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2012-07-19 07.38.52-1

 7月20日に『大災害と法』が発刊されました。



 岩波の編集者さんが,新書の帯に

   「被災者のために法は何をなし得るのか」

   「平易な言葉で解説し,課題と改善策を探る」


と記載して下さいました。

 それが,本書を一言であらわしたエッセンスなのだろうと思います。



 本書を書くことになった動機は,「はしがき」の中に触れていますが,
もう少し突っ込んで言うと,次の3点にまとめられます。


 第1に,
     災害に関する法律を多くの人に知ってもらうための案内書が欲しかったこと



 第2に,
     法律は,被災者のためにこそ,作り,使い,解釈されるものだ,と言いたかったこと



 第3に,
     災害のたびに同じ失敗を繰り返す連鎖を,そろそろ断ち切りたかったこと



 ところで,

 故・日隅一雄さんは,『「主権者」は誰か--原発事故から考える』(岩波ブックレット)の中で,
   「あたらしい憲法のはなし」
をふんだんに引用して,おられました。

 私も,本書の終章のところで「あたらしい憲法のはなし」の一文を引用して,締め括りました。

 底流のところのどこかで,共通する思いがあったのではないかと,今,感じています。




 本書の「はしがき」の最後の段落を引用して,本書の紹介とします。

   「・・・本書にひとつ特色があるとすれば、被災者の生活目線に立ち、一人ひとりの人間にどんな意味があるのか、という点にこだわって法の役割を紹介しようとした点である。法は,災害時においては単なる乾いたルールではなく,人を救う力となり,再生への道標となるところにこそ真価があると考えるからである。その思いが少しでも伝われば幸いである。」




(本書のサイトです)

■ 岩波書店

■ アマゾン

■ 紀伊國屋書店
さまざまな方から書評をいただいたので,ここに記録させていただきます。

■まず,編集者の安田衛さんの紹介文
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1207/sin_k658.html

 法は人を救うためにある

 東日本大震災後、被災者の方々に十分な支援が行き届かず、生活を営むうえで多大な困難が強いられていることが、日々、ニュースで伝えられています。その深刻さを端的に示しているのが、被災後に体調を崩すなどして亡くなる「震災関連死」の多さです。

 2012年7月現在、関連死と認定されたのは1632人。調査が行われた岩手、宮城、福島の3県の529人のうち、47%が「避難所生活での肉体・精神的疲労」が死亡の原因と分析され、「避難所等への移動中の疲労」や「既往症の悪化」、「地震・津波や原発事故のストレスによる負担」で亡くなった方も多くいます(政府による中間報告)。

 被災者支援の第一義的な責任を負う自治体や国の災害対策は、法に基づいて行われます。その法の仕組みに不備や構造的な矛盾がある場合、被災者に多大な負担がかかります。災害に関する法制度について、本書では、災害サイクル(災害直後、復旧・生活再建、復興、防災・減災)の各段階ごとに、平易な言葉でわかりやすく解説した上で、問題点を探り、改善策を検討していきます。

 本書の特色は、「被災者の生活目線に立ち、一人ひとりの人間にどのような意味があるのか、という点にこだわって法の役割を紹介しようとした」(「はじめに」)ところにあります。毎年のように地震、津波、噴火、台風、豪雨などの自然災害に襲われる日本列島で暮らしていくのに必要な法律に関する知識が、整理されています。

(新書編集部 安田 衛)



■現役国家公務員の佐々木晶二さん
http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-994.html

津久井進『大災害と法』を読んで、セミラチス型の災害法制が大事だと思った。
大災害と法 (岩波新書) (2012/07/21)

 津久井先生から献本いただいた。感謝。

 災害法制の見直しを考える立場として、大変参考になると説得力ある視点がもりだくさん。

 個別の論点については、もっと勉強して整理したいと思う。なにせ、災害法制は、積み木のようにその場、その場でできているので、整理しなければいけない論点がたくさんありそう。

 直感的な印象。

(1)国、県、市町村というツリー型のシステムは災害時にはあまり有効ではない。先日、読んだ上先生の本でも、現場で自主的に動こうとすると、市町村や県、業界団体がじゃまをするようなことが多くあった。

