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 今日は,午前中は弁護士会での大掃除(廃棄書類等の整理)に駆り出されましたが,夕方には,兵庫県弁護士9条の会が主催する勉強会に行って来ました。

 伊藤真さんは,私の司法試験の受験時代に,憲法のスピリットを教えてくれた先生です(といっても,予備校でTV画面を通じて授業を受けただけですが。)。現在は,司法試験予備校の伊藤塾(=私の同僚弁護士も,そこで司法試験の勉強を教える看板講師です)の塾長です。
 私は,司法試験合格の片面的恩人であることからもともと伊藤ファンでしたし,憲法を愛する弁護士ですので,ワクワクして臨んだものです。
 お話の内容は,「憲法を知ってしまった人の責任」というテーマで,憲法を学び,その本質と意義を理解している私たち法律家が,今,まさに危機的状況に面している憲法の価値をまもるために,どんなふうにこれを広めていったらよいか,というお話でした。
 私たちが,市民の方々へ講演するときのネタの一つにして欲しい,というように言っていましたが,実に多くの示唆をあたえてもらいました。

 配布されたレジュメの項目だけでも引用しておくことにします。

 11月3日には,「はばたけ 9条の心」というイベントをやります。こちらも,日をあらためて紹介しますが,多くのみなさんに知っていただきたいイベントです。

<伊藤真講演のレジュメの項目>
一 今がどういう時代か
 1 憲法保障がもっとも必要なとき
 2 自由な言論が封殺される

二 自民党新憲法草案について
1 改憲案ではなく新憲法草案であること
2 内容としての問題点
 (1) 軍隊の創設(第2章「戦争の放棄」の放棄)
 (2) 公の強調
 (3) 議会制民主主義の軽視?
 (4) 地方自治
 (5) 96条 「総議員の過半数」、「国会が議決」
3 9条改憲の持つ意味
 (1) 積極的非暴力平和主義を放棄すること
 (2) 思想、言論の自由への影響
 (3) 信教の自由、政教分離への影響
 (4) 戦後賠償問題への影響
 (5) 死刑廃止運動への影響
 (6) 社会的弱者への影響

三 そもそも憲法とはどういうものか
1 憲法とは何か
2 憲法と法律の違い

四 個人の尊重(個人の尊厳)
1 「人はみな同じ」 人として尊重
2 「人はみな違う」 個として尊重

五 日本国憲法の積極的非暴力平和主義
1 前文1項と9条2項
 (1) 自衛戦争を含めて、一切の戦争を放棄
 (2) そもそも憲法は、国家や権力への歯止めを行うところに意味がある
 (3) 人道のための戦争などありえない
2 前文2項
 (1) 憲法は武力によらない平和の実現に貢献することが国際貢献だとする
 (2) 世界の構造的暴力をなくすために日本は何をするのかがポイント。
 (3) 平和を人権として主張するものとした(平和的生存権)。

六 まとめ 日本国憲法の2つの特長
1 世界の近代憲法の正当派の流れを引き継いでいるという特長(他国と同じところ) 
2 日本の先進性の現れで独自のものであるという特長(他国と違うところ) 

七 「改憲」論議について
1 改憲の必要性
 (1) 押しつけ憲法?
 (2) 古くなった?
 (3) 外国も改正しているから?
 (4) プライバシー権、知る権利などを保障するため?
 (5) 9条が理想論にすぎず、非現実的?
 (6) 攻められたらどうする?
 (7) 外交手段としての軍隊は必要?
2 改憲論議をする前に
 (1) 憲法そのものをきちんと知ること。
 (2) どこの誰が利益を受けるのかを具体的、現実的に考えること。
 (3) 改憲に期待しすぎないこと。
 (4) 改憲によって国民はより自由になるのか、より不自由になるのかを見極めること。
 (5) 憲法が「べき」論であることを忘れないこと。
3 改憲の影響(後掲の私見を参照)
 (1) 人権を制限する根拠が増える
 (2) 文民統制は幻想
 (3) 磁石論
 (4) 引き返せない橋を渡る
 (5) 世界への影響
4 国民投票法案について
 (1) 国民投票の意味を知ること
 (2) 検討を要する個別の問題が山積み
 (3) これまでは国民が必要としてこなかったから国民投票法がなかっただけ

八 最後に……理想を語ってほしい
 理想を忘れないで、志を高く 憲法は実践してこそ、意味をもつ


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