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 6月10日発刊のその日に,
  「とてつもない日本」
という本を買ってきました。
 ポスト安倍の最右翼の麻生太郎氏の著書です。

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 どうやら,日本は素晴らしい国であり,駄目な国ではないぞ,ということを言いたいようです。

 書中では,トヨタ,ソニーなどの大企業や,労働者の勤勉さ,ドラえもんやポケモンなどの漫画などを例に引いて,日本の文化の「とてつもなさ」を強調しています。

 確かに,日本という国の功績や文化,人間性など,世界に自慢できる点はたくさんあります。
 もちろん,日本国憲法などは,自慢の一つです。
 そういう意味で,日本の底力はたいしたものだと誇らしく思うときは多々あります。


 ただ,日本の政治は「とてつもなく」低レベルです。
 ですから,そこのところの問題点を指摘する人が多いわけです。
 むしろ,いろいろ意見が出てくるのは,民主主義の成熟性を示すことなので,歓迎すべきことだと思うんですけどね。
 著者は,自分たちに向けられた批判を,日本国に向けられた批判だと勘違いしているのでしょう(巧妙な論理のすり替え?)。

 この本のデキは,「美しい国へ」よりもさらに低いと言わざるを得ません。
 「とてつもない」という大げさなタイトルだけに,内容の空疎さが,より一層際立ちます。

 きっと,以下の部分(同書97頁~)を引用すれば,この本にあらわれた著者の志の低さを感じることが出来るでしょう。
 教育制度自体も,そんな観点で見直さなくてはならないと思うのだ。ご存知のように江戸時代末期,日本が開国した時の国際環境といえば,列強と呼ばれる欧米先進国が,中国をはじめアジアの植民地化を着々と進めている時代であった。(中略)
 だからこそ教育に熱心で,明治十九(一八八六)年には,小学校への就学義務を定めた法令を施行している。明治五(一八七二)年,「邑に不学の戸なく,家に不学の人なからしめん事を期す」という理想を掲げた学制の公布以来,国民皆学に向け,子供を学校に通わせるために腐心し続けた努力の賜物だ。
 結果として,ナポレオンすら勝てなかった当時の超大国・帝政ロシアとの戦争に,維新後四十年を経ずして勝てた。近代国家形成初期において,日本の教育制度が大成功を収めたことは明らかだろう。

 戦争に勝つと,教育は成功したと言える,などと言っています。
 教育は富国強兵の必須アイテムで,教育成果は戦争の勝敗によって検証される,ということですね。

   教育は一人ひとりの人間のためにある
というのではなく,
   とてつもない国を造るためにある
ということを言いたいのでしょう。

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