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 先日,多重債務状態は「ガン」に等しい,ということで根絶のあり方について,持論を述べました(→「高金利問題が正念場~高金利はガン細胞」

 ただ,「ガン」と違うところがあります。それは,感染する,ということです。決して,感染力は強くありませんが,一度感染すると,重篤な病状を呈します。
 また,“人に言えない”という側面もあるため,重篤な状態になるまで発見も難しい,という特徴もあるようです。
 消費者金融などから借入をするときに堂々と入店する人は少ないです。だいたいは,こっそり借りて,こっそり返そうとします。それが普通の日本人の心理でしょう。

 だんだん債務が膨らんで多重債務に陥ったときに,直ちに破産しようとか民事再生しよう,という人も少ないです。
 たいていは,
  「他の融資先からの新規借入」
  「知人・友人からの借入」
  「近親者の援助」
で何とかしようとします。
 男性では極道フロント,女性では風俗隣接などで高収入を得ようとする人もいます。

 ここの段階で,まず,第1次的な他人に対する新たな迷惑を起こさせるわけです。
 つまり,
  ◇新たな融資先から返済不能な借入を起こす
  ◇新規借入にあたって連帯保証人をお願いする
  ◇大切な友人の温情にすがる
  ◇両親・兄弟・親戚などにお金を出してもらう
  ◇身近な人に心配を掛けるような道に進む
 どれもこれも,直接的な損害といえるでしょう。

 しかし,ここまでならまだよいのです。
 問題は,次のステップです。

 その人のことを心から心配してくれる人,大切に思ってくれている人,愛情を注いでくれる人は,きっと,自分の能力を超えて,その人に「助け船」を出そうとしてくれます。

 その「助け船」は誰が用意するのでしょうか?

 実は,その人を追い詰めている貸金業者そのものが助け船を出すのです。

 パターンⅠは,連帯保証人です。日榮(現在はロプロ)しかり,商工ファンド(現在はSFCG)しかりで,商工ローンは近親者を連帯保証人として巻き込んで,次々に追い込みを掛けて,社会問題になりました。
 パターンⅡは,新規融資です。大手消費者金融では,紹介者優遇キャンペーンなどを展開して,近親者を新たな顧客に巻き込みます。
 パターンⅢは,ヤミ金です。本人ではなく,近親者を脅し,怒鳴り,追い込むことによって,金を搾り取ります。

 どれもこれも,消費者金融業界におけるありふれた日常です。

 事務所にいらっしゃる多重債務の方で,家族一人だけが債務負担している例は,むしろ少ないかも知れません。
 法律事務所に訪れるまでの間に,ご夫婦,両親,中には20歳を過ぎたばかりの子どもも,借金にまみれた状態になっているのです。

 最初のきっかけになった,最初の一人のところで食い止めておけば・・・,どうして・・・・,と思うことがしばしばです。

 ◆ガンは早期発見が重要。(→多重債務は早期の対処が重要)
 ◆感染病は,感染する前に本人の治療をするのが重要。
  (→多重債務は身近な人に迷惑を掛ける前に対処するのが重要)
 ◆治療をするのは医師。(→多重債務処理をするのは弁護士)


 病気では当たり前のように知れ渡っていることが,どうして多重債務のケースではなおざりにされるのか。
 残念でなりません。


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