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 久間章生(きゅうまふみお)防衛大臣が,今日の講演で,原爆使用について,
◆長崎に落とされ悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で、しょうがないなと思っている

◆原爆を広島と長崎に落とし終戦になった。幸い北海道が占領されずに済んだ

◆勝ち戦と分かっている時に原爆まで使う必要があったのかどうかという思いは今でもしているが、国際情勢、戦後の占領状態などからすると、そういうことも選択としてはあり得る
などと発言した(→記事はこちら

kunji11.jpg この問題が,今後,大きく取り上げられるかどうかは分からないが,久間氏が,危機管理能力や状況判断能力を著しく欠いた人物であることは間違いない。

 究極の危機管理責任者である防衛大臣として,久間氏が不適任であることは明らかというべきである。

 久間氏が,状況判断のできない人物であることは,以下のようなエピソードからもうかがうことができる。


(1)国民保護法制のあり方について
 『朝日新聞』2003年6月30日付の「国民保護法制、具体像は 久間章生氏と山内敏弘氏(対論)」より
久間:国家の安全のために個人の命を差し出せなどとは言わない。が、90人の国民を救うために10人の犠牲はやむを得ないとの判断はあり得る。

山内:判断の正しさが疑われるときに、判断の犠牲になった国民はたまったものじゃない。

久間:それで救われた方は助かる
 国民保護法のあり方を考えているときに,1割の犠牲はやむを得ないなどという発想は,法律の趣旨からして明らかに大間違いであり,文脈から大幅にずれている。
 問答の内容も,子どもでも分かるお粗末さである。
 また,比喩的表現であるとしても,日本の全人口1億2600万人の1割=1260万人が犠牲になるのもやむを得ない,などという物言いは,デリケートな防衛問題の話題について,あまりに大きな失言である。


(2)クラスター爆弾の使用について
 クラスター爆弾は不発弾処理の危険が大きく,市民被害のリスクも大きいため,世界列国で問題視する意見も多い。そんな中,久間氏は,今年の5月25日に次のような発言をしている。
◆日本を守る場合、クラスター爆弾で被害を受けるのは日本国民。

◆国民が爆弾で被害を受けるか、敵国に日本が占領されることのどちらかを考えた時、防衛手段を持っておくべきだ

◆攻撃されて蹂躙(じゅうりん)されるか、守り抜いた後で不発弾処理をした方がいいか。今の技術レベルだと、私は後者だと思う
 この発言をしたのは,クラスター爆弾の禁止条約を話し合う国際会議が開かれている最中のことである(→詳しくは防衛省のHPで)。これまた,周囲(世界)の状況を弁えていない。
 しかも,その内容たるや,国民に被害が及ぶことを前提に防衛手段の選択を考えているわけで,その発想自体,国民の保護を第一に考えるという発想が欠落しており,あまりに慎重さが欠けている。


(3)長崎市長の銃撃事件が起きた際の発言
 長崎は自分の地元選挙区である。2007年4月17日に伊藤市長の銃撃が起きて,未だ伊藤市長が存命しているにもかかわらず,
◆本人が亡くなった場合、 補充はいつでもできるよう公職選挙法を見直すべきだ

◆補充がきかないと共産党の市長が誕生してしまう
などと発言していた。
 あまりにもTPOを弁えていない発言ではないか
 また,緊急事態時であるにもかかわらず,法律改正などという将来の課題を問題提起するなどというのは,あまりに危機時機に,ズレた発言ではないか。
 確かに私も共産党には抵抗があるが,共産党云々などという本音を先に言ってしまうのは,最も機密性が要求される防衛責任者として,やはりお粗末ではないか。


(4)その他
 ほかにも,
 )安倍首相が日米の緊密な協調関係をアピールしようとしているのに,「イラクに大量破壊兵器があると決め付けて戦争に踏み切ったブッシュ大統領の判断は間違いだった」などと関係をぶちこわす発言をしたり(2007年1月25日/日本記者クラブの会見),

 )政治資金問題が話題になっている中,元秘書が会計責任者になっている政治団体の事務所の所在地を雀荘であるのを放置したり,

 )いよいよ参議院選が始まろうという初日に,本日,冒頭に挙げたような問題発言をしてしまったりして
いかにも脇が甘いのである。


 防衛大臣といえば,国家の安全保障という極めて高度で難しい状況判断を常に求められるポストである。
 したがって,
    TPOを的確に読む感覚
    素早く妥当な状況判断をする能力
    慎重かつ機密性を保てる人間性

が当然要求される。

ところが,それらが全く欠けていて,
    場の雰囲気が全く読めない
    状況判断ができない
    脇が甘く口が軽い人間性

というのでは,この国の安全など保てるわけがない。

 真剣に安全保障を考えるのであれば,即刻,適任者への交代を検討すべきであろう(そのような適任者は思い当たらないが・・・)

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