【ぐ犯少年】 少年法は「性格または環境に照らして、将来、罪を犯し、または触法行為をするおそれのある少年」と定義。
 ぐ犯要件は
   ▽家庭内暴力を繰り返すなど、保護者の正当な監督に服しない性癖がある
   ▽家出を繰り返すなど、正当な理由がなく家庭に寄りつかない
   ▽多数の前科前歴がある人と交際したり、賭場などのいかがわしい場所に出入りしたりすること
-などとされる。
(中日新聞より引用)

 「ぐ犯」というのは,漢字で書くと,虞犯(=おそれ+おかす)というふうになります。

 このぐ犯少年に対し,警察が無限定に調査を行う可能性があると言うことで,日弁連だけでなく,兵庫県弁護士会でも,あわてて声明を出しました。
 兵庫県弁の声明は,私が起案を担当したのですが,まさに寝耳に水の話だったので,おどろきました。
(→この声明文は,9月23日の記事「少年警察活動規則におけるぐ犯調査権限の新設に反対する会長声明」をご覧下さい。)

 どうやら,弁護士会だけでなく,野党も声を上げたようで,大幅修正される結果となったようです。
(日弁連では,会員向けの速報FAXで,「日弁連の活動実る」とデカデカと書いて喧伝していますが,もちろん,日弁連だけの努力の結果ではないでしょう。)

 冒頭の中日新聞の記事を引用しておきます。
「ぐ犯少年」調査対象を明確化 国家公安委が規則改正
2007年10月18日 夕刊

 国家公安委員会は18日、将来罪を犯す恐れのある「ぐ犯少年」の任意調査の在り方を新たに定めるため、少年警察活動規則(国家公安委員会規則)を改正した。改正少年法が施行される11月1日から施行する。警察庁は9月に改正案を公表したが、日弁連や与野党の反対を受け、調査対象者の範囲の明確化などの修正をしていた。

 修正前の改正案では、「ぐ犯調査の基本」という項目を同規則に新設。警察官が「刑罰法令に触れる行為をするおそれがあることを具体的に明らかにするよう努める」などと記載していた。

 これに対し、日弁連や野党、自民党の一部からも「改正少年法審議時に、すべての少年が警察の監視下に置かれるおそれがあり、削除された項目の復活だ」などの反発が広がり、項目自体の削除要求や文言の修正要請が相次いだ。

 このため同庁は「ぐ犯少年への調査権限の範囲は変わらない」としながらも、問題とされた同項目について「犯罪の捜査(中略)その他の活動において、ぐ犯少年と認められる者を『発見』した場合は」などと修正した。

◆ぎりぎりの許容
 <日弁連少年法問題対策チーム座長の斎藤義房弁護士の話> まだ不満はあるが、ぐ犯調査の修正があり、今回の少年警察活動規則の改正はぎりぎり許容できた。警察の活動は否定しないが、規則は国会審議を経た法律に基づいてつくるべきだ。

ポイントは,
  法律 > 規則
であるはずなのに,規則によって法律審議で見送られた問題を潜脱するのはズルイじゃないか,ということでした。
とりあえずは一段落。
(ゴンベイさん,情報ありがとうございました。)
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