昨年から,兵庫県の青少年愛護審議会の委員をやっている。
 十数名の委員は,青少年育成や教育事業にかかわる第一線のプロの方々が大半を占めている。

 審議会では,何をやっているのかというと,
    青少年愛護条例 の 改正
の検討の審議である。

 具体的には,インターネットを通じた青少年に対する有害情報への対応が問題だった。

 ちょうど,昨年6月18日には,国会で,
  『青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律』
  (通称;青少年ネット規制法
が成立したばかりのところだった。

 この法律は,フィルタリング(インターネットの有害情報をブロックする機能を付けること)を義務付ける内容で,数多くのブログも,フィルタリングに引っかかるので,ブロガーとしても重要課題なわけである(たぶん,私のブログも,既にフィルタリングでブロックされているだろう。)

 そういう点で,兵庫県の審議会の課題は,実にタイムリーで重要な検討課題だったわけだが,これは,なかなか難しい問題である。

    青少年の愛護
という目的に照らすと,大胆な規制も必要だという方向に傾きがちのようにも思われる。
 しかし,
    今後のネット社会で生きていく青少年の育成
という観点からすると,インターネットに接する機会を十分に持たせて,対応力を育てるべきだ,という考え方も出てくる。

 どうも昨年の司法試験では,フィルタリング規制の違憲性を問う問題が出題されたらしい。
 うちに来ていた修習生に,今回の青少年愛護審議会の課題を検討してもらったところ,表現の自由の観点から,法律的な深みのある意見を述べてくれた。
 そりゃあ,試験でパスしたばかりの問題だから,たいへん見事な意見となるのも頷ける。
 もちろん,表現の自由のあり方からの観点は,やはり絶対に欠かせない視点でもある。

 兵庫県では,保護者,携帯電話業者,ネットカフェ事業者らに対し,一定の義務を課す方向で,条例改正をする方針を固め,既にパブリックコメントの募集も済ませ,いよいよ議会にかけられる段階にある。

 他の自治体に先駆けての条例改正だけに,今後の展開に要注目である。
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