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文字色 JR福知山線脱線事故について,事故から2年が過ぎて,JR西日本は,事故当時の取締役がようやく引責辞任などに及ぶことになった。

 しかし,他方で,遺族・負傷者に対して示談を求めるプレッシャーは,日々,強まっている。

 JRは,損害賠償責任を負っているので,「賠償交渉」というのが正しいのであるが,どういうわけか「補償交渉」という言い方が一般的に広まっている。 
(「補償」というのは責任のない場合に金銭補填することを言うので,本当は,こういう場面で使うのは,本当は正しくない。まあしかし,言葉にこだわってもしょうがないので,普段は「補償交渉」という言葉を使っている。)

 JRとの交渉を通じて,JRが言うには,
   ◆100%の責任があり,誠心誠意を尽くす
   ◆基準を上回る補償をする
   ◆消滅時効の主張はしない

とのことであるが,具体的な内容は,いかがなものだろうか。

 漏れ聞く限り,必ずしも現在の進め方は,被害者にとって良いものだとは思えない。
 人によっては,納得できる内容の場合もあるが,人によっては,かなり厳しい内容を突き付けられている例もある。


 どうしてそうなるのか?

 JR西日本は,一方的に自社の補償基準を作り,その基準に各被害者のケースを当てはめて交渉を行っているのだ。
 そして,その基準は一人歩きして,あたかも絶対の基準のようにして押し付けてきている。
 だから,人によっては十分であったり,極めて不十分であったりするのだろう。

 この進め方については,大きく3つの問題がある。

(1)基準そのものについて被害者の意見を聞き入れていない
(2)損害は,被害者の実情から考えるべきなのに,基準が先にありきになっている
(3)示談よりも先にやるべきことがあるのではないか


 私はこれらの問題をクリアーしないと,
真の納得が得られないケースも出てくるのではないかと懸念する。

 示談交渉など誰も好んで行うものはいない。
 多くの遺族は,到底,そんな気持ちになれないというのが本当だろう。
 少なくとも交渉のタイミングも含め,イニシアチブは被害者が持つべきだ。

 今般,主として負傷者で支え合うつどいの場から「補償交渉を考える会」が立ち上がろうとしている。
 これをきっかけに,被害者が,主体的に交渉にかかわり,真の意味で納得の得られる解決に至れるようになれば,と思う。

読売新聞記事より
補償交渉を考える勉強会、来月開催

 JR福知山線脱線事故の負傷者を支援するNPO法人「市民事務局かわにし」主催の20回目の「負傷者のつどい」が2日、兵庫県川西市であり、JR西日本との示談交渉に臨む人に基礎的知識を身につけてもらう有志による勉強会「補償交渉を考える会」を来月1日に開くことが決まった。

 支援弁護士によると、JR西の示談交渉は、一般的な交通事故の損害賠償算定基準をベースにしており、治療費の支払いでは、後遺症の痛みを和らげるのに必要な治療や、整体など医療行為以外の施術費を原則認めていない。このため、負傷者らは「事情に応じて柔軟に対応すべき」と訴えている。

 「考える会」は月1回開き、臨床心理士らも出席。津久井進弁護士は「納得がいく示談ができるようサポートする」と話す。問い合わせは三井ハルコさん(072・774・7333)。
(2007年06月03日 読売新聞)


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もう一つ,神戸新聞の記事です。
補償を考える会、来月発足 尼崎JR脱線事故負傷者
2007/06/03

 尼崎JR脱線事故の負傷者らが二日、川西市内で集まり、JR西日本との補償交渉の方法や具体例を学ぶ「補償交渉を考える会」(仮称)を、七月一日に結成すると決めた。補償交渉に向けて負傷者が勉強会をつくるのは初めて。

 五百人以上も出た負傷者の補償交渉は、既に約三分の二が終了。しかし重傷者を中心に依然手付かずの人も多い。二〇〇五年六月から継続的に開く集いでは、負傷者や家族が近況などを語り合うほか、JR西が「従来の基準以上」とする個別の補償例に関心が集まっていた。

 この日の集いには十一人が参加。考える会をつくり、弁護士や臨床心理士も交えて学んでいくことを決めた。一両目で肋骨(ろっこつ)を折った同市の会社員(51)は「今もわき腹に違和感を覚える時がある。交渉前にどんな知識を持てばいいのか、ほかの人と情報を共有したい」。三両目で負傷した西宮市の会社員(42)は「受け身でなく、自信を持って交渉と向き合える材料収集の場になれば」と話した。市民事務局かわにしの三井ハルコさんTEL072・774・7333


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この件については,
記事中に出てくる,
   市民事務局かわにし
のブログが一番詳しいです。

非営利活動法人市民事務局かわにしのことは
  こちら
をご覧下さい。




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