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本を出しました。
書名は,
「災害救助法」徹底活用

人の命を救う「災害救助法」の解説本です。

厚労省が出している行政目線の本が「赤本」と呼ばれているので,被災者目線で書いた本書は「青本」と言われるように,普及をさせたいと思っています。
(注文は⇒こちら

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 ●災害救助法を徹底的、最大限に活用して災害に直面した人々のいのちと生活を守る!
 大震災後、避難所の数すら把握できず、食事はおにぎりとパン、避難所の間仕切りがない、そして、震災関連死千人規模という事態に。兵庫県佐用町、紀伊半島台風の大水害、大震災の木造仮説住宅の導入など、災害救助法を徹底活用すれば被災者を救える。
私は,[はしがき]を書いています。

本書の紹介に代えて,はしがき(校正前)を,引用しておきます。
        ↓

はじめに

 人間は自然の力の前では無力である。
 私たちは,大災害が起きるたびに人間の非力さを思い知らされる。
 しかし,災害が発生した後に,人間の力によって被災者を救うことはできる。
 それを制度化したのが災害救助法である。
 災害救助法を十分活用することによって,助けを求める人々の生命や生活を守ることができるはずなのである。

 ところが,現実はそうなっていない。
 例えば,東日本大震災2ヶ月後に政府がまとめた全避難所の実態把握調査によれば,避難所の数すら把握されていない,食事はいつまでもおにぎりとパンのみ,避難所には間仕切りがない等の実態が報告されている。
 震災関連死も千人規模に及ぶ見込みだ。
 こうした惨状は,人間の尊厳を危うくし,現代社会における健康で文化的な最低限度の生活をないがしろにするものと言わざるを得ない。
 これは,東日本大震災だけではない。
 他の災害例でも似たりよったりである。
 本来人を救うことができる制度があるのに,なぜこんな事態が起きるのか。

 災害救助法という法律は,我が国の災害関連の法制度の中で最も古い(昭和22年10月18日法律第118号)。
 また,条文がたいへん簡素である。
 そのため,多数の通達・通知を積み重ねて現在の運用が出来上がっている。
 まさに旧来の要綱行政そのものである。

 だから,大災害や複合災害が起きるとたちまち立ち往生してしまう。
 あるいは,現代の社会にマッチしない不備ばかりが目立ってしまう。
 東日本大震災で噴出した深刻な問題は,もっぱら,こうした運用の誤りや知識不足に起因すると考えられる。

 一方で,災害救助法を上手に活用して救助の実を挙げている例も少なくない。
 例えば,兵庫県佐用町の水害被害での一連の救助や,東日本大震災における木造仮設住宅の導入など,過去の災害で得られた経験と教訓を巧みに生かして,被災者を救ったケースもある。
 災害救助法は弾力性に富んでいると言われる。
 硬直的に運用すると,制度の長所が損なわれてしまう。
 知恵を駆使して創意工夫をし,災害の状況に合わせ,現代社会に適応した使い方をすれば,災害救助法の本領が発揮され,人命や生活を救うことができるのである。

 日本は災害列島である。
 とりわけ地震は,日本の国土で世界中の地震(M6以上)の実に2割が発生している。
 災害対応は極めて重要な国民的課題と言える。
 数多い災害関連法の中で,大災害が起きた時に真っ先に適用されるのが災害救助法である。
 したがって,災害救助に対する正しい理解は,災害対応の基本であり,かつ,災害への重要な備えと言うべきである。

 本書は,大災害に遭遇した時に備え,災害救助法を役立つものとするため,被災者救助の有効な活用法を紹介し,災害救助制度の問題点を整理した書である。
 キーワードは「災害救助法を徹底的に知る」,「災害救助法を最大限に活用する」である。

 執筆は,災害救助の実務担当者,学者・研究者,弁護士が担当した。
 行政の災害救助実務担当者はもとより,被災者の方々を含めた多くの一般の方々にお届けするものである。
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