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 日本では,豊かさを計る指標として,
   GNP;国民総生産(国民が新たに生産された財や付加価値の総計)
   GDP;国内総生産(国内で産み出された付加価値の総額)

を用いています。

 私たちは,すっかりこの指標になじんでいます。
 しかし,この指標だと,格差が大きくても,自殺者が多くても,環境破壊が進んでも,財やサービスの生産量さえ大きければ,数字が伸びる仕組みです。

 国民総幸福(GNH;Gross National Happiness)というのをご存知でしょうか?
bhutan.jpg
 ブータンという小さな立憲君主制の国があります。
 そこでは,先代のジグメ・シンゲ・ワンチュク国王が,1976年のある国際会議で,
「国にとって大切なのはGNP(国民総生産)よりGNH(国民総幸福量)なんです」
と演説をしました。

 お金やモノよりも,心の豊かさ,伝統的な社会・文化,自然環境などのほうが大切だという主張です。
 一国のリーダーが,国にとって大切なことは経済成長を続ける発展ではなく,国民自身がそれぞれ「幸せ」だと感じることなのだ,とはっきり宣言したわけです。

 以来,ブータンはGNHの向上を推し進めました。
 この30年の間に,世界ではかなりGNHが浸透し,2005年にはカナダで第2回のGNH国際会議が開かれたそうです。

 GNHの大きな柱は,
   ◆環境を大切にすること
   ◆持続できる社会・経済を発展させること
   ◆文化を保護・推進すること
   ◆良い統治

とのことです。


 もちろん,モノサシや尺度,指数で計ることは難しい概念でしょうけど,GNHを高めようと言う国民意識はホンモノのようです。

 今では,ブータンは「世界一幸せな国」とも称されているそうです。
 本当の意味で,「先進国」ってこんな形なのかも知れません。

 ちなみに,日本国憲法で,最高価値・最大の尊重を必要とするのは憲法13条です。
第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
 これを素直に読みますと,GNHの向上を最優先課題としていたのは,実は日本国憲法なんですね。

 日本はGNHを先取りできるイイところまで行っていたのに,すっかり忘れちゃっているのかも知れません。
 幸福の価値を,単なる貨幣価値に置き換えてしまったのかも知れません。

 あらためて「国民総幸福」を真面目に考えてみてはどうでしょう?

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