 そのような障害を弾力的に様々なレベルに連絡して解決するためには、アレクサンダーがいうところの、セミラチス型の仕組み、複層的でかつ、トップへのホットラインも確保できているような仕組みが必要だろう。

 例えば、地区の防災協議会が国の運用基準や市町村の姿勢でうまく活動できなければ、緊急に国レベルの会議でその問題を解決して是正指示(最近の地方自治制度では要請か?)できるような、ホットライン的な仕組みも必要だと思う。

(2)これから起こる首都直下や3連動を踏まえると、財政支出の規定は、その時点の国民の財政負担についての了解が必要なのであらかじめ決めきることは難しいかもしれないが、それ以外の特例的な措置で有効なものは、東日本大震災の特例法とするのではなく、恒久法として用意しておくべきではないか。

 予算は、衆議院の議決だけでねじれ国会でもすぐ通るが、法律はそうはいかないということも考えれば、できるだけ恒久法を用意すべきだろう。

(4)災害救助法と被災者支援法など、似たような趣旨の法律がその成立経緯をふまえて、別別の省庁で運用されていることも課題。いろいろ政治的な反対もあるのかもしれないが、これから、予算、人とも少ない資源の中で大災害に対応する必要があるので、できるだけ縦割りを排除して一体的に実施する仕組みを考えるべき。

(5)災害救助法のように古い法律は、人の生死にかかわるような事柄が、厚生労働大臣の通知一つで決まるというのはなんとも非民主的。きちんと骨格は法律で規定して国会の承認をいただいて、実施すべきだろう。

 いずれにしても、もっとたくさんの論点があるが、災害関連法制の勉強の第一歩として大変参考になった。

 津久井先生ありがとうございます。


■amazonの書評(1) By ボギー

阪神・淡路大震災が発生した年に弁護士となり、以来17年にわたって災害問題に取り組んできた著者が、東日本大震災での経験を踏まえて書いた災害法を見渡す案内書。

災害法数が多い。数え方にもよるが、現行法で、災害について言及している法律は1150以上あり、主要な法律だけでも100を超える。

ただ、災害が起きるたびに場当たり的に立法してきたため、順序立てた体系が確立されておらず、災害法の全体像はまるで寄せ木細工のように見える。

そこで、これを3つの角度から俯瞰している。

第一は歴史的な流れ・制度的な仕組みから、

第二は災害サイクルの段階(フェーズ)ごとに、

第三は社会の課題との関係から。

(フェーズは、発災→応急対応→復旧・生活再建→復興→防災・減災)

東日本大震災で東北の人々は壮絶な悲しみに襲われ、極めて過酷な状況にありながも、人は日々の生活を送らなければならない。その生活上の悩みは多様であり、切実であり、また深刻である。そのような被災者の不安を少しでも和らげ、心配ごとから解き放ち、生活の再生への道筋を示すことは、法の果たすべき重要な役割である。

本書では、被災者の生活目線に立ち、一人ひとりの人間にどのような意味があるのか、という点にこだわって法の役割を紹介している

行政や立法の現場ではもちろん、士業、学者や、学生にも必読。法律知識がなくても読める。


■amazonの書評(2) By hm

 とても良くまとめられています。
 
 まず、災害に関するあらゆる法律や制度を、かみ砕いた言葉で説明されています。

 現行の法律を解説するだけではなく、今の法律や制度に何が不足しているのか、災害復興についてどのような考え方でどんな制度を作ってくべきか(未来への提言)までしっかり書かれています。

 誰が読んでも絶対に損をしない本です。

 
■amazonの書評(3) By 闘将

東日本大震災だけじゃなく様々な災害を想定していて、実に多くの法律が説明されている。

コンパクトでわかりやすいので、災害の法律の入門書として読んでおきたい。

新聞にいろいろ登場する災害に関する制度の仕組みがよくわかると思った。

はしがきでは被災地の避難所の様子がリアルに書かれているが、いろいろ考えさせられる。

今後の災害対策をする上でも勉強になった。


■長き友人の村上英樹さん
http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2012-08-02

弁護士津久井進先生著「大災害と法」 岩波新書~夏の読書感想文

 今年の私の夏の読書感想文はこの本です。

 弁護士津久井進先生は、兵庫県弁護士会の先輩弁護士です。
 
 去年の東日本大震災が発生したその日から震災復興のため超人的な活動を続けられています。(さらにすごいところは、超人的な献身的な活動をしながら、私がたまに出会っても、すごく明るく、ジョーク満開で、日々の先生自身の大変さを微塵も感じさせないところです。)

