上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 インスタント憲法差し替え法(=改憲手続簡略化法≒国民投票法)について,
   「むつかしくて,よくわかんない」
というのが大多数の国民の方々の反応のようです。

 実は,法律の専門家と思われている弁護士も,大半はよく分かっていないのです。
 たしかに,手続法というのは,もともと技術的で,議論や論点も細かいし,条文自体もとっつきにくいでしょう。
 ですから,社会の関心が高まらないのも無理もありません。
 やはり分かりやすく問題点を考える必要があるでしょう。

 私は,投票要件の一つをとっても,とんでもない悪法だと言い切れると思っています。
 しばらくは,そこの一点突破で,主張をしていきたいと思います。

 分かりやすく伝えるためにどうするか・・・・
 ちょっと,池田香代子さんの手法を借りて,
  「100人の村」
スタイルで,考えてみたいと思います。

----------------------------------------------------------

 日本がもし100人の村だったら

 憲法改正案の投票日に,
   40人は,投票に行かず遊びに行きます
    5人は,考えはあるけれどあえて投票に行きません
   25人は,政府の改正案に賛成しました
   24人は,政府の改正案に反対しました
    5人は,よく分からないので白票にしました
    1人は,投票用紙を書き間違えてしまいました

さあ,これで日本村は,戦争ができる国になりました。
村人の人権より,村の都合の方を優先する国になりました。
法の支配が失われ,村長が大きな権限を持つ国になりました。


----------------------------------------------------------

 さて,ここで,シュミレートしたように,100人のうち25人の賛成で改憲が可能になるという点が問題です。

 憲法96条は,次のように定めています。
「この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」

 この条文の「その過半数」というのをどう見るのか,が問題です。

 憲法の学説上は,3説あります。
  A 有権者総数説(100人のうち51人の賛成が必要)
  B 投票総数説(55人のうち28人の賛成が必要)
  C 有効投票総数説(49人のうち25人の賛成が必要)

このうち,今回の法案はC説に立っているわけです。
 学説はいろいろあります。明治憲法を知っている学者さんたちは,結構,C説でよいとする人もいます。

 しかし,条文の書き方からすると,
   「国民の過半数」
と読むのが素直でしょうから,A説(100人説)が正しいでしょうね。

 ちなみに,鈴木安蔵の憲法研究会「憲法草案要綱」(日本国憲法の叩き台になった私案です。→詳しくは,「日本国憲法の作者は日本人(Made in Japan)」をご覧下さい。)には,次のような条文になっていました。
一、憲法ハ立法ニヨリ改正ス但シ議員ノ三分ノ二以上ノ出席及出席議員ノ半数以上ノ同意アルヲ要ス
国民請願ニ基キ国民投票ヲ以テ憲法ノ改正ヲ決スル場合ニ於テハ有権者ノ過半数ノ同意アルコトヲ要ス
 やっぱり,有権者総数(A説)を前提にしています。

 いずれにしても,たった25人で憲法を根本的に変えてしまえちゃうというのはおかしいと思いますよ。
 そのことを多くの人に知っていただきたいです。

***応援お願いします***→応援クリックお願いします応援クリックお願いします応援クリックお願いします
          
Secret

TrackBackURL
→http://tukui.blog55.fc2.com/tb.php/320-e6a4ce22
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。