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 参議院選の争点が,あまりにもいろいろあって混乱しちゃっています。

 争点に関し,久間防衛大臣の辞任劇について,総理の指導力や,任命責任が問われるべきだという意見もあります。

 もちろん,そういう見方も確かにあります。ただ,私は,それは表面的な責任の話に過ぎないと見ています。

 今回の一件は,やはり久間氏の「核兵器もしょうがない」という言葉にあらわれているように,
  核兵器を容認する考え方が,正しいのかどうか
ではないでしょうか。

 私たちの国では,憲法に基づいて,
     自衛力以外の戦力を持たないこと(←憲法9条2項
     核兵器を持たないこと(←憲法の具体化である非核三原則

という体制(レジーム)を取ってきました。
 これは,これまでの政府方針であり,与野党とも概ね一致していたはずです。

 しかし,安倍氏の「わたしの内閣」では,このレジームを一貫して崩そうとしてきました。

 まず,久間防衛大臣は,
「原爆投下も,ソ連の侵略を防いだことから,しょうがない」
(≒国土侵略の自衛の手段として,肯定したもの)
と言いました。

 中川昭一政調会長は,昨年10月,
「非核三原則は国民との重い約束だが、この約束を見直すべきかどうか議論を尽くすべきだ」
(≒非核三原則の見直しを,問題提起したもの)
と言いました。

 麻生太郎外務大臣は,この中川政調会長を弁護して,
「核保有及び武装の論議自体をも許さないかのような状態は,憲法の言論の自由を奪っている」
(≒中川発言に同調し,著しい憲法の履き違えをしたもの)
と言いました。

 そして,何よりも極めつけ。
 安倍晋三氏は,官房副長官時代に,早稲田大学で田原総一郎氏との対談の中で,
田原氏「じゃあ、日本は大陸弾道弾を作ってもいい?」
安倍氏「大陸弾道弾はですね、憲法上は問題ない」
田原氏「ええっ」
安倍氏「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」

と言っています。
 さらに,安倍氏は,これに続けて,
「戦術核を使うと言うことは昭和35年の岸信介総理答弁で『違憲ではない』という答弁がされています。それは違憲ではないのです」
などと言っています。
(→ヤメ蚊さんの「情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士」より

 要するに,安倍氏の「わたしの内閣」は
     ◆非核三原則を見直したい
          ↓
     ◆核兵器のタブーを打ち破りたい
          ↓
     ◆そして,核を持ちたい
          ↓
     ◆国際社会で強い発言力を持ちたい

という方針で閣内が一致しているということです。

 そういう考えがあるから,「問題はない」と久間氏を擁護し,「誤解がないように発言せよ」というアドバイスしかできなかったのでしょう。
 罷免手続きを取らず,辞任という形を取ったのも,久間発言と安倍氏の真意が一致している事実を垣間見ることができます。

 なお,新防衛大臣の小池百合子氏も,
   核武装については,検討が必要だ
と答えていました
(毎日新聞2003年11月11日新議員アンケート結果より)

 憲法解釈として,核兵器の保持は違憲です。
 最大限に緩い解釈をする政府見解に基づいて考えても,やはり違憲です。
 「違憲ではない」という見解は,形式論理や言葉遊びのレベルです。


 今回の選挙は,「核兵器はしょうがない」かどうか
   というよりも,
 「核兵器を持ちましょう」というレジームに変えるかどうか
というのが争点です。

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