上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 うちの事務所の地元の芦屋市が消費者金融の過払金を差押えたとのことです。

 詳しくは引用記事のとおりですが,簡単にまとめると,次のような流れになります。
 お金が無くてサラ金から借り入れて取引を始める
       ↓
 やがて税金(年金や保険料も)も滞納する
       ↓
 サラ金への返済分につき過払金(返してもらえるお金)が発生する
       ↓
 市役所がこの過払金債権を差押える
       ↓
 市役所が本人に代わって過払金を取り立てて,滞納税金にあてる
 実は,このような手法で税金の回収をしたらよいではないか,というアイディアを提案したのは,日弁連でした。
「多重債務者の支援、公的対処の必要性」について(要望)こちらです

以下は,毎日新聞(3月19日15時2分配信)からの引用です。
<市税滞納>消費者金融に過払い金差し押さえ 兵庫・芦屋市

 兵庫県芦屋市は19日午後、市税滞納者が借金をしていた神戸市の消費者金融支店に対し、グレーゾーン金利による過払い金約60万円を差し押さえる通知書を手渡す。同市によると、自治体では初めての試み。
 グレーゾーン金利は、利息制限法の上限(15~20%)と出資法の上限(29.2%)との間の金利。本来は払う必要がなく、貸金業者に過払い金の返還を求めることができる。
 市収税課によると、市税を滞納しているのは、40~50代の自営業の夫婦で、約10年前から個人市民税と固定資産税計約73万円を滞納していた。夫婦は複数の消費者金融などから借金をし、計5社に過払い金があった。収税課が弁護士と相談した結果、過払い金の差し押さえが可能と判断。15日にも東京都の信販会社に郵送で差し押さえ通知書を発送している。
 市は「市が手続きをすれば弁護士費用がかからないため、本人にもメリットがある」とし、今後、他の滞納者に過払い金があれば同様の措置を取る。消費者金融への過払い金をめぐっては、多重債務者がグレーゾーン金利で返済を続けた結果、税金や国民健康保険(国保)の保険料を滞納しているケースが多く、日本弁護士連合会などが行政として返還に取り組むよう要望していた。厚生労働省は来年度から、国保を滞納している多重債務者について、消費者金融から過払い金を取り戻して保険料に充てる取り組みを始める。【磯崎由美、西浦久雄】

***応援お願いします***→応援クリックお願いします応援クリックお願いします応援クリックお願いします
          
 昨年,日弁連がこのアイディアを公表したときに,市民の立場に立って権力と戦うべき弁護士が,こともあろうに徴税権力にすり寄ってどうするのか!という批判がありました。
 ある意味,もっともな点もあるなと思っていました。

 今回,皮肉にも,この記事にあるように,
「市が手続きをすれば弁護士費用がかからないため、本人にもメリットがある」
という形で,弁護士の手を借りないで済む(≒弁護士排除)というのがメリットやセールストークになっています。

 先に紹介した要望書では,日弁連は,
「税金(国税、市県民税)、国民健康保険料(税)、国民年金保険料を滞納している者が、徴収の窓口において多重債務者であることが明らかになった場合、地元弁護士会や日本司法支援センターの法律相談窓口など多重債務整理のための専門の相談機関を紹介されたい。」
などと言っていましたが,当局の方は,弁護士会を紹介したり頼ったりせずに,自らの手で回収活動に及んだと言うことです。

 さすが徴税当局というべきか,日弁連のお人好しというべきか。

 まあ,いずれにせよ,本人であるその市民の方にとってメリットがあればよく,困っている人が多方面で救済されるのであれば,それでいいんじゃないかと思いますが。


***応援お願いします***→応援クリックお願いします応援クリックお願いします応援クリックお願いします
          
Secret

TrackBackURL
→http://tukui.blog55.fc2.com/tb.php/293-2f045c17
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。