 この本はタイトルの通り、「大災害」に対してどのような法律があるか、その歴史から詳しくまとめ、そのうえで、大災害に対して法は「どうあるべきか」までしっかりと書かれた本です。

 この本を貫く津久井先生の姿勢は、「はしがきに」にハッキリと書かれています。

(以下抜粋)
 壮絶な悲しみ襲われ、極めて過酷な状況にありながらも、人は日々の生活を送らなければならない。その生活上の悩みは多様であり、切実であり、また深刻である。そのような被災者の不安を少しでも和らげ、心配ごとから解き放ち、生活の再生への道筋を示すことは、法の果たすべき重要な役割である。
 法は人を救うためにあるはずだ。                                (抜粋終わり)

 この精神から、大災害と法との関係について、過去、現在とこれからあるべき姿を記した本です。

 日本の歴史の中で、災害からの復興は欠かせないことだったようで、

奈良時代の「悲田院」が被災者の救護施設として利用されていて、現代の避難所の原型になっていた

ことや

江戸時代になると救済制度の発展の跡があり、飢饉などに対する幕府の米の支給「御救米(おすくいまい)」が行われた

ことなどからはじまり、関東大震災、戦災、戦後の大災害(昭和南海地震、枕崎台風、阪神・淡路大震災、東日本大災害など)のことに関連して、「大災害」の復興に対する法が歴史と共に一歩ずつ整備されてきたことが詳しく書かれています。

 私は弁護士ですが、直接、今回の東日本大震災の復興関連に関する法務に携わったことは殆ど無いので、私が殆ど知らない法律や制度もたくさん紹介されていました。

 
 例えば、東日本大震災の復興法制の目玉として紹介される

「東日本大震災復興特別区域法」

は、復興のまちづくりのため、普通はできないような大胆な規制緩和を行い、例えば、すばやく公営住宅に人が入れるように、工場も復旧できるような工夫がなされ、また、復興のための財源の手当までつけた法律である、といったことが分かりやすく解説されています。

 
 現行(東日本大震災後に出来たものを含めて)の法制を解説するだけではなく、復興の理念はどうあるべきか?ということを考えて、いまの法律に対し、厳しい評価をされているところもあります。

 たとえば、「東日本大震災大復興基本法」について、良いところは良いと認めつつも、法の基本理念の中にある、「豊かさ」を求めるような表現について、経済成長至上主義に繋がる点を指摘し、「最低限度の生活さえ覚束ない被災地の現場感覚からは懸け離れている」としています。
 
 災害復興という中で、経済成長と個々人の生活や尊厳を守ることとが衝突する場面があるとすれば、まずは、個々人の尊厳を守ることを最大限大切にしなければならない、という津久井先生の理念に私は共感します。
 「全体が右肩上がりで成長してリッチになればみんなハッピー」という時代は、大震災がなくても、とうに終わっている、という点も、おそらく、津久井先生と私とで同じ感覚であるように思いました。


 私がこの本の中で特に注目したのは、

「第9章 災害と個人情報保護」

「個人情報保護の壁」

のところです。

 個人情報保護法が2003年に出来てから、

「個人情報を個人の同意なく他人に伝えると、責任を問われる」

という意識が強くなり、逆にそれが問題を引き起こしていることが多々あります。

 大震災があり、自宅で孤立している高齢者がいても、個人情報保護の壁があって、そのような高齢者がいることさえ分からず、誰も支援できない、などが一例だそうです。

 著者は、

(引用)
 もし、「個人情報」を守ろうとするあまり、命や財産や救済手段などの「個人の権利や利益」が損なわれるようなことがあれば、それは本末転倒といわなければならない。
                                           (引用終わり)

