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 昨日,兵庫県弁護士会で,修習生向けの就職説明会が行われました。
 ちょうど一昨日には新司法試験の合格発表が行われ1000人ぐらいの合格者が輩出されましたが,昨日の就職説明会は,旧司法試験組みのメンバーが対象です。

 現在は,新しいロースクール組が押し寄せて来ているし,合格者増員のために極端な買い手市場になっているので,修習生のみなさんには大変な状況でしょう。
 他方で,修習生を受け入れる既存の弁護士事務所の側も,実は大変です。
 昨日の就職説明会には,10ほどの事務所の事務所が参加しました。修習生は50名以上は来ていたでしょうか。
 兵庫の弁護士会としては史上初の取り組みでしたが,熱気ムンムンでした。
 でも私は,この様子をみて複雑な思いを感じざるを得ませんでした。

 私が弁護士会に入った10年ほど前は,兵庫への新入会員は6人だけでした。
 ところが,今年度は25名程度が入会予定です。
 そして,昨日の就職説明会の対象者も含めた来年度の新人は,50名以上になる計算です。

 これに対して,弁護士事務所の数そのものはそれほど増えていません。ですから,受け入れる場がないということになるわけです。

 以前は,事務所の戦力,担い手,後継者として,新人を採るという考え方が一般でした。
 しかし,そういう意味で採用する人員数は,既に十分足りています。そうすると,考え方を変えないといけません。
 新人をいきなり野に放つわけにもいきませんから,実務家法曹として育てる役割を果たすべく,新人を引き受ける,という考え方に変わりつつあります。既存の事務所としては,新人採用は「責務」という意味になるわけです。重い責務です。

 これまでは,新人弁護士を「イソ弁」と呼んでいました。居候(いそうろう)の弁護士,という意味だったわけです。事務所に置いてメシを喰わせてやるという意味でしょう。
 ところが,最近は「ノキ弁」という言葉もあらわれています。事務所の軒先(のきさき)を貸してやるという意味です。つまり,屋根の下には入れるけれども,メシは自分で喰え,ということです。
 新人にとっては,おそろしくも気の毒な時代になりました。

 こういうサバイバルな環境の中で,金にならない「社会正義の実現」とか「人権の擁護」というのが,できるんでしょうかね?
 環境がどうであれ,やってもらわんと困るんですが。


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