は良いけど,守るべきものは絶対に守っていくというのが私の考えです。今の改革派というのは,改革改革と言っているけれど,方向は一つも定まってない。ただナショナリズムのところは共通項で扱っている。これが怖い。自民党結党50年の新憲法草案なんて,ちゃんちゃらおかしいと思うよね。あんな粗末なものをよく世に出したなと恥ずかしくなりますよ。」


***応援お願いします***→応援クリックお願いします応援クリックお願いします応援クリックお願いします
          

 いつぞやの国政選挙で,共産党が,9条の会のポスターを自党のポスターと並べて張り出し,あたかも「9条の会」と共産党が同一源流であるかのような誤解を,世間に広げてしまいました。
 私は無党派ですが、共産党には抵抗感を持っています。9条の会には賛同する立場です。だから,この共産党のポスター掲示板を見たときは愕然としたというか,「何をするねん!」と少なからず怒りも覚えましたが,もうやっちゃったことは仕方がありません。
 今は,共産党であれどこであれ関係なく,良いことを主張している限りは,共に理解し,容認すべきだという気でいます(それが無党派ということでしょうから。)。

 ただ,このまま共産党任せにしておくと9条の会の運動も先細りになってしまいます。

 私は,この憲法9条の理念は,資本主義者であっても社会主義者であっても共有できる,最大公約数的な基本理念が軸になっていて,そこに歴史的学習成果と教訓が凝縮されているものだと理解しています。
 だから,その人の思想が,保守であっても革新であっても,関係なく支持できる内容だと思っています。

 そこで,党派を超えた問題である,ということを分かりやすく伝えるために,保守派からの声をもっと大きく発信すべきだと思っています。
 だから,自民党9条の会,あるいは,保守9条の会,を立ち上げてもらいたいと夢想しています。

 野中氏や古賀氏,あるいは,ハト派の宏池会あたりが中心となって,憲法をもう一度よく見つめ直す動きをしてもらえないだろうか。

 もちろん,一筋縄ではいかないでしょう。
 この古賀誠氏は,自らのHPで掲げる政策では,以下のように憲法改正を明言しています。
憲法改正を実現する
 わが国憲法の三大基本原則(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)は、戦後半世紀以上の年月を経て、定着しており、今後とも維持すべきことは、国民の間に異見はない。ただ、憲法9条2項で、戦力及び交戦権の否認を定めており、条文が現実と合わない状態が続いている。現実が、合理的だと考える以上、憲法条文をそのまま放置することは、法治国家といえない。
 国民投票法案を早急に成立させるとともに、国民の真摯な理解を得て、憲法改正を実現する。
 ただ,同じHPで公表している基本政策を見てみると,「法の支配を徹底する」という項目は,次のように書いてあります。
法の支配を徹底する
 自由な経済活動を保障した社会では、強者が弱者を常に支配することのないように、行動の基準となるルールを決め、誰もがそれに従うことが大原則となっている。正直者が馬鹿を見ることのないように、公正なルールが確立され、それが公平に適用される社会が、最も活力を産む社会である。社会が大きく変化するときは、どのルールが適用されているのか不明なこともあるし、ルールの裏をかく人も出没する。グローバル化の進む中では、基準となるルール作りに争いが発生する。
 しかし、法の支配の原則を尊重するというルールは、すべてのルールに優越する。
 この記述を見る限り,ベクトルは合っているが,法治主義と法の支配の概念の理解に矛盾があるというか、全体に深みが足らないというか、はっきり言って勉強不足のような感じもするので,もう一度勉強してもらいたいと思ったりするのです。
 良心的議員のみなさんが勉強して、本来あるべき事柄の理解を得れば,少なくとも現総理大臣のように不勉強な人を,トップに据えるような愚行を回避できるのではないかと考えます。

 自民党も民主党も,多くの問題を抱えていて,一枚岩ではありませんから,もう少し,それぞれの議員の顔が見えるような(総理大臣の顔はもう見たくないので),活動をしていただきたいと思います。

***応援お願いします***→応援クリックお願いします応援クリックお願いします応援クリックお願いします
          
Secret

TrackBackURL
→http://tukui.blog55.fc2.com/tb.php/284-9687126f
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。