ヒゲの隊長がイラク派遣先で「駆け付け警護」を企図していた件で,昨日の国会で,首相がその違法性を葉正面から認めた。

 これは,北海道新聞(http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/53471.html)の引用。
 元陸上自衛隊イラク先遣隊長の佐藤正久参院議員が派遣当時、攻撃を受けた他国部隊への「駆けつけ警護」を行う考えだったと発言したことについても「現行法上認められていない」と明言。
 容認に傾いていた懇談会の議論を事実上否定した。
 いずれも社民党の福島瑞穂党首への答弁。
 あと,もう少し詳しいのが,TBSニュース(http://news.tbs.co.jp/part_news/part_news3674423.html)で流れている。
 福田首相の答弁は,
「イラク特措法に基づく人道復興支援活動を行う自衛隊の部隊には,いわゆる駆け付け警護,すなわち自衛隊部隊の活動している場所から遠く離れた場所にまで駆け付け,攻撃を受けている他国の軍隊等を救援するために武器を使用することは,現行法上認められていないところでございます。ご指摘の発言の真意は承知しておりませんが,自衛隊の部隊が法令を遵守して活動すべきことは当然のことであります。」
というものだった。

 これで,「駆け付け警護」自体の是非についての議論は,一応,終息した。
 ネット上で勇ましい空論をたたかわせていた一般論としての議論には決着が付いた。

 そうだとすると,次に検討すべきことは,
  ■こんな違法な「駆け付け警護」を,実施しようとした事実関係の徹底チェック
  ■自衛隊内部の法令軽視体制の,真の問題点の洗い出し
  ■自衛隊への法令順守体制の見直し
  ■佐藤議員の議員の責任の問擬

ということでなければならない。

 おそらく,今後の流れとしては,「現行法上は違法だ」→だから→「現行法を変えてしまおう」,という方向の力が働いていくのだろうけれども,
 法律改正をする前提として,立法事実や法令自体の運用状況,問題点の整理を行うのは当たり前のことであり,それを怠って,なあなあでお茶を濁したり,現状追認的な本末転倒な制度改正が行われないように,しなければならない。
 より一層,事態を注視していく必要がある。
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