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 自衛隊イラク派兵違憲判決(4/17の名古屋高裁の9条違憲判決)から,半年近くで,航空自衛隊部隊のイラク撤収が決まりました。

 やはり判決の威力というのはすごいなと感じました。

 政府(町村官房長官)は,判決が出たとき「空自の活動継続に何ら問題はない」と言い切りました。航空幕僚長は「そんなの関係ねえ」とも言いました。
 しかし,それからまだ半年も経っていないのに,180°方向転換です。

 撤収の理由は「期限切れ」という形式的なものですが,そんなのは,本気で何とかしようと思えば何とでもなるはずです。
 それこそ,選挙で勝ちさえすれば,堂々と押し通せるはずですから。
 しかし,選挙結果を待たずに,この段階で撤収を決めたのは,次の選挙で「違憲」という錦の御旗を民主党に掲げられるのはかなわない,という危機感が作用したものと思います。

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 これこそ,
民主主義の機能復活(=衆参両議院の均衡)と,
司法の存在感(=積極的な司法チェック)によって,
憲法が実現する,
ということであり,
これぞまさに国家の理想形だと思いました。


 名古屋判決を,草の根的に広げていく活動をしてこられた弁護団の方々の努力も見逃せません。

 ちょうど昨日,神戸に,名古屋弁護団の川口創弁護士を招いて,講演会をしたばかりでした。
 彼らは,名古屋判決の意味を伝え,その価値を広げるために,全国に遊説して回っておられるのです。

 弁護団がつくるHPもあります。
 名古屋判決を,とってもわかりやすく解説し,文字どおり「自衛隊イラク派兵違憲判決~その後」の活動を,大きく展開しておられます。

 たとえば,「空輸」というと,資材を運んでいるだけみたいに聞こえますが,実際には,軍隊を運んでいるということなどを,詳しく説明してくれています。

 判決は、航空自衛隊の内容にも踏み込みます。政府が情報を一切開示しようとしていないことを批判的に示しつつ、明らかとなった事実を丹念に認定をしてます。
 2006年7月末に、陸上自衛隊がサマワから撤退しましたが、米軍からの「陸自撤退の代わりに」という強い要請により、航空自衛隊がイラクの隣国クウェートからバグダッドへの輸送活動を開始しました。「空輸」では、物資はほとんど運んでおらず、大半が武装した米兵であることが判明しています。
 自衛隊がバグダッドに「空輸」を開始した直後の2006年8月、アメリカはバグダッドに兵を「増派」しはじめます。そして、2006年年末からバグダッドを中心にイラク全土で大規模な「掃討作戦」と展開し始めます。 そして、2007年1年間、米兵は1447回もの空爆をイラク全土で行いました。 
航空自衛隊が輸送活動を開始した後に、米軍はイラク全土での空爆や掃討作を飛躍的に拡大しているのです。
 これは、私たちが送り込んだ米兵が、イラクの市民を殺していることに他なりません。判決はこのことを厳しく断罪し、「自ら武力行使をしているにひとしい」として、憲法9条1項違反と判断したのです。
 判決は、今戦争をしている、という重い真実を正面から示したわけです。この判決は政府に対してだけでなく、「加害者」であることに無自覚・無関心な私たち主権者に対する「有罪判決」でもあるかもしれません。

 

 こういった活動を通じて,彼らは,早期イラク撤退を求めていたわけですが,その活動の真っ只中で,目的を達することができたわけです。

 国民が自ら,事実を直視し,その意味を学び,広め,そして共に考え,その結果が,ストレートに国政に反映されていく,という過程(プロセス)が,生き生きと感じられる希有なことがらだといえるでしょう。
 やはり判決の重みを感じます。
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