と明言されています。
 これは、何も個人情報法護法を「破って良い」という主張ではなくて、個人情報保護法そのものをよくよく読めば、

個人情報そのものが第一だと言っているのではなく、あくまで、法の目的は「個人の権利利益を保護すること」にある 

と書かれているとのことです。

 だから、災害救助の場面など必要なときに情報提供できる条文もあるのですが、責任追及を恐れる意識が強いと、一種の個人情報保護の「過剰反応」によって、人の救済が阻まれるということがあるのです。
 こんなことはあってはならない、というのがこの本の述べていることです。

 この章は、特に、印象に残りました。
 著者が、まさに現場で、また、行政の窓口対応などの問題点に接して奮闘しておられるからこそ、特に設けられた章だと思いました。

 私の意見としても、

・ 個人情報よりも個人を守ろうよ!

・ 個人情報<個人の権利、利益 というのが、個人情報保護法の趣旨でもあるし、条文をよく読めばある程度柔軟に運用できるようになっているのだから、たとえば、行政の判断で、個人情報も、その個人の救済のために必要と考える範囲で柔軟に出してゆけばよい

と思います。必要以上に、個人情報を漏らしたことに対する「責任追及のおそれ」ばかりを意識するより、個人情報保護法が許してくれる範囲はもう少し広い、ということを考えて欲しいと思います。

・ ただ、実際には、窓口担当する公務員に、「おまえが法律を解釈して、個人情報を出して良いかどうか判断せよ」ということや、場合によっては「勇気ある決断」を迫るのは酷です。
 確かに、行政の公平性・適法性などは必要ですから、現場現場の判断で柔軟に、というのは、私のような(何でも言える立場の)一弁護士が考えるよりも実際には難しいことでしょう。
 
・ なので、やっぱり、津久井先生も述べられているように必要な法改正をして、誰の目にも明らかな形で「これこれこういう場合には、こういう形で、個人情報を提供してよい」という条文を出来るだけ整備した方が良いのは、現実の問題として間違いない

と思いました。


 弁護士など法律専門家でなければ読めないという本ではありません。
 
 専門外の人にも分かるように平たい言葉で書かれた本です。

 今後も大地震が予想される未来を考えると、1人でも多くの方に手にとってもらいたい、一部でも(気になるところだけでも)読んでもらいたいという本です。
 本当に、誰が読んでも損のない本だとおもいます。
 
 私もとても勉強になりましたし、法や法律家の在り方について、著者津久井先生の文章の、はしばしにほどばしる思いが伝わり、感じるところがたくさんありました。

 「法は人を救うためにあるはずだ」という著者の言葉には強く共感しますし、私の仕事でも、それを現実に結びつけていけるよう努力していきたいと思います。


■書評ブログの山下ゆのさん
http://blog.livedoor.jp/yamasitayu/archives/51992275.html

津久井進『大災害と法』(岩波新書) 7点

東日本大震災からの復興の中で明らかになってきた様々な問題点、そういった問題に法の側面から迫ったのがこの本です。「大災害が起こった時に利用できる法は何か?」ということを紹介するだけではなく、現在の法体系とその運用が抱える課題にまで踏み込んで論じているのがこの本の特徴といえるでしょう。

 本の構成としては、第1部「法のかたち」で日本の災害法制の歴史をたどり、第2部の「災害サイクルと法」で災害直後、復旧、復興時にそれぞれ関わってくる方を紹介、第3部の「法の課題」で東日本大震災によって明らかになった日本の災害法の問題点を指摘するかたちになっています。
 
 ただ、前半から日本の災害法の問題点はビシバシ指摘されており、ハウ・ツーにとどまらない考えさせる内容になっています。
 例えば、避難所での粗末な食事について「法律で、一人一日1010円と決まっている」との言い分がありますが、これは法律より下位の「通知」や「事務連絡」による適用基準でしかありません(20ー22p)。

