今日は,「昭和の日」だ。
 ただ,昨年から始まったばかりなので,なんとなく耳慣れない感じがする。
20080429085636.jpg
 ちょうど,子どもが図書館から「学研まんが 日本の歴史」の
  15巻「戦争への道(昭和時代・前期)」
を借りてきていたが,その冒頭は,
 「昭和っていうのは,中国の古い本からとった年号で,みんなの生活が安定して,世界が平和になるようにとつけた年号だよ」
というセリフから始まっている。

 具体的には,書経の中にある次の一文が出典元とされている。
「九族既に睦まじくして,百姓を平章す。 百姓明にして萬邦協す」
(家族がみな和気あいあいとし,仲よく力を合わせて暮らすと,そういう人たちが寄り集まることによって,すべての家々(百姓)が平和で明るく栄えていく。その和は,隣近所から広く人々を和合し,果ては国中の民が和を愛し,更にその和は広く万国に及び,国々が和合協力することまちがいない, という意味だそうだ)。

 簡単に言えば「昭和」という日は,生活の安定と世界平和を願って付けた元号であるということだ。
 しかし,残念ながら,昭和前期は,名前負けそのものというべき経過だったことは否定できない。

 そこで,国会での議論を紹介し,この日が,昭和の過ちを反省する日であることを,あらためて確認しておきたい(162回参議院・内閣委員会 平成17年5月12日議事録より)
○衆議院議員(冬柴鐵三君) 私も白浜議員と全く同じ思いで、この昭和の日を過去、昭和という年代を顧みる日としたいと思いますが、国民にはいろいろな考えがありますから、そうであらねばならないということではありません。
 しかしながら、私の発議者としての意見を申し述べるならば、先ほど申しましたように、昭和という時代のある一定の時期には国策を誤ってしまった。それによって戦争への道を歩み、そしてまた国民を存亡の危機に立たせてしまった。そして、それだけではなく、多くのアジアの人々に対して耐えることのできない、受忍することのできない大きな損害、そして苦痛を与えてしまったという歴史的事実、この深い反省に立って我々は新しい憲法を制定したと思うわけであります。その中では、明治憲法を廃して、そして国民主権、そして基本的人権の尊重、恒久平和という大きな三原則を掲げた全く新しい国をつくり出したのも昭和の年代でありました。
 憲法九条には、言うまでもなく今、白浜議員がおっしゃったように、本当に日本国民が苦痛を、耐えることのできない苦痛を味わったこの深い反省に立って、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇、武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する等々、本当にその今までの誤った政策というものの反省に立った平和への大きな希求と、国際社会に対するメッセージを発し、そしてその残された昭和の年代というものは、私は、被爆国でありますから、核不保持を誓った非核三原則というものを国是とし、武器は輸出しない。そして、国際平和のために我々が刻苦勉励してそして世界第二位の経済大国となった、そういうものを発展途上の国々にも分け与えようということで、政府開発援助、ODAは世界第一位を今も、累計額におきましてはアメリカをしのいで第一位を記録をしていると私は思っておりますけれども、国連の分担金も一九・五%と、アメリカに次いで多額を負担しております。
 そのように、日本は徹底したこの昭和の年代の反省、そして苦難と再建という激動の中で国際平和をいちずに求めてきたと私は思っているわけであります。
 したがいまして、昭和の日、この日を憶して私は顧みるならば、将来も、このような短い昭和の年代の歴史でありますけれども、それをかがみとして国際平和のために徹底して尽くしていく国でありたいと、こういう思いを私個人としても持ちたいと思っております。
 冒頭申しましたように、それを押し付けるわけではございませんし、ある人々、人それぞれに昭和という年代を顧みるときにいろんな思いはありましょうけれども、私は今、白浜議員が指摘されましたように、最も昭和ということを思い起こすときに、戦前の過ち、そして再びそれを犯すことはないという誓い、こういう日であってほしいなという願望を持つ一人でございます。


つまり,昭和の日は,過去の過ちを反省する日という位置づけができそうだ。

こうしてみると,ゴールデンウィークはよくできている。

昭和の日;過去の反省に基づき平和を決意する
    ↓ これを受けて
憲法記念日;反省と希望を込めた憲法をつくる
    ↓ これを受けて
こどもの日;憲法の理想を実現する未来の担い手(子ども)の成長を希望する

日本の歴史のエッセンスが凝縮されたのがGWの一連の祝日である。
そう思うと,軒先に掲げられた日の丸の国旗も,誇らしく思えるから不思議である。
Secret

TrackBackURL
→http://tukui.blog55.fc2.com/tb.php/644-daca35cd