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 四川地震が起きてから,あれこれ考えがまとまらず,ここのところ,ただでさえ停滞しがちだったブログ更新が,完全に止まってしまった。
 もっとも,現時点で,自分にできることは何もない。
 これまでどおり,ふと思ったこと,ちょっと考えたことを,つらつら書きとめておくことにする。


 私は,自然災害被害の情報に接したときに,常に考えるべきことは,
   「わがこととして考えられるかどうか」
ということだと思っている。

 そういう観点から,非常に悩ましいなあと感じている問題が,一つある。
   大量の身元不明の遺体の処遇をどうするか
という問題である。

 以下は,毎日新聞の5月22日の記事である。
四川大地震 : 身元確認できず火葬 犠牲者多すぎ

 中国・四川大地震で中国当局は、身元不明の犠牲者について、感染症の発生や流行を防ぐため遺体の腐敗が進む前に火葬する措置を取っている。火葬後もDNA鑑定で身元が確認できるように遺体の皮膚組織などを採取して保管する規定を作ったが、犠牲者があまりに多く組織採取まで手が回っていないのが現状だ。

 3000人を超える犠牲者を出した都江堰(とこうえん)市内の火葬場。黄色いビニールに包まれた遺体が次々と運び込まれる。都江堰を管轄する成都市当局は感染症を防ぐため、「身元不明の遺体は24時間を超えたら即刻火葬する」よう通達。遺体はベルトコンベヤーで奥の部屋に消えていった。

 中国政府は身元不明の遺体について、
   ▽番号をつける
   ▽写真を撮る
   ▽組織を採取する
--よう規定。火葬後の遺骨は個別の骨つぼに入れて保管している。しかし、火葬場のボランティアの女性は「組織を採取する余裕はない。デジタルカメラで遺体の写真を撮り、すぐに火葬するだけ」と証言した。遺体の多くは損傷が激しく、火葬後に写真だけで身元を確認するのは事実上、困難とみられる。 
【都江堰(中国四川省)大谷麻由美】

 「人口の多い中国の特有の問題だ」と思って,他人事だと捉える人もいるだろう。
 しかし,東京で大震災が起きたときには,同じ問題が起こる可能性は十分にある。

 首都圏での「身元不明遺体パニック」問題だ。

 このことを,東京銀座のど真ん中で開院されている青木正美医師は,ずいぶん前から声高に主張しておられる。
 ところが,「そんなことはあり得ない」とか,「起こるはずがない」と言って取り合わない方がほとんどで,防災に詳しい人でも「どうしようもない」とか「そのときになってから考えるしかない」という反応がほとんどだそうだ。
 このように,東京では,リアルに想像力を働かせて考える人は少なかった。

 ただ,私たちは,今まさに,大量の身元不明の遺体が存在する,という現実を見せられている。
 ここで,我が事としてイメージできるかどうかが,問われている。

 東京ほど,多くの地域外の人々(外国人も含め)が行き交いしている地域はない。
 よく「帰宅困難者」の問題が大きく取り沙汰されているけれども,もし命を失った場合は,直ちに「身元不明遺体」となるわけである。
 自然の大きな力の前に,どれほど両者に違いがあるだろうか。


 明日の我が身の問題として,この報道の内容の重みを受け止める必要がある。
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