 また、災害直後の被災者を救うための「災害救助法」は弾力的な運用を許すものになっていますが、その弾力的な運用を阻んでいるものが、「災害救助事務取扱要項」の中の5つの原則。
 それは「平等の原則」、「必要即応の原則」、「現物給付の原則」、「現在地救助の原則」、「職権救助の原則」の5つ。こられの原則は間違ったものではないかもしれませんが、これが硬直的に適用されると様々な問題を生みます。
 災害救助法では、「生業に必要な資金、器具又は資料の給与又は貸与」(23条1項7号)という規定がありますが、実際には「現物給付の原則」の前に、なかなか個人への資金の給付は行われません。
 この「現物給付の原則」の問題点は、林敏彦『大災害の経済学』(PHP新書のせいかいまいち注目されていないですが、この本はいい本。この『大災害と法』でも参考文献にあげられています)、原田泰『震災復興 欺瞞の構図』などでも指摘されていたことですが、今後検討していくべき課題でしょう。

 こういった、硬直的な法の運用が生み出す問題以外にもこの本ではさまざまな問題をとり上げています。
 災害によって借家が全壊してしまったときに適用されることがある「罹災都市借地借家臨時処理法」の内容とその問題点、被災したマンションの選ぶべき選択肢、広域避難に伴う問題、災害があらわにした個人情報保護法の欠陥など、興味深いトピックが並んでします。
 
 この本の中でとり上げられているトピックには、今回の東日本大震災においてはもう手遅れになっているものもありますが、まだまだ現在進行形の問題もあります。その意味からも復興に携わる人、そして被災者の方々に、この本が広く読まれていくといいのではないかと感じました。


■元同僚の徳岡宏一郎さん
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/48998acc4328c3b9b7671994998b9b7b

「大災害と法」
津久井進著 岩波新書

 地震,津波,台風,豪雨,噴火など,毎年のように日本列島を襲う大規模災害.なぜ国,自治体の対応は遅いのか.どうして被災者に救助の手が届かないのか. 東日本大震災を経たいま,災害に関する複雑な法制度をわかり易く解説した上で,その限界を明らかにし,改善策を探る.被災者のために,法は何をなし得るのか.

「はじめに」より

 本書にひとつ特色があるとすれば、被災者の生活目線に立ち、一人ひとりの人間にどんな意味があるのか、という点にこだわって法の役割を紹介しようとした点である。法は,災害時においては単なる乾いたルールではなく,人を救う力となり,再生への道標となるところにこそ真価があると考えるからである。その思いが少しでも伝われば幸いである。

著者略歴

1969年名古屋市生まれ。神戸大学法学部卒。弁護士(兵庫県弁護士会)。現在、日本弁護士連合会災害復興等支援委員会副委員長、阪神・淡路まちづくり支援機構事務局長、関西学院大学災害復興制度研究所研究員、兵庫県震災復興研究センター監事

弁護士法人芦屋西宮市民法律事務所で、弁護士徳岡宏一朗の面倒をよく見る。

津久井さん、体に気をつけてね!


■兵庫会の盟友の武本夕香子さん
http://www.veritas-law.jp/newsdetail.cgi?code=20120719110330

兵庫県弁護士会所属の津久井進弁護士が「大災害と法」という著書を岩波新書から出されました。

 私も未だ読んではいませんが、津久井弁護士の軽妙でわかりやすい語り口には定評があり、上記著書もきっと「大震災と法」についてわかりやすく解説されていると思います。
 それほど高価なものではありませんし、皆様もお手にとってご一読戴ければと思います。
 私も是非拝見したいと思っています。

 私自身は弁護士会副会長としての職務に忙殺されており、なかなか東北に飛ぶことができないでいるのですが、震災関連の委員会の担当副会長をしてますので、東北大震災のお話を伺う機会は多いと思います。
 
 東北大震災のお話を伺っていると本当に無力感・徒労感に襲われます。

・ 働き盛りなのに仕事がなく、家族も失い、絶望感からお酒やギャンブルに逃避する人が多い。
・ 義援金が集まっても夢と希望が持てない。
・ ボランティアがいなくなってしまった。
・ 二重ローンが組めずに立て替えも高台移転もできない。
 ※住宅ローン減免制度については日弁連の下記ホームページをご参照下さい。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/shinsai/loan.html
・ 行政の担当者3名で120もの事業計画をしなければならず、担当者は過労死しかねない。
等々

