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 昨日,大阪エキスポランドで起きたジェットコースター「風神雷神Ⅱ」の脱線事故について,亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに,お怪我をなさった方や目撃をしてショックを受けた方々の回復を心より願うものである。

◇ エキスポランドは自宅から近いところにある遊園地で,私も風神雷神にも乗ったことがある。うちもこの連休中,別の遊園地に行ってきたばかりであり,この事故は私にとって決して他人事とは思えない。
◇ また事故態様など似通った点が多く,どうしてもJR福知山線脱線事故を連想せざるを得ない。そう思っている方々も少なくないだろう。
◇ 実は,昨日ほぼ同時刻に,福井県の遊園地のジェットコースターでも追突事故があった(→こちらと,こちら)。被害に遭ったお客さんは私ら家族とほぼ同じ年齢だった。この遊園地では,10年前にもコースターで頭蓋骨骨折事故が起きており,再発防止の難しさを感じてしまう。


 まだまだ事実関係の究明は続いており,報道を通じて様々な情報が流れているが,今後,この事故の推移を注視していくにあたって,気を付けておこうと思った視点を,いくつか挙げておきたい。


1 当事者自らが原因究明をきちんと行えるか
 →エキスポランドのHP(→こちら)では,「当園では直ちに事故原因の究明と善後処理に取り組み、再びこのような事故を起こさぬよう安全の確保に全力をあげる所存」と書いているが,徹底的に自ら原因の究明を行うかどうかによって,企業の誠意が問われるだろう。
  間違っても,原因究明・説明責任を拒否しているJR西日本の二の轍は踏んで欲しくない。


2 被害者に対して十分なケアと償いを行えるか
 →今回の件では,亡くなった方の遺族はもとより,乗車していた方や,目撃していた方々に,大きな心の傷を残す結果となっている。加害者の対応によっては,トラウマが重度となったり遷延したりする原因ともなり得る。
 企業が「まとも」かどうかは,重大事態に直面したときに社会的要請にどれだけ応えられるかによって見抜くことができる。率直に,かつ,誠実に対処をするかどうかが,企業のコンプライアンスのレベルを計る試金石となるだろう。


3 過去の教訓が生きていたのか,他人事としていたのか
 →遊園地では,この10年余の間に,死亡事故が数件,負傷者を出す事故も含めると10件以上の大事故が起きている。報道されていない小事故も含めると,もっと膨大な数になるだろう。だいたい重大事故は氷山の一角であり,それまでに多くの事故の芽が潜んでいる。
  問題は,よそで起きた小事故を我が事と捉えていたかどうか,また,過去の事故が報道されるレベルに止まらないで,教訓の抽出と,教訓の伝承まで出来ていたのか,である。過去に同種事故があれば,法的には,予見義務を発生させ,過失犯・不法行為責任の根拠となる。そのあたりはどう捉えるのか。他の遊園地はこの事故の教訓を生かせるのか


4 安全基準など,法的な規制が「人の安全」を考慮していたのか
 →今回の報道で初めて知ったが,ジェットコースター等について,安全基準などの規制は,エレベータと同じ扱いで,建築基準法の範疇なのだそうだ。別に,鉄道と同じ仕組みにしなければならないとまでは言わないが,エレベータ等の安全について業界内の安全向上団体もなさそうであり,公的規制も自主規制も不十分なようである。
  遊園地の営業は,少子化に伴い,若年層にウケるスリル物に傾倒しつつある。厳しい競争の中で,営業力を重視せざるを得ない状況がある。ただし,営業優先となれば,安全軽視となりがちである。安全だけは,絶対に軽んじてはならないのだが,その歯止めのシステムがあったのだろうか。


5 再発防止は,「一点」だけなのか「広く」取り組むのか
 →事故の処理を終えたかどうかは,完璧な「再発防止」を成し遂げたかどうかによる。ただ,ありがちなのは「今回と同じ事態」の再発防止策を講じるだけに止まるケースである。それではダメだ。
 今回の事故は,きっと様々な事態の事故の芽にもなっているはずである。深く原因を探求すれば,それこそ,メリーゴーランドや観覧車など安全そうな遊具の事故の芽にもなっているはずだし,あるいは人員管理のあり方(ヒューマンエラー)や,国の安全対応などにも生きる教訓が得られるはずだ。再発防止の教訓を「点」ではなく「面」で捉えてもらいたい。



今後の報道については,上記の点に着目してみたい。

震える子どもや目撃者に無理にインタビューするような記事や,
いたずらに責任をあおるばかりの記事,
警察発表の受け売り記事
などは,もういらない。


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