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 第81回(2007年度)のキネマ旬報ベスト・テンで,見事,
   それでもボクはやってない
が第1位となりました。

 (→詳しくはこちら「シネマトゥデイ」をどうぞ

 おめでとうございます。

 以前にも書きましたが,この映画は,「冤罪」を取り上げた作品ということですが,実際に刑事事件をやっている弁護士の目から見ると,
   「実際によくある出来事」
を取り上げたに過ぎません。

 巷によくある法廷ものと何が違うかというと,「極めてリアル」というところぐらいです。

 刑事弁護の第一人者の一人である高野隆先生は,思わず周防監督に対して「身も蓋もない映画だなあ。」と口走ってしまったとのことですが(→高野先生のブログをどうぞ),私も同感です。

 ただ,こうしてみると,いかにわれわれ法曹関係者(裁判官,検察官を大いに含む!)が,世間ズレしているかが分かります。
 法曹が当たり前と感じている日常の事態が,世間の目に晒すと,キネマ旬報ベスト1級のドラマになるのだということなのですから。

 この傾向は,世界の目から見ても同様のようです。
 昨年12月15日に,日弁連で,
    映画「それでもボクはやってない」を観て語る
    ~世界も驚く「DAIYO-KANGOKU」~

というシンポをやっていました。

 もう終わっちゃったシンポですが,案内文を引用します(→詳しくはこちら
 (強調・下線は津久井による)
2007年5月18日付で発表された国連拷問禁止委員会の勧告では、日本の代用監獄」について、「無罪推定の原則、黙秘権及び防御権を尊重しないこととなり得るものである」との強い懸念が示され、日本政府に対して直ちに制度を見直し、警察において拘禁できる最長期間を国際的な最低基準に適合するよう、制限することが求められました。

このたび、日弁連では、国連拷問禁止委員会の前夜にもジュネーブで上映され、現地関係者から高い評価を受けた「それでもボクはやってない」(脚本・監督周防正行)の上映会(英語字幕付)と「代用監獄」の弊害、警察拘禁の問題に関して、国際的な観点から自由に論じるシンポジウムを開催し、これからの日本の刑事システムがどうあるべきかについて考えます。是非、ご参加ください。
 しかし,こうしてみると,私たちの感覚は,世間からも世界からもズレてしまっているのですね・・・・

 法曹関係者,とりわけ勾留担当に当たっている若手の裁判官には,この映画を是非,観ていただきたいものです。
 これほどまでに話題になった上,キネマ旬報第1位という信頼ある評価も得たのだから,世間の常識を知っておく上でも極めて有益であろうし,「知らない」というのでは世間知らずと思われるだろうし,これから裁判員制度に関わる法曹人としては必須だと思うのですが・・・。
 「それでもボクは観ていない」では,困ります。
 (・・・・オチはイマイチか)
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