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以前から「書こう,書こう」と意気込んで,いつまで経っても筆が進まない件がある。
地震と原発の問題である。

ネタ元としては,
 1 9月29日の石橋克彦教授(地震の専門家,東海地震の最初の提唱者)の講演
 2 10月18日の日弁連での青木弁護士(環境・原発問題の専門家)の講演
 3 泉田新潟県知事からのヒアリング結果
であるが,お伝えしたいことが,あまりにもたくさんあって,まとまらないため筆が止まっている。

そんな中,9月26日に静岡地裁で,浜岡原発の運転停止を求める裁判の判決が出る。
争点は,まさに,原発の耐震性である。
この訴訟の結果がどうであれ,これに関連するとても重要なニュースを目にしたので,ここに残しておきたい。
伝えたい事柄の,まさに重要なポイントの一つである。

原発耐震性の前提の「地震予測」は,半数は見落とされている,
ということである。

中日新聞の記事を引用する。
M7級断層見落としの恐れ 地表頼りの地震推測は限界
2007年10月24日 朝刊

 マグニチュード(M)7クラスの大地震でも地下の断層のずれが地表に現れないことがあり、地表での調査を基に将来の地震を推定する現在の評価方法では、危険な活断層を見落とす恐れが大きいとの分析を、産業技術総合研究所の遠田(とおだ)晋次研究チーム長(地震地質学)がまとめた。地表の断層だけではM6・5以上の6回に5回、M7・0以上では2回に1回の割合で、見落とす恐れがあるという。

 仙台市で開かれる日本地震学会で25日発表する。政府の地震調査委員会も問題を重視、評価法の検討に着手した。

 ずれが地表に現れないのは、震源断層の上の地層が軟らかくてたわみ、地面が波打ったような「活褶曲(しゅうきょく)」になることなどが考えられるという。

 遠田チーム長は、気象庁の公式記録がある1923年から今年3月までに、内陸の浅い所で起きたM6・5以上の30回の直下型地震に着目。地表に断層が露出しているかどうかなどを調べた。

 その結果、地下の震源断層のずれに見合った規模で地表に断層が生じていたのは5回(17%)だけ。M7・0以上でも9回のうち4回(44%)にとどまった。

 地震調査委は全国の主要な活断層を対象に、長期的な地震の発生確率を評価しているが、2000年の鳥取県西部地震や04年の新潟県中越地震など、発生確率が比較的低いとされた地域で、地表に露出していない未知の活断層が動いたケースが近年相次いでいる。

 訴訟の結論は,単に「危険か,危険でないか」という判断だけでなく,「違法か否か」という別次元の要素も判断対象となるため,仮に請求棄却となったとしても,「安全だ」というお墨付きが与えられたことにはならない。

 要は,安心して安全に暮らせることができるかどうかについて,国がどのような基準を設けるのかという問題である。
 私は,現時点で,原発全廃とまで言うつもりはない。
 しかし,耐震に関する「基準」について,

    ◆現在の地震学の最新のレベルや知見を踏まえること

    ◆解釈が分かれる事柄については,より安全側に捉えるべきこと

    ◆難しい判断は,推進側に立たず,独立・中立性を維持すること


を守るべきだと思う。決して難しいことではないだろう。
何のために「耐震基準」を設けるのかという目的に照らしてみれば,当たり前のことではないか。
しかし,現在の基準は,これら3点に限って見ても,いずれも逆行している。
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