 原発の問題を含めると、更に深刻な問題が多々あります。
 また、上記実情も非常に局所的な実情なのかもしれません。
 
 外部からはもどかしい思いをしますが、きっと外野の人間にはわからないこともたくさんあるのだと思います。

 ただ、「木を見て森を見ず」という言葉にあるように、外野の人間でなければ見えないこともあるかと思います。

 有効な意見交換ができればよいのですが、なかなか難しいのでしょう。

 津久井弁護士の著書を拝見して、我々専門家としてできること、しなければならないことを考えたいと思っています。


■自治体法務パークの田中孝男さん
http://www1.ocn.ne.jp/~houmu-tt/08-06.html

津久井進『大災害と法』岩波新書、2012年(2012年7月30日掲示)

 阪神淡路大震災の年に弁護士になり、震災問題に取り組み続けてきた著者が、災害に関する法制度をわかりやすく解説し、法制度と運用の問題を的確に指摘する。

 日本では災害法制の整備と自治体におけるシミュレーションは不可避である。復興の理念が経済の復興ではなく、人間の復興にあるべきことを思い知らせてくれる良い本である。


■「ひさじじ」さん
http://ameblo.jp/yui-yura/entry-11316449956.html

『大災害と法』津久井進著 岩波新書最新刊

 二泊三日の検査入院中の読み物 として左記の新書を持っていきました。
7月20日第一刷ですので、本当に最新版です。
 新しもの好きそのものです。
ロンドンオリンピック放送も益々熱が入り、読んだり、視たり。
でもようやく読み終えました。


 著者の津久井 進氏は弁護士さん。
阪神・淡路大震災の年に弁護士登録され、以来17年間災害問題に取り組んできた真の専門家です。

私が最も関心をもった点は幾つかありますが、今回は次の2点について述べました。

・日本国憲法は成立時から復興を目指していたことは歴史的背景から明らかだ。
・最も重要なのは、第13条

 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び
幸福追求に対するする国民の権利については、公共の福祉
に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を
必要とする

 この個人の尊重は、今、災害復興で最も重要な理念とすべきとも述べていますが、現状は如何なものか、問い直してみる必要があると思います。

 国会では「東日本大震災復興基本法」が成立しましたが、これはあくまでも東日本大震災に即したものであり、過去の災害から得られた教訓からも「災害復興基本法」が必要と著者は述べています。

 その私案が既に日本にはあることも紹介しています。
関西大学災害復興制度研究所が2010年にまとめました。

 私はその第17条(最終条)が今、特に必要と思いました。

第17条 復興理念の共有と継承

 復興は、被災者と被災地に限定された課題ではなく、我が国の
全ての市民と地域が共有すべき問題であることを強く認識し、復興
の指標を充実させ、得られた教訓は我が国の復興文化として根付
かせ、これを教育に反映し、常に広く復興への思いを深め、意識を
高めていかなければならない。

 一昨日、郡山市の中村さんと関東地区に避難されている方の声を紹介しましたが、今、日本の隅々で「復興理念の共有」はなされているか否か、極めて重大な問題と私は思っています。
 このことは私たち日本国民の日本国憲法に対する理解度と深く関わっているとも思うのです。
 大震災・原発事故からの復興は、日本国憲法の実践でもあると言えるのですが、この点に関して一致を見いだせるかが鍵でしょう。

改憲論もまたぞろ台頭していますが、それは憲法の実践をまたもや回避しようとするものと思います。


■FBより Sさん

日本史上未曾有の大災害であった大戦後、日本中が被災者で溢れかえっていました。そんななか、日本国憲法は復興をめざしてつくられました。つまり、大災害からの『人間の復興』とは憲法の理念の実現に他なりません。

