本日の普天間かおりコンサート「平和・いのち・心・響く」の報告です。

futennma3.jpg まさに副題どおり「平和への祈りと,いのちの大切さが,心に,響いた」コンサートで,放っておくとすぐに枯れてしまいそうな「人の良心」にたっぷりの栄養と元気を与えてくれました。

 2時間余の時間のうち半分近くはトークでしたが,普天間さんの語りは,とても率直で心地よく,やわらかに心に染みるものでした。

 文化人や知識人の理論的な話も勉強になって良いですが,彼女の話は心に響きます。
 「心に響く話」というのは,誰にでも共感できる感性や,何気ない日常の一コマを大切にしながら,素直な思いをストレート&シンプルに伝えるところが違うのだなあと思いました。

 まずは,トークの部分で感じたことを3つ。

 彼女は沖縄本島で生まれ育ち,青い海とさとうきび畑の緑とゆったりとした時間にあふれた郷土の豊かさを,東京に出てきてはじめて感じたということです。琉球人の古くからの平和思想にも誇りを持っているとのこと。
 このエピソードや沖縄での人とのふれあいを聞いて,本当の郷土愛は,地域や人が当たり前のように自然に育むもので,そして異文化との交流の中で目覚めるものだと再認識しました。

 彼女の曾祖父は防空壕の中で銃弾で斃れたそうです。それを目の当たりにした祖父母が「いくさ」の悲しさや平和の大切さを,彼女に語り継ぐ中で,彼女の平和への思いが育まれたということです。
 識者と呼ばれる人々の薄っぺらい歴史認識論争と違って,ひとりひとりの市民の平和への真の思いというものは,世代を繋ぎながら伝わっていくものなのだと,感動をしました。

 彼女は,『さとうきび畑』に特別な思いを持って,歌うこと自体に躊躇があったと語りながら,実際,歌いながら泣いていました(会場にもすすり泣く声があちこちから…)。阪神大震災から生まれた「満月の夕(まんげつのゆうべ)」も情感を込めて歌ってくれた。
 「いのちの重さ」というものは,歌や詩に乗せてダイレクトに人の心に届けると,自然に心が震えるものなのだ(=それだけ重いもの)ということを,知りました。


 もちろん感じたことは,他にもいっぱいありましたが,ひとまずこの3点は,私なりの新しい発見なので,書き残しておこうと思います。


 あとは,普天間さんが歌ってくれた13曲について,一言コメントして,今日の報告としておきます。


 オープニングは『くちびるに,歌を』。アップテンポな登場曲ですが,声量のある普天間さんの元気さがインパクトを感じさせました。オープニングの定番のようです。

 続いて『R329』。私が好きな歌です。自然が美しいまち「沖縄」と,米軍基地のあるまち「沖縄」の雰囲気をさりげなく歌っています。愛する郷土と平和をさりげなく歌うとこんな感じになるんですね。

 3曲目は『平和の琉歌』で,出だしが「この国が平和だと誰が決めたの?人の涙も渇かぬうちに」と,彼女にしてはすごくストレートな歌詞でびっくりしたのですが,これは桑田佳祐作詞作曲のサザンの歌とのこと(YOUTUBEでもPV見れます)。サザンを聴いてみようと思いました。

 続いて『さとうきび畑』でした。いきなりクライマックス感がありました。「歌に思いを込める」という行為がどんなものか,本当によく分かりました。言葉はありません,ただ感動です。

 前半の区切りが『祈り』でした。彼女のメジャーソングの一つです。「NHKみんなのうた」の歌だそうです。私は「祈り」というより「訴え」というインパクトを受けました。

 次の『一本の鉛筆』というのは,美空ひばりさんの持ち歌で,ひばりさん自身が好きな歌の十指の一つなのだそうです。知りませんでした。「本の鉛筆があれば 戦争はいやだと 私は書く」何ともストレートで訴求力のある歌詞です。ネットで全歌詞,楽譜みれます。
 ジュリーも,美空ひばりも,桑田佳祐も,槇原敬之も,みんなすばらしいです。


 さらに,おなじみ『イマジン』。これを日本語訳で読んでくれたのが良かったです。一つ飛ばして『ハレルヤ』も,彼女のオリジナル歌詞を乗せて歌ってくれました。

 阪神淡路大震災の神戸の地での『満月の夕』。震災時の様子,震災後の様子,復興に向けての思いを,本当に上手に歌ってくれた。普天間さんも「いのちの重さ」を共有しているからなんだと感じた場面でした。

futennma2.jpg 他方で琉球の歴史や先人たちへの思いを込めた『レキオス』。CD化されていないオリジナル曲とのことでした。

 ラストが,普天間さんの代表曲となった『守りたいもの』ですが,ご自身が自筆(上手な字です)で書かれた歌詞をスライドで映しながらの熱唱でした。会場の方々は,それぞれの「守りたいもの」を思い浮かべながら聴き入っていました。

 その後は,やや年齢層が高い(いや,かなり高かったか?)観客層にもかかわらず,大いに盛り上がってアンコールのコールで,朝鮮38度線で分けられた『イムジン河』と,明日への元気を願った『笑って』の二曲で締めとなりました。
 「イムジン河」は主催者実行委員会のリクエストとのこと(この前,韓国訪問したばっかりですものね)。「笑って」は,平和を願う信念を込めたメッセージに満ちた歌が満載だった今日のコンサートを,明日の日常の生活の元気に“転化”させるような感じで,とても爽快感のある余韻を喚起させる歌でした。



 これから,普天間さんは,全国ツアーとのこと。
 神戸にも再び12月6日に来訪されるそうです。
 宣伝を兼ねてチラシをアップしておきます。
 詳しくは,普天間かおりさんの公式HP(http://www.futenma.net/)まで。
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