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 8月14日はサンテレビのニュースシグナルの担当日でしたが、自分の担当箇所よりも、隣で見ていた、この日の特集の方がずっと心に残りました。

 元日本兵だった方が、国(政府)から棄てられた、という問題です。
 いわゆる「中国残留日本兵」の問題です。

 あまり知られていないようで、私自身も、全く知りませんでした。

 1年前の8月15日の神戸新聞の記事です。
訴え続ける悲劇 引き揚げ後「逃亡」扱い 残留元日本兵

 太平洋戦争の終戦後、軍の特命を受け中国北部の山西省に残った元日本兵がいた。
 中国の内戦で戦い、抑留、そして捕虜生活。ようやく帰国した彼らを、国は「逃亡兵」とみなした。
 元兵士らは恩給を求めて国を提訴、現在、最高裁で訴えを続ける。「中国残留の真相が認められない限り、私たちに『戦後』は来ない」
(横田良平)


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 元陸軍独立歩兵第14旅団第244大隊の石原純孝さん(80)=兵庫県美方郡香美町村岡区。1944年に入隊、衛生兵として終戦を迎えた。復員命令を待ったが、「在留邦人の帰国を促進する」との命令を受け、残留部隊「特務団」に入団した

 「残留に抵抗はなかった。組織の命令に従うのは当然と思っていた」

 終戦後も共産党軍との戦闘が続いた。48年、共産党軍に捕まる。
 53年7月、ようやく帰国。
 恩給手続きを進める中で、自分が46年3月に「現地除隊」になっていたことを知った。

 「ポツダム宣言は、外地の日本兵の引き揚げを指示していた。中国に兵がとどまっていたとなると、日本政府として都合が悪い。だから『志願して残った』とされた

 2001年、国に残留期間中の恩給を求め、旧特務団員12人とともに東京地裁に提訴。
 国側の証人として出廷した当時の司令部幹部は「彼らは軍命に逆らって残留した。この問題については解決済みだ」と主張した。

 04年4月、訴えは棄却。石原さんらはすぐに東京高裁に控訴した。

 高裁で原告側の証人として証言した百々(どど)和(かず)さん(86)=神戸市東灘区御影山手三。
 大隊本部付見習士官で兵士を管理する立場にあった。
 特務団の一員として抑留生活を体験。56年に帰国した。高裁では「大隊長や参謀から命令があった」と訴えた。

 当時の命令文書などを証拠書類として提出したが、高裁も原告の訴えを退けた。
 「軍人は、命令なしに行動できなかった。政府の矛盾を訴え続けたい」と百々さん。

 今年5月、最高裁に上告。この間、原告は病死などで5人に減った。年内に審理開始が予定されている。

 元特務団員らが集う「全国山西省在留者団体協議会」。裁判の支援を続ける会長の藤田博さん(80)=芦屋市親王塚町=は復員後、兵庫県庁に勤務。定年退職時に現地で除隊となっていたことを知った。

 「軍司令部と、山西省の国民党軍の間で密約があった。『部下を残し国民党に従軍してくれれば、幹部の戦争責任は問わない』と。最後の奉公を誓った私たちは幹部にいいように利用され、国に裏切られた」と話す。

 兵庫県美方郡浜坂町。山西省残留中に死亡した日本兵の慰霊碑が立つ。8月、石原さんは慰霊碑を訪れ、手を合わせた。

 「私たちは確かに『軍命で』残った。復員を夢見て死んでいった戦友のために、訴え続けることが残された者の使命だ」

 山西省残留兵 終戦時、中国の日本兵は蒋介石の命で国民党の山西軍(閻錫山(えんしゃくさん)軍)に降伏、武装解除を受けた。当時、山西省は共産党軍の勢力下で、閻錫山軍に降伏した旧日本軍約5万9000人のうち、約2600人が特務団として残留、共産党軍と戦った。約1100人が戦死または行方不明とされる。
 こんな形で、国から棄てられている方々もいたのかと、絶句しました。

 なお、この後、最高裁でも請求は認められず、昨年12月に敗訴が確定しました。

 しかし、裁判は、証拠によって勝敗を決める仕組みです。
 したがって、裁判で勝訴したからそれが真実である、ということにはなりません。
 逆に、裁判で敗訴したとしても、厳然と存在する事実は、やはり歴史上の事実にほかなりません。

 裁判での国側の証人の発言を聞いていると、
    広義の「強制」はともかく、
    狭義の「強制」は無かった!
と主張している、従軍慰安婦問題に関する安倍首相らの姿勢と瓜二つです。

 こういう「理屈」(≒屁理屈)で、歴史的事実が損なわれることは本当に残念なことです。

 中国残留孤児については、一つの典型的な棄民政策だったのですが、 残留邦人を、助けるために現地に残った兵士も、同じように棄民されていたのかと思うと、
 当時の政府に強い憤りを感じ、また、現在の政府に対しても同様の思いを感じます。

 サンテレビのニュースシグナルで、コメンテーターを務めている田辺眞人先生(園田学園女子大学教授)のお話も良かったです。
◆国というのは、本来、国民の幸せを作るもの

◆ところが国そのものが自己目的化してしまうことがある

◆戦争は、その最たるものだ

◆結果として、国民が多大な犠牲を被った
まったくそのとおりだと思います。

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