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 明日は,多重債務を負った破産者の債権者集会が開かれます。私は破産管財人として,裁判所に出向きます。
 破産管財人というのは,破産をした債務者の財産状況や負債内容を調査したり,財産があったらこれをお金に換えて(換価),債権者のみなさんに配当する,というお仕事です。

 最近の破産事案では,配当するほどの財団が集まらないので,配当をしないで終わる例が多いのです。少々集まっても,滞納している税金が優先ですから,集めたお金を国が持って行ってしまって,債権者への配当ナシに終わります。仮に配当できても,せいぜい数%どまり,というのが実情です。

 しかし,何年か前に100%配当というのをしたことがあります。

 事案は,300万円ぐらいの負債の高齢の破産者の案件でした。この人が真面目だったのです。長年にわたってコツコツと返済を続けてきたのです。10件近くあった債権者(全てサラ金)について返済状況を見直してみると(=利息制限法に基づいて引き直し計算をする),なんと半分以上は過払い状態で,逆に200万円弱のお金が回収できました。
 ただ,それだけで終わるわけにはいきません。サラ金から回収した資金で,残りのサラ金債権者に再配分する,というのではあまりに空しい。残りの債権者についても再計算し,債務を100万円を下回るギリギリの金額まで圧縮して,その上で配当を実施しました。
 これで100%配当が完了。
 最近は過払いという方法が定着してきたので,こういう案件は見られなくなりましたが,100%配当というのは,要するに「破産をする必要がなかった」,という案件です。破産しないでいい人が破産してしまうということです。

 無用な破産者を産み出す装置がグレイゾーン金利です。



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