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 JR西日本が,福知山線脱線事故について,事故後2年半近く経って,はじめて事故原因の説明の機会を設けた。

 関西では土・日の新聞の一面トップで報じられたが,
   ◆JRとしては,それなりに踏み込んだ
という論調がうかがわれる一方で,
   ◆被害者らからは,痛烈な批判が寄せられた
という状況が,克明にレポートされていた。

 詳しいことは,まだよく把握していないが,JRが自ら「自らの企業体質」や「ATSの設置の遅れ」などに踏み込んでいるにもかかわらず,その点が評価されないのは,

 誰の目線に立って説明しているのか,という点について,

 JRが自社の立場に固執して説明しようとしているから
 (=被害者の立場に立って物事を考えようとしていないから)


だろうと強く感じた。

 ○「事故調はひよっこだ」

 ○「独自調査の結果が事故調の結果と異なるとダブルスタンダードになってしまうから,JR西としてこれ以上調査する意思はない」

 ○「悲しみや苦しみがまだ癒えない被害者が非常に多いと感じた」(→当たり前だ!)


などという言葉の端々に,JR西日本の,「あくまでも自らが基準」という姿勢や,当事者の思いに遠く距離を置こうとしている姿勢が感じられる。

 説明会に出た被害者がインタビューに答えて「まるでひとごとのよう」と語ったが,まさに,簡にして要を得た一言だと思う。

 思い切って姿勢を転換して,事態を一日も早く良い方向に向けていってもらいたいものだと強く感じる。

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毎日新聞の記事(2007.08.04 大阪夕刊 11頁)を引用する。
井上大作さんは,事故後から,一貫して被害者の立場に立ち,被害者の方々の目線で記事を書き続けている。
一人ひとりの「言葉」の何を受け止めるのか,というところで本当の意味の誠心誠意が問われていると感じた。
JR西説明会 「誠意」見届け続ける--母と叔母亡くした浅野さん

 兵庫県伊丹市で4日午前、開かれたJR西日本の負傷者向け説明会には、同乗していた母と叔母を亡くし、自らも重傷を負った浅野奈穂さん(35)=同県宝塚市=の姿があった。浅野さんは、遺族として、5日午後の遺族向け説明会にも出席するつもりだ。「体力的につらいが、亡くなった2人の分まで見届けたい。それは私にしかできないこと」と胸の内を語る。【井上大作】

 2両目最後部に一緒に乗っていた母陽子さん(当時62歳)と叔母の阪本ちづ子さん(同55歳)を奪われた。事故から2年3カ月余。自分だけが生き残ったという罪悪感から逃れられず、「あの時、死ねばよかった」との思いが消えない。しかし同じ苦しみを持つ負傷者と出会い、事故当時の様子を他の遺族たちに語ることで、徐々に前を向けるようになってきた。

 約9カ月間入院し、リハビリを繰り返した。その間も「なぜ事故が起きたのか」「なぜ目の前で家族を亡くさなければならなかったのか」を問い続けた。しかし、JR西が開いたこれまでの説明会などでは、被害者が知りたいことは明らかにされず、JR幹部の繰り返す「誠心誠意」という言葉に、不信感は逆に強まるばかりだった。

 事故直後は、電車という言葉を聞くことすら嫌だった。しかし昨年7月、電車に乗るための訓練を始めた。まず、電車を見て、音に慣れることから。友人らの協力もあり、今ではホームに停車中の電車内で数分間とどまっていることができるようになった。動いている電車は、まだ無理だ。飛行機、バスなどほとんどの乗り物にも乗れない。だから今年2月に東京であった国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の意見聴取会にも出席できなかった。

 「もし事故がなければとも思う。けれど、それはかなわない。それなら生き残った者として事故を伝えたい。最後まで見届けなくてはと思う」

 ◇「本気で調査したのか」負傷者ら会場で怒り

 「おわび申し上げる」「厳粛に受け止める」。4日、約3時間半にわたり開かれた福知山線脱線事故の負傷者向け説明会。JR西日本は日勤教育などについて非を認め、幹部は謝罪を繰り返した。しかし質疑応答では「独自調査は甘すぎる。本気で調査したのか」などと厳しい声が相次ぎ、涙ながらに事故状況を記した手記を読み上げる女性もいた。

 JR西は事故後の05年11月、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会とは別に、原因や背景の調査を始めた。これまで被害者側は何度も調査結果を明らかにするよう求めてきたが、JR西は「事故調の調査の支障になる」として拒否してきた。

 事故調の意見聴取会で「日勤教育は有用」と発言して強い反発を招いた丸尾和明副社長が謝罪するなど、この日はJR西の「腰の低さ」が際立った。日勤教育、余裕のないダイヤの問題などを認め、企業体質についても自己批判した。

 一方で、JR版「報告書」の内容は、ほぼ事故調の調査内容を踏襲。2両目で重傷を負った大学生の息子の代わりに説明を聞きに来た伊丹市の女性(52)は「JRにはもっと独自色のある調査をしてほしかった。社員に聞き取り調査をするなど、もっと勇気を出して、悪い部分を公表してほしかった」と不満そうだった。

 4両目で負傷した西宮市のパート女性(48)は、JR側の謝罪に「何を今さら、だ。事故調の調査結果が出たから、社会的な体面を重んじて、態度を変えただけではないか。もっと早くできることがあったのでは」と厳しい口調。この女性によると、事故当時、社長だった垣内剛・被害者担当顧問は「時間が解決すると思っていたが、決してそうではないことが分かった」と発言。天下りで批判を受けた元幹部の1人は「個人として事故と向き合いたい」と謝罪したという。女性は「謝罪は心の救いにはなると思うが、幹部の言葉が会社の立場を代弁しただけなのか、それとも人間としての心からの言葉なのかは分からなかった」と話し、会場を後にした。

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