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 私が長く属している委員会の一つに「子どもの権利委員会」というのがあります。

 名前のとおり子どもの権利の擁護を中心とする活動をするのですが,その中心の柱となっているのは,「少年事件」,つまり非行少年の更生に携わる付添人活動に関する活動です。
 誤った道に迷い込み病んだ少年らが,ある事件をきっかけに,しっかり前を向いて進み出すことがあり,そんな現場に立ち会えるというのは,ある意味,弁護士冥利に尽きる事です。

 その際,とても大切な「場」として補導委託先があります。 
 兵庫県弁護士会では,今年度,補導委託先の確保に向けて,宣伝やアピールを行う予定です。
 そんな折り,新聞に次のような記事が出ていましたので,紹介します。
 全く,記事に出ているとおりであり,誇張も脚色もありません。
 この世の中をよくしたいと思ったら,こういう小さなことをコツコツ積み上げていくのが最も現実的な早道だと思います。


【神戸新聞 2006/09/18】
補導委託先に老人ホーム 更生へ高齢者が力

 非行のあった少年を民間のボランティアらが預かって指導する「補導委託」で、特別養護老人ホームの高齢者が力を発揮している。老人ホームで活動する少年に対し、高齢者が発する「ありがとう」の一言が、立ち直るきっかけを与えているという。神戸家庭裁判所によると、2005年度の兵庫県内の補導委託は、58人のうち21人(36%)が老人ホーム。神戸家裁は本年度、委託先の老人ホームを2カ所増やし10カ所にするなど、老人力に期待を寄せる。(網 麻子)

 補導委託は、家裁が、処分を決める前に、少年の生活態度などを見るために行う「試験観察」の一つ。三-四カ月の宿泊と、五日間程度の通いに分かれる。家裁が適切な委託先を選び、担当の調査官がフォローする。県内の委託先は老人ホームのほか、農家や飲食店の経営者、児童福祉施設などで三十七カ所ある。

 神戸家裁によると、非行のあった少年は、居場所がないと感じたり、自己評価や自尊心が低かったりすることが多い。老人ホームに行った少年たちは、食事や入浴の介助、掃除に携わる中、「ありがとう」「頑張ってるな」と繰り返し言われ、自分が役に立っていると実感するという。

 神戸家裁の主任調査官は「少年は、高齢者に癒やされ、社会の一員として受け入れてもらっていると体感でき、変わるきっかけになる」と話す。神戸家裁は、これらの効果に着目、補導委託のニーズが高まっていることから、今後も委託先の老人ホームを開拓したいとしている。
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 尼崎市の特別養護老人ホーム「園田苑」は、施設内外に受け入れをオープンにし、一九九五年から約四十人を預かっている。ホームに来て二十日ほどになる少年は最初、タオルを渡しただけでもありがとうと言われ、戸惑った。話せない人はぎゅっと手を握ってくれる。「だんだん、うれしいと思うようになり、自分もありがとうと言うようになった」と話す。

 中村大蔵施設長は「非行少年は『ありがとう』に飢えている。百戦錬磨の高齢者たちは、少年たちを色眼鏡で見ず、素直にありがとうと言える。老人が持つ老人力が、子どもの心を開く」と話している。

お年寄りの食事を介助する補導委託の少年(中央)=撮影・水田日出穂



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