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2009年4月25日午後1時30分~午後5時30分まで,
   「追悼と安全のつどい 2009」
が開催されました。

 これが4回目の“つどい”です。

 振り返ってみると,その年ごとに様々なテーマや特色がありました。

 1年目が追悼の思いが中心であり,
 2,3年目が悲痛や苦悩が中心であったことを思い返してますと,
 4年目の今年は,
     「安全への具体的な祈り・願い」
が前面に出た“つどい”であったと思います。

 600名もの多数の参加を得て,一定の社会への発信ができたのではないかと思われます。

 4人の方々にお話をいただいたのですが,それぞれの方が本当に「実にためになる」話をして下さいました。

 参加した私の感想は,以下のとおりです。
 最初に,遺族であり,4・25ネットワークの世話人である淺野弥三一さんが,
    「鉄道事業者であるJR西日本の社会的責任を考える」
と題して,
なぜこのたび被害者側からJR西日本に対し「尼崎脱線事故検証委員会」を申し入れたのか,について話がありました(検証委員会の申入れの意義については→こちら
 その話の中で,特に感じた点は,
   ◆遺族と負傷者が共に被害者として取り組むべき課題であること

   ◆被害者からの検証委員会の申入れはこれまで4年の経過から必然であること

   ◆加害者は,安全を創るために被害の足跡を記録しておくべきこと

でした。

 つづいて,著名なノンフィクションライターである柳田邦男さんから,
   「安全な社会への新しい潮流 ~被害者の視点の意義~」
と題する講演がありました。
 我が国において,数々の「事故」がどのように扱われ,どのように「教訓」が形になっていったかという系譜を示しながら,「被害者」がどのように位置付けられてきたかを照らし合わせるように話してくれました。
 さすが柳田さんの講演は,そのままテープ起こししたら,1冊の新書が出来上がるような,内容の濃いまとまりのある語りでした。
   ◆これからの事故調査には被害者の視点が欠かせない

   ◆安全な社会づくりのためには被害者の関与が必要である

ということが,具体的に伝わってきました。

 圧巻だったのが東大名誉教授の畑村洋太郎さん
   「失敗学から危険学へ」
と題する講演でした。
 99枚のスライドをご用意いただき,時間内にその全てを伝えていただきました。
 いただいた有益な情報によって「学び」「気付き」の連続であり,お伝えしたいことが満載なのですが,とても短く言い表せません。
 あえて畑村先生のお話から今回の事故を振り返ってみて私が感じたことは,
   ◆今回の事故はJR西日本の組織的問題から必然的に導かれた「失敗」であること

   ◆事故の原因は予測できたはずであるし,事故を防ぐこともできたこと

   ◆JR西日本が自ら事故原因の究明をしていないことは大問題であること
 
   ◆このままだと再び別の「失敗」が起こってもおかしくないこと

です。
 畑村先生は,JRの山崎社長とも対談しています。
 「失敗学」の学びの結果が,今後の安全対策に反映されることを期待したいです。

 最後に,われらが弁護団のリーダーである佐藤健宗さんが,鉄道安全推進会議(TASK)の事務局長として,
   「これまでの被害者支援の動きと今後」
と題する講演を行いました。
 佐藤さんの熱い語り口は,普段と同じで素晴らしかったですが,A4にたった1枚のメモにもかかわらず日本における被害者の位置付けと,今後のあり方が一目で分かる素晴らしい資料でした。
   ◆今,被害者の権利が保障されつつあること

   ◆新たな制度,機関ができていること

   ◆被害者には,今後この権利を活かしていく立場にあること

といったことが,力強く訴えられました。

 今年の“つどい”には,JR西日本の役員クラスの方々も出席して耳を傾けておられました。
 これほど濃密な「教訓」と「学び」を,JR西日本と共有できたことも,今回の“つどい”の意義であったと思います。
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