基本的人権の尊重。復興支援の基本理念は、ひとりひとりの人間の尊重にあるのです。


■FBより 某大手出版社の友人のNくん

遅くなりましたが、「大震災と法」拝読しました。久しぶりに正義感あふれる法律の本を読んだ気がします。読後感の良い本でした。

守備範囲が広いからか、もっと深く書きたそうな部分も見受けられましたので、今度は分野を絞って何か書いてみてはいかが? 次作にも期待


■FBより Uさん

遅ればせながら,「大震災と法」拝読しております。
義倉…ありましたね!そんな歴史かまでフォローなさった上災害に関するありとあらゆる法律や運用状況の概説,問題点の指摘,さらには提言まで,このコンパクトな新書にまとめられるなんて,感服です!
「はじめに」の先生に出会った方たちの言葉を読むだけで涙してしまいました。
先生のアドバイスで少し明るさを取り戻していただいたというところでまた涙…。
これからもどうぞがんばってください。私もがんばろうと思いました(なんか小学生の感想文みたいですみません…)。


■FBより 大先輩Nさん

津久井さんの御著書ありがとうございました。
長年の(ホンマに)地道な研鑽の成果が一挙に花開きましたね。
とてもわかりやすく、深いにもかかわらず、コンパクトによくまとまっています。


■FBより 友人こばさん

 本日7月20日より、友人のツンさんの本が発売されます!

 著者のツンさん(津久井先生)は、17年前、阪神・淡路大震災を経験された後、震災の記憶がどんどん風化されていく社会中で、この大震災を「次の被災者の救済」に役立てるのだと、17年間一貫して災害問題に取り組んできた素晴らしい方です。 
 「大災害と法」とちょっと固めの題ですが、災害被災者の救済・支援には必ず「法律」「政令」などが絡んできます。「法律」があまりにも時代遅れであったり、法律はあるのに、行政・官僚が勝手に別の取り扱いをしていたり・・・と、「災害支援」に関わる方にはぜひ、知っておいてもらいたい知識が山盛りのオススメの本です☆


■FBより 兄貴分の盟友Nさん

 津久井さんの岩波新書ほど素晴らしい著書はないと思います。

 法学部・ロースクールの災害法の講義の基本書・教科書にしたらどうですか。

 Uさんも泣いたということですが、私も読了後、涙が止まりませんでした。すごく目が疲れたからとか、小さい文字が苦手だから、ということではありません。もちろん、感動したからです。

 私も(僭越ながら)心にぼやっと思っていた、でも言葉に表現できなかった「法の役割」「災害と法、弁護士」などについて随所に具体的に平易に読者のみなさんに提示されているからです。

 ホント、津久井さんに感動しました。


■FBより 医師Sさん

私の敬愛する津久井進先生 (弁護士、神戸大法卒) の新著 『大災害と法 』が、岩波新書から発刊されました。阪神淡路大震災の際、大学病院の救護班長をしていた私にとっても大変感銘を与えられた素晴らしいご本です。


■FBより 被災地の医師Hさん

すばらしい内容が平易な言葉で解説されています。
まさに私たち福島県民の為の本です。
被災地での職業人としての義務、権利、モラルを改めて確認したいと思います。
熟読いたします。価値ある本を紹介いただき有難うございました。

■FBより Oさん

津久井先生の「大災害と法」、注文したのがようやく届いたのですが、冒頭から、なぜか涙、涙。
そして、そのまま一気読みしてしまいました。
いかに、今までの自分が無知で無関心かを思い知らされて、とても恥ずかしくなりました。

この本は、災害王国(地震に限らず)の日本において、

・防災、減殺、被災者の支援に関する法律がいかに内容が不十分か
・また、国の考え方がいかに硬直的で、その結果被災者1人1人の人権が尊重されていない現状を引き起こしているか
・それでも、法律と法律家が災害下で果たせる役割がいかに大きいか
・これからの施策や、国・地方公共団体の役割はどうあるべきか

ざっといえば、そんなことがよく分かる本です。

弁護士の方にはもちろん、そうでなくても東日本大震災をはじめとした災害下の人に対して「何かしたい」という気持ちを持っている方には、大変お薦めの本です。


■FBより 代議士の井戸まさえさん

理不尽なことには徹底的に闘う弁護士、津久井進先生の新刊が出ます!
岩波新書「大震災と法」。
阪神大震災時からこの問題と取り組んで来られた先生の渾身の一冊です!!
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